2020年8月31日月曜日

はんだこての選び方

こんにちは!
金木です!

先日はんだこてを買い換えたたんですけど、便利すぎて作業がはかどりまくりです!

僕が取り寄せたはんだこてについては、コチラのブログでご覧いただけます!
↓↓↓

はんだこてお取り寄せできます!


とはいえステーションはんだこては価格が高い。

ということでオヤイデで在庫しているお手頃なはんだこてをまとめてみました!

今回の週間サンデン

はんだこての選び方です。


入門用はんだこてとしてオススメ

HAKKO REDシリーズ

 20w40w60wと3種類ありまして用途に応じて使い分けると非常に楽にはんだ付けができます。

オヤイデではオーディオ用途で無鉛はんだをつかうお客様が多く40wが人気です。
40wあれば無鉛はんだを溶かすことがてきオーディオケーブルからリケーブルまでなんでもござれです。


では20wと40wは?ってなりますよね、

20wはFETなど熱に弱いパーツをはんだつけする時基盤を焦がしたくない時にオススメ。

60wは主に板金をはんだ付けする時に使用するのですが、オーディオケーブルのはんだ付けに使用する方もいらっしゃいます。
60wつかうとパーツを焦がすリスクがありますが、はんだがよく溶けてくれます。

この3本があれば大抵のはんだ付けができるようになります。
 


けど、はんだこて3本も揃えて管理するの面倒ですよね。


そこで上記3点の全ての特性を備えたはんだこてがこちら

FX-600


こちらはなんと200℃から500℃までの温度調節が可能なんです。

これであれば20wから60wのはんだこての温度を1本でまかなえます。
そろそろはんだこてを少しグレードアップしようって方、
これからはんだ付けを始めようって方にオススメです。

そしてなんと店頭ではんだこてをご購入の方皆様にもれなくオヤイデオリジナルはんだ
SS-47 1mをプレゼント!

はんだこて選びに迷ったオヤイデに相談してみたらいかがでしょうか?

はんだこて以外にも必要な工具もまとめてご案内いたします。

以上!
金木でした!

~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~


秋葉原直営店に是非お越し下さい。

皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。




営業時間:10:00~19:00

定休日 : 日曜日(年末年始)

☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353


メールでのお問い合わせは、こちらのアドレスより!


✉webshop@oyaide.com






2020年8月30日日曜日

はんだこてお取り寄せできます!

こんにちは!
金木です!

我が家のはんだこてにガタがきておりまして
買い替えを検討していました。
もともと我が家のはんだこてはHAKKOの984-01という基本20Wでスイッチを押すと130Wに急速に加熱ができるタイプの物を使用していました。

オヤイデ電気ではいくつかはんだこてを取り扱っておりまして、

HAKKO REDシリーズ


温調はんだこて


スイッチ付きのはんだこてから
順当にグレードアップさせると温調はんだこてなのですが、
私はいつも工具の買い替えをする時は後で機能に不足がすぐ出てくる事が嫌なので今の自分に適切なグレードの工具よりいい物を買う事心掛けておりまして、
もう1グレード機能のよいステーションはんだこてが欲しくなってくるのです。

なので買ってしまいました!ステーションはんだこて!

今回買ったはんだこてはこちら。
大洋電機産業
RX-802AS
ステーションはんだこては温度調節する本体と、こて部が分かれておりさらに温度設定はもちろんその他の機能も追加した物です。
今回買ったRX-802ASの機能については後ほどご紹介していきます。

買う前に考えていたステーションはんだこてのメリットとしては
温度調節機能が本体についているので、こて部が細くなり握りやすい点で
デメリットは本体がそこそこ大きいので置く場所をつくらないといけないことでした。

しかし使ってみてメリットはどんどん多くなるわけですが(笑)

ということでニコニコしながら取り寄せて買ってきました。

 箱にはでかでかと大洋電機産業と書かれています。
頼もしいですね。
 本体、こて部、こて台と分かれて梱包れています。
丁寧な梱包を剥がして作業机に設置していきます。
こて台はST-22が付属しています。
安定性抜群な上にこて先クリーナーとスポンジが両方使えるのもポイントです。

