2019年3月21日木曜日

「やだっ、このボード本格的!」お手軽に電源タップを作ろう!

こんにちは、本多です
アレ◯ラがないと店頭に立てない…それぐらい花粉が猛威を振るっている今日この頃
人類は奴らに勝利できる日が来るのでしょうか…


楽器弾きの皆さま、特に機材に凝る方々は御覧になった事があると思いますが、よくプロのボードの左斜め上に乗っかっているあの細長いタップ
拾い物の写真で失礼します

アダプターなんかを綺麗にまとめてあって、あれがあるだけで「このボード、プロっぽい…!」「やだっ、カッコいい…!」ってなりませんか?
僕はなる方です、機能的でとてもスマートにみえます
実はこのタップ、結構簡単に作れちゃいます

ギターのシールドなんかは、ジャンクションBOXで一箇所に抜き差しする所をまとめてセッティングの手間を減らしたりしますが、電源も一箇所にまとめると利便性が増します
最近所用で製作したジャンクションBOX

今時はパワーサプライや電源アダプターを併用する方が多いと思いますが、一々スタジオのレンタルタップにそれぞれを抜き差しするのは正直面倒じゃありませんか?
自分のタップをコンセントに刺すだけで準備完了!即座に演奏可能!
これが一番だと思うんですよね

そこで今日はこの細長いタップの作り方を紹介します


準備する部材はこちら
①明工社 MR7904BB
②Panasonic WF5015B
③OYAIDE PC-23

一般的にはスーパーVCTF(軟質ビニールのキャプタイアコード)なんかを使うところですが、今回は少しでも音質面でこだわれる様に弊社の無酸素銅3芯電源ケーブルPC-23を使ってみました
グニャグニャで取り回しも最高に良いです!
PC-23

ではでは、これらを使ってサクサク作っていきますよ~

先ずはタップ側からいきましょう
最初にケーブルの入り口にあるパーツを取り外しておきます
(PC−23より細いケーブルを使用する場合は取り外さなくても構いません)

①ケーブルを先端から15cm皮膜を剥きます
②次にケーブルの長さをそれぞれ調整します
MR7904の中を見るとわかるのですが、それぞれ接続する位置がバラバラなんですね
③緑のアース線はそのまま、白のマイナスの線は長すぎるので先端から3cm程はカットしちゃいましょう
黒のプラスの線も同じく長過ぎるので、5cm程先端からカットします
 (少し余裕を持った長さ設定ですので各々で微調整を行なってくださいね)

通常はここに圧着端子を使って固定していきますが、圧着工具を持っていない方が多いと思いますので今回は圧着端子を使わずに接続していきます
①各ケーブルの先から25mmを剥き出し、しっかり撚っておきます
②剥いた部分をドライバーなどを使って右回りに「の」の字に巻きます
③巻いたらネジを通して、力一杯締め付けましょう!ここ、大事です
※締め付けが甘いとしっかり固定できない上、面で接点が取れず、発熱してしまい最悪発火したりと、事故の元になりますのでしっかり締め付けましょう
それぞれを固定したら、ケーブルを溝に沿ってしっかり這わせましょう
蓋で挟んで断線とかしたら大変ですので気をつけましょう
④ネジを締めてタップ側は完成!

ちなみに圧着端子を使うとこんな感じになります


①②圧着端子を使う場合は、巻き付ける為に長くとっておいた分のケーブルが邪魔になりますので、先程より2cm程短くカットして端子を取り付けて下さい(長さは各自微調整して下さい)
③④先に圧着端子側を固定してからケーブルを溝に沿わせて収めていく方が作業はし易いですね
ぶっちゃけこっちがめちゃくちゃ楽です(笑

圧着端子は一個からでも買えますが、箱買いしておくと精神安静上良いですよ(←この記事を書く間に何回かやり直した人)

そして余談ですが、ネジ類は小皿に入れておくと紛失し辛くなるのでおススメですよ(←よく落として机の下を探し回る人…)
私は無印良品のモノを愛用しています

次に電源プラグ側です
今回使うWF5015Bは中にケーブルを締め付ける機構が備わってますので、ドライバーで締め付けるだけ作れます
WF5015B

WF5015は3ピン仕様でアースが取り外し不可ですが、これをWF5018に変えてあげるとアースピンを外して2ピン仕様に出来ますので、おうちで3ピンがさせない!って方にはおススメです
WF5018

では作り方を
①先ずは忘れずにカバーを通しておきましょう
ケーブルを差し込む穴の側にケーブルを剥く際のガイドがありますので、それに従って加工します
③ガイドに従って先端から30mm皮膜を剥きます
更にガイドに従ってそれぞれの芯線を先端から10mmずつ剥きま
ガイドは偉大です
④後はそれぞれの穴に差し込んでサイドのネジを締めるだけです
※注意
サイドのネジは最初から全開の状態になっていますので、ここから反時計回りに回すと「バキバキッ!」と嫌な音がしますのでお気をつけ下さい…

最後に蓋を戻してクランプを締め付けたら完成!

…なのですが、念のためテスターで導通チェックを行いましょう

万が一プラスとマイナスを間違えて結線したりしてたら一大事です
大切な機材を守るためにも必ずチェックは行なってください

できました、完成です

実際にボードに置いて使ってみました
といきたかったんですが僕のボードはパンパンですので先日組込を手伝ったボードの側に置いてパシャり
この時はパワーサプライからのケーブルも短く作り直してみました


こういう使い方もいいですね、うむ


はい、簡単ですが今回はここまで
ボードの中で固定して使うのは勿論、ボード外に設置しても充分使えますし、家のタップを簡単に自作したいって方にもオススメです

実際、僕は家の家電周りでも使ってます
充電器とかいっぱいさせて便利ですね

というわけで、また次回

本多でしたー

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