2022年12月14日水曜日

【リケーブル】ARKシリーズ「Gaia」「Thetis」はどう違う?【徹底比較】

ARKシリーズ「Gaia」「Thetis」を徹底比較!

2022年12月17日発売の<Thetis>の情報が遂に発表されました。
ここでは<Gaia>との音質・使用感について深堀していきますよ! 

【左】Gaia(ガイア) 【右】Thetis(ゼティス)

Gaia>商品ページ

Thetis>商品ページ


線材の違い

<Thetis>コンセプトはコチラから↓
http://oyaideshop.blogspot.com/2022/12/arkthetis.html

Thetis>はARK樹脂の特性を最大限活かすことを目的とし、リケーブル用線材を開発しました。特に重要なコンセプトは3点です。
  • 高音質と柔軟性の両立
  • 高音質と高耐久の両立
  • 高音質と良好な外観の両立
オーディオ用製品全般において、マテリアル選定の側面から高音質化を目指そうとすると、却って副作用的なデメリットが発生することが多いです。その最たる例としてこの3点が挙げられます。
そして、これらを完全に克服したものが【ARK樹脂】であり、そのポテンシャルを最大限に引き出しつつ、線材との相乗効果を享受できるよう設計したものが<Thetis>となります。

実は10種類以上のサンプルから「この青」を選出しました。ギラギラでしょう?

ガラス並みの透明度を持つ【ARK樹脂】から透けて見える「青」が特徴で、樹脂内で光が反射することにより、より立体的で深みのある青を表現しています。



Gaia>はリケーブルの最高音質を目的として、精密導体102SSCのポテンシャルを最大限発揮するよう設計。
Thetis>と比べると少しケーブルが硬いのですが、タッチノイズを抑えるように取り回してもらえれば、さほど気になる硬さではないと考えています!

*****

スペックの違いは下記の通りです。


主に「導体の種類」による音質の個性と、「素線構成」による柔軟性と断面積の違いが分かります。
実際に触って聞いてみていただくとその違いが”一目瞭然”と言えるほどの差があるので、きっと驚かれるかと思います!

完成品”Proto”の仕様について

Thetis Proto>商品ページはコチラ↓
https://shop.oyaide.com/products-thetis-proto-ark-series.html

【Thetis Proto 仕様】
イヤホン側:MMCX SuperAgメッキ/CIEM0.78mm SuperAgメッキ
プレイヤー側:トープラ販売 CINQBES 4.4mm5極(金メッキ/無メッキ)
ケーブル長:1.2m
保証期間:1年間


オヤイデ製品で始めてSuperAgメッキを採用したリケーブルとなります。
金メッキとも比較をしましたが、天井の高さ・定位感の良さが抜群だったので、今回標準仕様に採用しました。


プラグ側はGaia Proto同様に「CINQBES 4.4mm5極」を採用。
高解像度重視の方は「無メッキ」を、ナチュラル志向の方は「金メッキ」をお選びいただけます。

Gaia Proto>商品ページはコチラ↓
https://shop.oyaide.com/products/gaia-proto_ark_series.html


【Gaia Proto 仕様】
イヤホン側:MMCX 金メッキ/CIEM0.78mm 金メッキ
プレイヤー側:トープラ販売 CINQBES 4.4mm5極(金メッキ/無メッキ)
ケーブル長:1.2m
保証期間:1年間

Gaia Protoのイヤホン側コネクタは「金メッキ」を標準としています。
試しにSuperAgメッキを使ってみたところ、Thetis Protoと同様に天井の高さ・定位感の良さは感じたのですが、少し輪郭が強調される印象で、この”ちょっとした”音質的個性が超高解像度な特性を邪魔しているような感じで、個人的にGaia Protoは金メッキを推奨したいと思います。

音質比較


Gaia>の音質傾向
線材の存在を忘れられるほど、音に抵抗感が無く、雑味やもたつきがありません。
リバーブの余韻、ボーカルの息遣いからマイクの距離感も自然と感じられ、録音環境のリアリズムを如実に再現する音質です。
レンジの広さ・天井の高さ・奥行きを感じる定位感は随一で、イヤホン&プレイヤーの真価を発揮します。
原音忠実性が高いだけでなく、音楽に艶感や中低音の量感・高域のキレの良さ・音場の充足感を付与し、”音楽が楽しくなる音質”に最も重きを置いてチューニングをしました。


Thetis>の音質傾向
音像の高密度感が最大の特徴。天井は広く、スピード感がありながらも耳に痛い高域は皆無で、重厚感のあるソリッドな響きを得意とします。
原音忠実性が高いだけでなく、音の艶感や中低音の量感・高域のキレの良さ・情報の密度感といった、”音楽が楽しくなる音質”に最も重きを置いてチューニングを施しています。
Gaia Protoをモニターライクの超精密な音質傾向とするならば、Thetis Protoはリスニング重視のマッシブ&ゴージャスな音質。

👇<Gaia>をお勧めするなら・・・
  • 最高音質のリケーブルを使いたい方
  • 空間表現と定位感が優れたモニターライクの究極系。でも音は冷たくならない
  • 超低域から超高域まで、中音域を損なうことなく全帯域の密度感が特徴
  • あまり動いて聞かないorイヤホンクリップを使うので、取り回しやタッチノイズはあまり気にしない方
  • フラットな特性なので全てのジャンルにおいて得意ですが、ばちばちに全帯域が濃密なので、高域を抑えたい・柔らかい質感を求める方にはちょっと不向き。

👇<Thetis>をお勧めするなら・・・
  • 取り回しの良い柔軟性=絶対条件な方
  • 重厚感のあるソリッドな響きを得意としながらも、低音域がぼやけたりしないので、音圧感を重視したい方
  • 高域のキレと豊かな倍音感が特徴で、音楽に彩りとエネルギー感が付与される
  • 得意なジャンルはロックやメタル~アニソン~EDM系など。一応オールジャンル向いてはいますが、低域とエッジ感を求めるような音楽は特におすすめ。
  • 青が好きな人

Thetisがどのぐらい取り回し良いのか、言葉で表現するのは難しいのですが・・・

Amazonで売っている中華系リケーブル(ウレタン系シース)と同等レベルの柔らかさと言っても差し支えないでしょう。しかしARK樹脂はウレタン系よりも高耐久で外観良好ですので、樹脂性能としても大きく上回っています。
Thetisはリケーブルにありがちな「柔軟性は良いけど、音質はそこそこ」「音質は良いけど、取り回しが良くない」を完全に解消しました。



【今回の試聴環境】
自分用のFitEarカスタムですみません。。。笑


個人的に面白いなと思ったのは、70年代プログレ(YESが好きです)を聞いた時にGaiaは骨太で定位感が良い反面、楽器や声との隙間が見えてくるモニターライクでタイトな音質でした。

それに対し、Thetisは1音1音に太さと倍音が付与されるので、空間が濃密に埋まってくれる印象です。70年代の音は現代の録音に比べて、良くも悪くも少し空間に余裕がある印象ですが、そこをうまく埋めてくれたな!という印象でした。
全体的にどのジャンルに置いても一音一音を太くしてくれるのに、空間や天井の狭さが感じられないので、かなりボリュームアップしたような印象も受けると思います。

是非新しいARK樹脂の魅力を体験してみてください!

【Thetis】リリースキャンペーンも実施中!

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