こて先は別売りで今回はよくはんだこてにデフォルトでついているサイズのRX-80HRT-Bと一回り細いサイズのRX-80HRT-SBを用意しました。

このはんだこてのすごいところなのですが
こて先の交換がとても簡単に行えます。
レバーでこて先を押し出して簡単にこて先を脱着できます。

実際にやってみるとこんな感じです。
このレバーをスライドしてこて先を押し出します。
こて先の黒い所をつまんでこて先を外します。
そして替えたいこて先を挿入すればこて先の交換完了です!
驚くほど簡単です。


本体機能のご紹介。

まずはこちらをご覧ください。
大洋電機産業さんのメーカーサイトからお借りしてきた機能一覧です。
設定温度から大きく温度がずれるとアラームでお知らせしてくれたりスリープモード、シャットダウン機能までついております。
これなら万が一電源を消し忘れても安心です!

さて、本体を実際にさわっていきましょう。

電源を入れていきます。
電源を入れた後に動いている数字がこて先の温度です。
今回RX-802にした最大のポイントなのですが電源入れた後、6秒で設定温度まで到達します。
はんだこての電源を入れ忘れてこて先が温まるのを待たなくても良いのです!

そしてスリープモード
スリープモードに入るまでの時間設定とスリープモード中の温度設定ができまして私の場合10分作業がないと200℃まで温度を下げてくれる設定にしました。
現在のこて先の温度とSLPの文字が交互に表示されます。
さらに1時間作業がないとシャットダウン機能が働いてくれます。


はんだ時間アラーム機能

はんだ付けの際、対象物のオーバーヒートを防げます。
はんだ付け時間は1.5秒で設定しました。
アラームと表示の点滅ではんだ付け時間を教えてくれます。
はんだ付けに自信のない方でも安心の機能です。

さまざまな機能のおかげで今では快適にはんだ付けができています。
これを使って次はなにを作ろうかなぁ。


このように店頭に置いていない工具も取り寄せることができます。
是非お気軽にお問合せください!
E-mail:webshop@oyaide.com
TEL:03-3253-9351

以上!
工具大好き金木でした!











2020年8月28日金曜日

【オヤイデ電気 秋葉原直営店】9月の営業時間のお知らせ

【オヤイデ電気 秋葉原直営店】9月の営業時間のお知らせ

【オヤイデ電気直営店の詳細はこちらから】

【9月・営業時間のお知らせ】
★臨時休業日:無し
★時短営業日:無し
9月19日(土)~9月22日(火)の4連休も9月20日(日)以外は通常営業です!

新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、
 今後営業時間が変更になる可能性もございますので、ご了承ください。



OPEN:10:00
CLOSE:19:00
定休日:日曜


15時までの注文で即日発送も可能です。(在庫要確認)
在庫品内外問わず、お客様のご要望に沿って御見積差し上げます。



<オヤイデ電気・直営店までの道順>



2020年8月27日木曜日

たった20㎝の小宇宙。~店舗スタッフもONTOMO MOOKスピーカーキット作ってみた~

 
どうもおはこんばんにちは。

 シオマネキ2号です。
 改めまして小倉です。

 暑いですね、連日こんな感じじゃ外に出る気も失せますね。
 特に私は体が日光に弱いほうなので本当に出れません。

 つまりは引き籠り&作業が捗る時期なんですよ。

 んで、そんな中。
 またしても本社からこのメモと共に大きめなものが回ってきまして。



 私「これシリーズかなんかなんですか???」
 本社『シリーズ化決定です(笑)』

 だそうです。

 やたら重い紙の大袋。
 何ですかね、何でしょうね、まぁ予想はついてるんですがね???

