2022年10月1日土曜日

TXMケーブルを作ろう!PA-02 V2篇




こんにちは!三浦です!

突然ですが、オヤイデ電気秋葉原直営店には、店舗オリジナルコーナーというスペースが御座います!





そこでは、スタッフが制作したケーブルなどを店舗限定で販売しているのですが、以外と?よく売れているのが「TRS→XLRオス」のケーブル。


弊社の製品では「TXMケーブル」と呼ばれているこのケーブル、結構需要がある様です。


現に私もオーディオI/F→モニタースピーカー間のケーブルはこのTXMを使っています。


ということで、本日は弊社のPA-02を使用したTXMケーブルを作っていきます!


お付き合いください。




使用する部材と工具はこちら。




部材

工具

ハンダはOYAIDEのSS-47を使用します。

では、作っていきましょう!



まずはケーブルにプラグのカバーを取り付けていきます。
この作業、本当によく忘れてしまいますよね。



PA-02の場合、XLRのカバーにあるおしりのゴム部分がついていると
ケーブルが通りませんので、カットしましょう!



ではTRSプラグ側の処理を行います。

まず12mmほどケーブルの先端を剥きます。




一番外側の和紙テープを除去し、編組シールドを一つに纏めたら、中にある透明のポリエチレン紐を切断します。




こういったものを切断する時に、N-31ミニチュアニッパーが大活躍!





次に、赤白のケーブルの先端5mmほどを剥きます。



そしてハンダづけです。

私はグランド→ホット→コールドの順にハンダづけしています。




今更私が教えることなど、何もないですね…。
P-285Tの場合、グランドを結線する際、オレンジ色のファイバー紙が邪魔になってハンダづけが難しくなります。


そんな時は、画像の様に、ファイバー紙をホットの先端にひっかけて、グランドをハンダづけしましょう!




TRS側の完成!



では、反対側のXLRも処理していきます。


XLR側は先端から20mmほど剥きます。




基本的にやることは、TRSの時とさほど変わりませんね。


アサインに気をつけて、ハンダづけを行います。







最後にしっかりケーブルチェッカーで導通確認しましょう!




完成!!




早速、音を確認していきます!



使用機器は、
Universal Audio Arrow


YAMAHA HS5


比較するケーブルは私が普段使用しているSommer Galileo238です。


今回の音源は、今年の9月に突如現れた謎の覆面バンド633の「Drink up」です。
こちらのバンド、歌声を聴いた瞬間、分かる人なら分かる、あの人なのです。
サウンドとしては、ギター2本、ベース、ドラムの王道バンドサウンド。


まずGalileo238で試聴してみます。
私の中では、いつも通りの感触。
このケーブルは、低域がしっかりと聴き取れるケーブルですね。
ドライブしたギターは、暴れずに腰の据わったサウンド。



次にPA-02を試聴します。


おお!音が混ざらずに輪郭がくっきり視える!
帯域的にはGalileo238と比較すると、全体的に高域寄りになりますが、程よい煌びやかさだと感じます。
ギターのサウンドもチリチリとしたテクスチャーまで視る事が出来ます。


PA-02を聴いてからGalileo238に戻るとモッサリとまではなりませんが、中低域に濁りを感じてしまいます。
その点PA-02は各帯域、音に空間的な余裕を感じる事が出来ます。
ただ、Galileo238になれていると低域が優し過ぎて、最初は不安になりました笑。




では音源を替えてみます。
お次は北海道のバンドBBHFから「死神」です。


デジタルを取り入れた、ロック、ポップスサウンドが特徴であり、Galileo Galileiから受け継がれているキャッチーでエモーショナルなメロディラインは今プロジェクトでも健在しています。率直にかっこいいですよね。


デジタルや打ち込み系の音色ですと、PA-02の持つ立体感や定位の視やすさを感じる事が出来ます。
またGalileo238と比較した際、ボーカルのスッキリとした明瞭感が得られます。


ここまでPA-02をベタ褒めしていますが、使い所によってはGalileo238の方が良いという箇所もありました。
まずは低域の重厚さ。PA-02の分離感はありませんが、男らしさの中に孤高さ残る哀愁を感じます。


それと個人的にガットギターとの相性の良さが挙げられます。落ち葉の様に枯れた良いサウンドです。


ただ、制作的な観点からみると、PA-02の方が使いやすいですね。


分離感!空気感!立体感!



今回は自作でTXMケーブルを作りましたが、完成品のものも御座います。



是非お試し下さい!

以上!

三浦でした。



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秋葉原直営店に是非お越し下さい。

皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。



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