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2019年2月14日木曜日

「この3本の中から好きなプラグを選ぶのじゃ」ソルダーレスRCAプラグの選び方と作り方 其の一

 こんにちは、本多です
最初に選んだポ○モンはフ○ギダネ、チ○リータ、キ○リでした
それ以降は知りませんてか未プレイです...ところで現状何匹になったんですかね?(お詳しい方是非...)


去年FT-111というFURUTECHのソルダーレスRCAプラグを紹介させて頂きました

中々に作りやすく特に太いケーブルでの作業が楽ということで、あれから店頭オンラインショップ共によく売れています(ご購入頂いた皆様有難うございます)

さて、その後お客様からこんなお声を頂きました
「何種類かソルダーレスのRCAがあるみたいだけど、どれが一番いいの?」
「作りやすさとか実際比べてみてどう?」
等など…

なるほど確かに、FT-111の作りやすさをご案内するだけでは他のものがどういった具合なのかわからないままになってしまいますね

それならば比べてみましょう!



はい、前振りがいまいちでしたが今回はソルダーレスRCAプラグの比較記事です
オヤイデ電気では数種類ソルダーレスのRCAプラグを在庫しています
今回はその中でも売れ筋の2点と、FT-111の3種類で作り方などユーザビリティについての比較を行ってみました
「どのプラグが優れている?」というよりは、「どれが自分が作る際に使いやすそうか?」という点から見ていただけますと幸いです
僕が実際に作ってみた主観的な意見が主になりますが、作る際にこうすると失敗しにくい、的なことも書いていきますので少し長いですが是非お付き合いください!


 先ずは今回使用するRCAプラグから

FURUTECH製のねじ止め式RCAプラグです。電極のメッキはG(金メッキ)とR(ロジウムメッキ)の2種類をラインナップ。10mm相当の太物ラインケーブルも入る優れものです。4個1組で税込み7,603円


台湾のAEC製のねじ止め式RCAプラグ。こちら金メッキのほかにロジウムメッキバージョン(RG-1013ZARh)をラインナップ。2個1組で税込み1,188円(2セットで2,376円)


こちらもAEC製で通称RCAブラックコネクター。マットな仕上がりが個人的に好きです。
コチラは金メッキのみですが、RCAシルバーコネクターという色違いバージョンをラインナップしています。2個1組で税込み1,296円(2セットで2,592円)

以上3点の比較を行います。
次に各プラグのパーツや構造を見ていきます

FT-111
①組み立て:付属の六角レンチを使用・パーツ:本体+カバー+クランプの3点
②ホットのケーブルを固定するところが若干ケーブルを入れにくい
③コールド部のケーブル固定用の穴が大きく、1.25sqの芯線+シールド線を束ねたものも楽々入る
④ケーブルクランプ部は2点止め。使用するケーブルの太さに合わせてネジの長さを変えることができる。適合ケーブル径:10mm

RP-1013
①組み立て:マイナスドライバーを使用・パーツ:本体とカバーの2点
②ケーブルクランプ部は1点止め。それなりに長さがあるので太いケーブルで使用する際に工夫が必要
③FT-111と同じくコールドの芯線はこの穴に入れて固定する。適合ケーブル径:9mm
④ホットのケーブルを固定する穴が一番大きい
ブラックコネクター
①組み立て:マイナスドライバー(2種類)とプラスドライバーを使用・パーツ:本体+カバー+キャップの3点
②キャップのネジはプラスなのに、ケーブルの固定用のネジは両方マイナスという使用
③先の2種と違い、コールドの固定用のクランプパーツが無いのでケーブルを奥まで挿入できる。適合ケーブル径:9mm
④ホットの固定用ネジがかなり小さい
太字にしてある部分が特筆すべき点なのですが、細かいところは作り方のところで触れていきますのでここでは省略


 さぁどんどんいきますよ、実際にそれぞれを使って作り方を見ていきましょう
使用するケーブルはTUNAMI TERZO V2です。外径8.8mmのふっといラインケーブルです

FT-111から順番に...を予定していたのですが、予定以上に長い記事になってしまったので割愛させて頂きます(良ければ過去記事よりご覧ください→FT-111の組み立て方の記事)