 というわけで家に帰って開封しますと。


 今回パッケージはないですが、これはONTOMO MOOK STEREO編の最新キット、
「これならできる特選スピーカーユニット2020年版マークオーディオ編」Mark Audio社コラボ6㎝ユニット

「これならできるスピーカー工作2020」専用エンクロージャーキット
 ですね。

 これだけ木の板が入っていればそりゃ重いですね。しかもMark Audioのユニットもこのサイズながら結構ずっしりしてます。
こちらは本来のパッケージであれば、ユニットとエンクロージャーのそれぞれ2冊分のセットになっております。

 そして今回、このキットへのアップグレードキットとして、オヤイデ電機から2種類のコラボセットを出させていただいております。

2020 ONTOMO SP Oyaide Bronze Set
2020 ONTOMO SP Oyaide Silver Set

 先日本社スタッフがTwitterでも呟いていましたが、こちらのセットなかなか好評につき、スタッフが大急ぎでシオマネキのごとく、手作業で製作しております。そのシオマネキ2号が私。店舗にお越しの際はそのシオマネキ作業をする私がそこにいるかもしれません。ご容赦。

 と、宣伝もそこそこに、こちらのキットをせっかく頂けたということで、私も組んでみました。ちなみにキットからエンクロージャーを作るのは初めての超ド初心者です。ある程度粗やズボラな点等あると思いますがご了承ください。

 さて、まずはエンクロージャーを組むとこからですね。
 以前イコライザーキットを組んだ時もとても親切設計だったこのONTOMO MOOK。

 今回の板材もこんな感じで、

 つける部分に沿って切れ込みが入っているので、接着時に合わせやすい構造に。

 さーあやるか、と思ったところであることに気づきます。
 木工ボンドがない()

 しかし自分の家の近所にホームセンター等々はないし、そもそもわざわざ買ってくるのも面倒だし…
 さすがにアロンアルファでやってしまうとずれを微妙に修正しながらくっつけたり、ということができないのであまり向かないだろうをと思いながら部屋を見渡すと…

 あ。

 いましたね、面白そうなのが。
 というわけで今回は、


 こちら(写真は後日綺麗なものを撮りました)、うちでも取り扱っている、
信越シリコーン KE-348を使っていこうと思います。たまたま自宅で持っていた余りがあったのもあり。本来は電気機器などの絶縁兼接着部分に使われるものですが、木に対しても十分な接着性はありますし、また環境特性も強く、硬化するとゴム状なので衝撃吸収にも優れて剥がれにくい、ということで思ってた以上に今回の件に向いているのでは?と思い、使っていこうと思います。

 というわけでKE-348を使い接着開始。


 硬化前でもある程度弾性のあるペースト状なので、ヘラ、もしくはある程度汚れてもいい布等を用意した上で指できっちり伸ばしてくっつけていきます。今回私は手持ちの白色のものでやってしまいましたが、目立たせない意味では透明色タイプのものがいいかと思われます。
(ちなみにこちら、服につくと洗濯では全く落ちないので汚れてもいい作業着をお勧めします)

 24時間である程度硬化し、完全な強度を得るまでには硬化に3日程要します。気長にやっていきましょう。

 そこから数日、ある程度形が分かる状態に組んだものがこちら。


 この形状の解説に関しましては、先日公開されましたこちらのキットの紹介動画にて、オーディオ評論家の生方先生がしてくださっています。こちらも是非チェックしてみてください。





 そうしてほぼ完成形まで来たものがこちら。



 やはり白でやっちゃうと目立ちましたね…まぁ私はあまり気にしないタイプなのでこのままいっちゃいますが…
 しかし、硬化した後でも、このくらい薄くはみ出している程度であればこすると消しかすのようにポロポロと取れていくので多少はみ出しても平気かと思います。また、キット自体も板がほぼ正確に切られていますが、若干の誤差があるのである程度寛大な心で組んでいくべきかなと思います。

 そして全体の接着も終わり、無事KE-348での組み上げを完了。

 ただ、悪い癖なもので、もう一ひねり欲しくなってしまったので、今回はこのエンクロージャーに楽器指板・家具用のオレンジオイルを塗布していきます。


 重ねた上の濃いほうが塗布した後。
 ギターやベースをやっている方にはおなじみのあのオレンジオイルです。見た目もちょっと色が濃くなっていい感じですし、オレンジのいい匂いがしますし、また塗布した後で叩いてみると塗布していない状態より若干叩いた音が低くなります。それによりまた鳴りも落ち着いた方向に変化しそうな予感。

 そうして出来上がったエンクロージャーがこちら。


 さぁいよいよユニットをつけていきます。


 まずは折角今回は全種類配線材が揃っているので、そこの比較から始めます。

 写真右が付属の配線材、印字を見るとどうやらうちでも取り扱いのあるUL1007のAWG18ですね。いわゆる普通の錫メッキ銅ビニール被服の配線材。

 そして中央がアップグレードキットのBronze、3398-18、
 左がアップグレードキットのSilver、4N純銀単線0.8φ。


 まずは通常の配線材をつけて、ざっとユニットとターミナルを取り付け、試聴。


 なんとも狭いアパート住みなのでスペースの都合上と、完成形でもコンパクトで軽めなこともあり、ぱっとターンテーブルの蓋の上で試してしまったのですが、結論から言いますと、こんな状態で試聴してもちゃんと違いが出てきます。これらの配線材は実に長さは20㎝。たったそれだけで変わるの?と思うくらいの短さですが、侮るなかれ、結構はっきりと違いを感じたように思います。

 ちなみに少し脱線しますと、私の場合よく試しで聴く盤がこちら。
 (以下、アーティスト名敬称略)



 BECK / COLORS
 と、
 Mili / Millenium Mother
 の2つ。

 その中でも今回は、前者から『Seventh Heaven』、後者から『With a Billion Worldful of <3』『Camelia』を聴いて比較しました。

 『Seventh Heaven』は音像が広がる部分ときっちり固まる部分のコントラストがはっきりしているので、そこの表現力で評価しやすいのと、MiliとDE DE MOUSEのコラボレーション曲である『With a Billion Worldful of <3』は弦楽器やピアノのクラシカルなフレーズとシンセやボーカルチョップを使った現代的なフレーズとが入り混じるので個人的にこれが好きな音で聞ければ他もオッケーでしょ(笑)と思っている一曲です。また今回は生楽器の鳴りも聴きたかったので同アルバムから『Camelia』もピックアップしてます。(ちなみにMiliの皆様及びDE DE MOUSE様には普段から色々とオヤイデケーブルをお使いいただいております。ありがとうございます!!!)

 これがおすすめ!というより、やはり自分がよく聴いている音楽の中から評価しやすいもの、で試聴は選ぶといいかと個人的には思います。私の場合は偶然どちらも比較的最近出た盤であるのですが。

 まずはノーマルの配線材で試聴。

 6㎝のユニットということもあり、大分中域寄りなのかと思っていたのですが、想像よりも上も下も出てくれます。思っていた以上にこの時点でもハイファイ傾向なので驚きました。

 そして早速Bronze Set、3398‐18に交換して試聴。

 解像度が上がると同時に、結構パワフルな印象になりました。勿論同じボリュームに設定して比較していますが、それでも音量が一段大きくなってはっきりしたようにも聴こえます。何度も言いますが、変えたのは僅か20㎝のターミナルからユニットまでの配線材。想像以上に重要な部分だと気づかされました。

 次に、Silver Set、4N純銀単線に交換。

 こちらでは3398‐18より距離感は若干引っ込みますが、その分奥行き感や定位感がさっきよりも見えやすくなりました。特にMili2曲はここまでの2種類でボーカルのみにフォーカスが当たっていたような印象から、歌の裏で鳴っているフレーズがきちんと分離して綺麗に届いてくれるようになったように感じます。

 ここまで比較をしてみて、自分は4N純銀単線に決めました。元々解像度が高くて生々しいくらいのフラットが好みなので、何となくそうなる気はしていたのですが(笑)

 そしてここからさらに、このアップグレードキットの残りのパーツも使用していきます。

 それがMWA-010TOSP
 電磁波吸収テープとインシュレーターになります。

 インシュレーターは片側3つの計6つ付属、今回は完成品が比較的軽いこともあって単にスパイクを上向きにして載せて支える形で置いてみます。


 またMWAの方は、こちら『効きすぎ注意』な商品でもあるので、動画より少し控えめに貼ってみます。


そして再び試聴。

 聴き始めて思わずちょっと笑いそうになりました。
 全然違うじゃん、と。

 動画内で生方先生が言っていた通り、このエンクロージャーでは底面側のスリットからユニット裏からエンクロージャー内を通った音が出ていくため、底面の鳴りの部分が重要なようです。インシュレーターによりかなりの違いが出たように思います。(こんなターンテーブルの蓋の上だったせいもありそうですが…)