気を取り直してRP-1013の作り方を見ていきましょう
今回のために作り方の手順画像を作成してみました
しかしながら番号の振り方などをしくじりバラバラなので解説を加えながら紹介していきます(泣

①②ケーブルの先端から20mmをむき出します。中の絶縁体は根元まで取り除きます。
③ホットは先端から5mm、コールドは全ての被膜を取り除きます
④解いておいたシールド線とコールドの線を束ねます
束ねたコールドの線は長すぎるとホットのパーツに当たってショートしてしまいますので10mmぐらいを残してカットしましょう
①ケーブルを挿入し固定します。しっかり奥まで入れましょう
穴から芯線がみ出てしまう事が多いので、カットするか上手い具合にしまいこんであげて下さい
②③コールドの芯線が長すぎた場合はカットしておきましょう

ホットの線をしっかり差し込んで固定します
ケーブルクランプ部を締め付けて完成...
と思いきや、なんとTERZOの被覆が厚くネジが中々貫通できないため、カバーを閉めることができません!
なんとか貫通したとしても先に書いたとおりネジが長いので締め切るのがとても大変!...

(あちゃー...)

①そこで一工夫入れましょう!一旦プラグを外しケーブルの被膜を10mm取り除きます
②そのままですとシールド線がとっちら駆ってしまいますのでフッ素テープなど薄手の絶縁テープで固定します
③④そうすることで分厚い皮膜がなくなった分、クランプ部に少し余裕ができネジを締めやすくなります
ようやく完成!

次はブラックコネクターです
※かなり自己流な作り方ですがおススメです☆

①先端から20mmをむき出します
②中の絶縁体は先端から10mmを取り除きます
③ホットは先端から5mmを、コールドは根元まで被膜を取り除きます。コールドの線をシールドの方へ折り曲げます
シールド線をコールドの線と黒い絶縁体を覆うように巻きつけます
※この時、シールド線は白い被膜の方へはみ出さないようにしましょう
プラグにケーブルを挿入し、先ずはホット側を固定します
次にコールドのケーブルクランプを締めます
この時に、ケーブルを固定しつつ、コールドの芯線とシールド、プラグ本体との導通をいっぺんに、かつ、しっかりととることができます
最後にカバーを戻して、
完成!

・と、ここまで駆け足で作り方を紹介しました
TUNAMI TERZOで製作する場合に、FT-111と他の2本を比べて作り方で大きく違うところがあるとすれば、被覆の厚みを考慮して一手間二手間かける必要が出てくる、というところでしょうか

RP-1013は被膜の厚みの事を考えていないとネジが締められなくなり、先ず完成できません
ブラックコネクターの場合は差ほど大変ではありませんがいくつか手間は増えてしまいます

その点、FT-111はそういったストレスも無く、スムーズに工作できました

やはり太物のラインケーブルを作るのにはFT-111が最強!と一瞬思ったのですが、
実はもう1種類別のケーブルでも作り方の比較を行っておりまして、同じく弊社のACROSS 750で同じように作りやすさを比較したんですが、その際にはTERZOとは違う感触を得ることができたんです

ACROSS750とTERZOの大きな違いといえば、
TERZOが2芯に対しACROSSは1芯のシールド線という部分ですが...

どういう結果がでたのか、次回の記事で紹介したいと思います。




 最後にお知らせです
Dalljub Step Club・OUTATBEROなど数多くのバンドやグループで活動されているアーティスト、星優太さんのソロプロジェクトWOZNIAKの初ワンマンライブが新宿MARZで行われることがつい先日発表されました

Dalljub Step Club、ハイスイノナサ、JYOCHO、sora tob sakana等、今注目を集めるグループから豪華な面子がサポートメンバーとして駆けつけ、盛大に催されることが決まっています
この記念すべき日に、オヤイデ電気もステージのワイヤリングでお手伝いをすることになりました!
過去に数々のライブやフェスで行ってきた、フルワイヤリングを今回もやらせていただきます

ライブや参加される面子は勿論の事、サウンド面でも素晴らしい夜になること間違いなしですので、是非足を運んでいただき、その身をもって体験してください!!



それではまた次回、

本多でした



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