 特に、『Camelia』を試聴して顕著だったのですが、聴いているうちに何かパチパチ音が聴こえるようになったなと思い、変なとこどこか共鳴してしまっているかな?とも思いながらよくよく聴いていると、どうやらそうではなく先程よりもさらに解像度が上がり、弦楽器隊の細かいタッチまでくっきりと出た模様。また、『Seventh Heaven』でも、それぞれの音にかけられたエコー等のエフェクトがはっきり見えるようになりました。個人的にはそこまで見えるほうが好みなのですが、人によっては見えすぎて耳障りと感じるかもしれません。その場合はBronze Setのほうがお好みではないかと、個人的には思います。

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 さて、今回はここまで。
 いろいろと大雑把に()楽しんでしまったようにも思いますが、個人的には逆にこのくらい気楽にやっても楽しめる、という印象で、『ちゃんとしたオーディオセットとかアンプとか、作れる環境とか無いしな…』、みたいな躊躇は要らないと思いました。これを機に、ちょっといい音で聴けるようにしてみるとか、または初めて家でスピーカーで聴けるようにしてみるとか、そういった一歩目にももってこいだと思います。

 そうやって音楽を楽しんでくださる人が増えると思って…

 明日からまた私はシオマネキになります…

 それではまた。
 Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!

 小倉でした。

2020年8月24日月曜日

仕様から探している電線が見つかるかも……?


こんにちは、本多です

祭りも夏フェスも旅イベントも何もない夏が過ぎ去ろうとしています

来月の夏休みはどう過ごそうかしら…

ところで、先日オヤイデ電気のオンラインショップがリニューアルしました



カテゴリの分け方や注文ページなど、新しくなったところも多いです
良ければ隅々までご覧ください(そして要修正点があればお知らせください…)

そしてリニューアル記念でポイント10倍キャンペーンを今月一杯行っていますので、是非この機会にご利用下さい!



さて、今週のサンデンは...



前回の私の記事では、電線の表面に記載されている情報からその電線が何なのかをざっくり探る方法をご紹介しました

しかしながら、正直ざっくりし過ぎて役に立たないな……と思いましたので、
本日はもう少し実用的な見方といいますか、必要となる情報をご案内したいなと考えてます


電線を探す際、種類によって色々なパターンがあるのですが、必ずといっていいほどお客様に伺うのが「お探しの電線にはどういうスペック(仕様)が必要になるか」という点

が、そもそも「電線に仕様とかあるんすか!?」って話になるんじゃないかと思うんですが、
電線も工業製品ですので素材や規格に応じた仕様が存在しています

それでは主にどういった仕様を確認する必要があるのか、簡単ですが紹介します

1.導体サイズ
2.許容電流
3.耐電圧
4.耐火・耐熱・耐寒
5.ULナンバーなどによる規格
6.素材
7.外径サイズ
などなど……

順番に補足します

1.導体サイズ
先日も書きましたが、電線の断面積の事です
ある意味一番重要になる事が多い仕様です
単線なら何mmなのか、より線なら何sqなのか、数値が分かるのがベストですね
なお、AWG(American Wire Gauge)表記でもsqに簡単に換算できます
基本的に電線の被覆に印字されているものが多いですが、そういったデータがなくても中の導体の直径を測る事で計算する事もできます

また、導体サイズは「2.許容電流」とも深く関係しています


2.許容電流
その電線に「何アンペア(A)まで電流が流せるのか」の指標になる数値です
許容電流値を超える電流を流してしまうと発熱→発火など事故の原因となり危険です
許容電流は導体サイズや被覆の性能、使用温度など色々な要素で決定します
基本的には導体サイズで許容電流値を知ることが可能です

例えば、0.3sq(AWG22)2~3A0.75sq(AWG18)ですと6~7Aの電流を流せます

オヤイデ電気の取り扱い品目一覧にも表が載っていますのでチェックしてみてください


3.耐電圧
こちらは「何ボルト(V)」まで電圧をかけられるのかを示す数値です
主に被覆の厚さや素材の種類によって決まります
被覆が厚い方が耐電圧が高いものが多いですが、フッ素系の被覆は薄いながらも高い耐電圧値を持つものが多いです

一般的なビニル被覆でだいたい〜100V程度までなら大丈夫なのものが多い印象ですが、メーカーが定格電圧を謳っていない製品も多くありませんので注意が必要です
UL規格などを取得していれば300V600V、または数十KVの耐圧を持つものも存在します 


4.耐火・耐熱・耐寒
読んで字の如く、耐熱性や耐寒性を示しています
使用する際に高熱になる場所ですと、普通の電線ではもたないですからね
基本的に被覆の素材、構造、導体のメッキの種類によって決まります
一般的なものですとシリコンやフッ素系の被覆が該当します
警報線などでは耐火性能を持ったものを使用しなければならないところもあります

シリコン電線ですと60℃〜+180℃、フッ素樹脂電線の一種FEP電線ですと253℃〜+200℃で使用することが可能です


5.ULナンバーなどによる規格
前回も書きましたが、ULとは「アメリカ保険業者安全試験所」が策定する製品安全規格の事です。それぞれのナンバーごとに様々な安全基準が設けられています
先に書きました4つの仕様がまとめて載っていたりします

企業や研究室からご依頼をいただく場合、こういった規格に準拠している電線を探されている場合が多いです

オヤイデ電気で扱っている主なUL電線ですと、
1007101532393398、などがあります


6.素材
この場合は、被覆の素材の事を指しています
ビニル、シリコン、フッ素、ポリエチレンなど、様々な種類のものがあります
用途に対してその素材を選ぶという考え方が一般的かと思います
例えば、柔らかさを求めてシリコンを選んだり、ビニルと近いものでより耐熱性を求めて架橋ポリエチレンを選んだり、より仕上がりを細くしたいからフッ素樹脂を選んだり、といった具合に選定します

導体においても銅の他に銀や、ニッケルなど用途によって使い分ける事があります
銅より高い導電性を求めて銀にしたり、より高い耐熱特性を求めてニッケルを選んだりといった具合です


7.外径サイズ
色々仕様のことを言ってきて、最終的にネックになる事が多いのが電線の外径サイズです
導体サイズ、耐電圧、素材など総合的な仕様の上に成り立つ部分ですので、案外この部分を考えていないお客様もいらっしゃったりしますが、結局外径サイズが伴わないと…って事は多いです
一種の制約になりがちな仕様条件ですね

ちなみに外径サイズに重きをおくお客様ははじめに「この外径でこういう仕様の……」とおっしゃってくださる事が多い印象です


他にもシールドの有無、芯数、色など様々な仕様条件がありますが、今回はここまでにしておきます







前回よりは有意義なことをかけたと思うのですが、いかがでしたでしょうか
(文字ばっかで申し訳ない…)

上記仕様条件をビシッと揃えてきて頂けると欲しい電線を見つけられる確率はかなり高くなります

それでも難しい場合はやはりありますが、特注品を製作する場合などにも必要となる情報ですので頭の隅にでも置いといて頂けると幸いです

上記内容がさっぱりなので助けて欲しい!、てのもオヤイデ電気では勿論ウェルカムですので、お気軽にお問い合わせ下さい

・お問い合わせは以下まで〜
E-mail:webshop@oyaide.com
TEL:03-3253-9351


 *


それではまた次回、本多でした


2020年8月19日水曜日

オヤイデYoutubeチャンネル、鋭意更新中!

オヤイデ電気、Youtubeはじめました。



2020年8月発売の音友ムック STEREO編『これならできるスピーカー工作2020』と同時発売となるオヤイデ電気の「グレードアップキット」を、スピーカーの開発者である生形三郎氏と共に、音友試聴室にて徹底比較の試聴を行いました。
この動画は、その比較試聴の様子をお届けするスペシャルムービーの前編です!! 生形先生の開発したスピーカーが、オヤイデのグレードアップキットでどのようにパワーアップしていくのか・・・その模様を是非ご覧ください!!!



オーディオ専門誌「月刊STEREO」誌面との連動企画がスタート。 毎回様々なジャンルのゲストを招いて、オーディオにまつわる事象を様々な角度から語り合い、皆様のオーディオライフをより楽しく充実できるような文化的な番組を目指します! 第一回目のゲストは写真家の平間至氏と高橋慎一氏を招き「写真と音楽、カメラとオーディオ」というテーマで語ってもらいました。 是非ゆっくりとご覧いただき、動画への評価や感想・ご意見などもコメント欄へぜひお願いします。



オヤイデ電気製品を映像でお届け!

製品の特長を細かく説明しつつ、現物を触りながら解説いたします。言葉ではなかなか伝わりづらい質感や佇まいを映像で体感いただけます。

さらに新製品・旧製品共にレンタルもできるようになりました!
現在、お得なキャンペーン期間中ですのでお見逃しなく!

レンタルサイト”Rentio”へGO!




Youtubeライヴも定期開催中!

なかなか秋葉原直営店には来れないようなオーディオ&自作ユーザーの皆様へ、生放送で直接スタッフに質問いただいています。例えば過去生放送では『自作の学校』と題して「半田付けのレクチャー」や「新製品紹介」などをリアルタイムで、質問交えながら放送しています。
まだまだ始めたばかりで不慣れな部分もありますが、生放送開催の際には是非ご視聴ご参加ください。


鋭意更新中の「オヤイデ電気Youtubeチャンネル」を乞うご期待!

チャンネル登録よろしくお願いいたします!

2020年8月17日月曜日

UL規格&電気用品安全法取得のロボットケーブル

いつもオヤイデ電気をご利用いただきまして、ありがとうございます。
先日お客様から、こんなお問い合わせをいただきました。
「UL規格を取得していて、定格600V、耐熱105℃、AWG18でシールド無しの4芯ケーブル。相当品でも可。」を探しているとのこと。
残念ながら、オヤイデ電気では在庫している商品ではなかったのですが、
すぐにお探しして、お取り寄せいたします。
今週の週刊サンデンは、そんなケーブルのお話です。


最初に思い浮かんだのが下記のケーブル。





VCT222.主に水中ポンプの配線などに使用するのですが、
こちらはほとんどスペックでクリアしていたのですが、耐熱が60℃と低く除外。

次に思いついたのが、こちらのケーブル。





主にロボットなどに使用されて、編組導体を使用している
変わったケーブルなのですが、
こちらも耐熱が75℃までで断念。

オヤイデ電気のオンラインショップに掲載されている
中では対応している物がなさそうだ。

さて、どうしたものか。
で、探してきたのが下記のケーブルです。


【写真】ロボトップシリーズ


大電 ロボトップシリーズ



線心の識別方法:7心までは、全心色別図



特長としては下記のとおり
・UL,c-UL105℃、電気用品75℃の耐熱
・300VはUL2517、600V仕様はUL2501
・UL VW-1、c-UL FT1の難燃性に適合
・ケーブルの外被には、耐油・耐燃性を有した塩化ビニル樹脂を使用
・導体の素線構成及び絶縁線心の配列を工夫し、
電気用品安全法に基づく耐震性を備えています




で、今回取り寄せたのが上のケーブルです。

600Vロボトップ AWG18x4芯
スペックは「定格600V、UL2501、AWG18、4芯のシールド無し
と全てをクリアしております!


写真がぼやけてしまっていますが、被覆には耐熱・耐震の文字



ケーブルの断面はこんな感じです。



で、取り寄せてから気づいたのですが、
こちらのケーブル「PSEマーク」が入っているんです。
UL規格取得のものの場合、あまりないと思うんですけど、
電気用品安全法にも適合していたんです。
(サイズと芯数によっては適合していないものもあります)

300V
300V AWG22,AWG20
300V AWG22,AWG20
300V AWG18�AWG14
300V AWG22,AWG20
600V
600V 7心以下
600V 7心以下
600V 8心以上
600V 8心以上

この他にもシールド付のものなどもございますので、お探しのものがございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは下記まで。


今回のように、商品の名前もわからない、そもそも存在するのかすらわからない。
そんな場合でもお探しいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

以上、根津でした。