ページ

2020年12月28日月曜日

推しは「ふっ素テープ」です

こんにちは、本多です

オヤイデ電気は本日16時までが年内最終営業日でございました

来年は1月5日(火)からの営業開始となりますので、宜しくお願いいたします!


先々週、 第二種電工試験の実技試験を受験してきました

軽く燃え尽きている感はありますが、正直手応えはアリ、です!

まぁ、あんまり言いすぎてもしものもしもで落ちてた場合、表を向いて外を歩けなくなってしまいますので、大人しく来月の結果発表の日を待ちたいと思います…

さてさて、年内最終サンデンではふっ素樹脂粘着テープについてお届けしたいと考えております

オヤイデ電気では様々な種類のテープを販売しておりますが、その中でもちょいお値段高めな部類に入るテープたちですね

自作ユーザーの皆さんは店舗にいらっしゃった際、オススメ部材としてふっ素テープをゴリ押しされたことがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか

私もゴリゴリに推して行きたい派の者でございますれば、推しポイントをつらつらと書かせて頂きたく存じます


・ふっ素テープとは?

ふっ素というワードよりも、テフロンと言った方が、フライパンをコーティングしてある素材として耳にしたことがある方も多いんじゃないかと思います

耐熱温度が高く、耐薬品性にも優れた「フッ素樹脂」の一つのメジャーな呼び名です

(ちなみに、テフロンという名称は米国のデュポン社の登録商標です)

ふっ素テープはそのふっ素樹脂のフィルムと、シリコン系などの粘着剤を貼り合わせた品ですね

熱に強い、薬品に強い、引張強度が高い、電気特性が良い、低摩擦係数である、耐候性や耐水性も備えている、などなど…とにかく丈夫な素材で出来たテープなのです

特に熱に強いというポイントが大事!

はんだ付け部の絶縁や保護にも最適です

粘着剤もシリコン製の為、高温になった場合でもビニールテープのように簡単にベタついたりはしません


オヤイデ電気では、2社のフッ素樹脂テープを取り扱っています

・中興化成のフッ素テープ 「ASF-110FR

・日東電工の「ニトフロンテープ No.903UL


それぞれに厚さ違い、テープ幅の違い、ガラス繊維有り無しなどの物をラインナップしています


簡単に仕様を説明しますと、

基材はPTFEのフィルム、粘着剤はシリコン系である

耐熱、耐薬品、耐候性、撥水性などに優れている

UL510という絶縁テープの燃焼試験規格をクリアしている

・etc...

2社ともほとんどが同じ優秀な条件の性能を持っています


大きな違いがあるとすれば、

・ASF-110の方が柔軟性、伸縮性があり、薄い乳白色をしている

・ニトフロンテープは余り伸びず、薄い灰色をしている

という点でしょうか

表面の感触としましては、ニトフロンの方がよりサラサラしている感じがしますね

色味の参考までに

個人的にはASF-110の伸縮性と薄い色味に着目して多用しています

プラグとケーブルのカシメ部など凹凸がある部分に伸ばしながら巻きつけて行くと、形に沿ってテープがはりついてくれますので、カシメをより頑丈に固定できます

また、薄い色味なので重ねて巻いても下が透けて見えますので、状態の確認も容易です


ニトフロン粘着テープは厚みのラインナップでその辺が変わってきます

・0.18mmは灰色で厚さのためか殆ど透けませんし、厚く丈夫な為、引っ張ってもさほど延びません

・0.13mm厚ですと少し透けて見えますし、思い切り引っ張ると多少は伸びます(伸びた後が白くなります)

・0.08mmは上記写真のようにASF-110と同じくらいの透け感ですが、ASF程は伸びません


引っ張っても伸び難いということは、幅や形状を保ったまましっかりと巻きつける事ができるということです

厚みとテープ幅の多いニトフロンは、平坦な箇所を絶縁、保護するのにより向いていると思います

それぞれに使いやすい条件で選んでみて下さい





簡素な記事になりますが、今回はここまで


本年もサンデンブログを御覧頂き有難うございました

新年一発目のサンデンは、1/5(火)の営業開始日に更新を予定していますので、

来年度も「週間サンデン」を何卒宜しくお願いいたします


それでは皆様、良いお年を!

本多でした


【オヤイデ電気 秋葉原直営店】1月の営業時間のお知らせ

 

【オヤイデ電気 秋葉原直営店】1月の営業時間のお知らせ

【オヤイデ電気直営店の詳細はこちらから】

【1月・営業時間のお知らせ】
★臨時休業日:1月1日~1月4日(年始は1月5日からの営業になります)
年末年始も通常通りオンラインショップからご注文いただけますが、発送は1月5日以降ご注文をいただいた順に発送いたします。

★時短営業日:1月8日より当面の間18時閉店とさせていただきます

新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、
 今後営業時間が変更になる可能性もございますので、ご了承ください。



OPEN:10:00
CLOSE:18:00
定休日:日曜


15時までの注文で即日発送も可能です。(在庫要確認)
在庫品内外問わず、お客様のご要望に沿って御見積差し上げます。



<オヤイデ電気・直営店までの道順>



2020年12月26日土曜日

ひっそりと数量限定で販売してます。

クリスマスも終わって、すでに仕事納めも終わってお正月モードの方もいらっしゃるかと思います。
そんな師走のこの時期になって、ひっそり販売していたこちらの商品紹介いたします。



Session 3.5mmステレオミニーRCA Yケーブル  


オーディオケーブルの国内メーカー『オヤイデ電気』と、
楽器・オーディオ関連機器のディストリビューター『ラナップ』の
コラボレーションブランド“Session”の3.5mmステレオミニ-RCA Yケーブルです。

Sessionのケーブルに採用されている精密導体”102 SSC”は、

オヤイデ電気が自社で開発した完全国産のオリジナル導体です。

太くなりがちなケーブルはスリムで柔らかく、プラグはモールドでコンパクト!
プラグモールド部は10,000回にも及ぶ屈曲テストをパスしております。

色は白と黒の2色。長さは1.2mと2.5mの2種類です。


すべて数量限定になっておりますので、お求めの方はお早めに。


さきほどの商品は3.5㎜ステレオーRCAのYケーブルでしたが、
両端が3.5㎜ステレオプラグのタイプもございます。


Session 3.5mmステレオミニー3.5mmステレオミニ 1.2m


こちらも黒と白の2色になります。



さらに短い10㎝のタイプもございます。




Session 3.5mmステレオミニー3.5mmステレオミニ Black 0.1m



色は黒のみになります。



全て数量限定になります。
年内の発送は12月28日の13時までの受付となります。
売り切れる前にぜひ!

根津でした。





2020年12月25日金曜日

【Sommer Cable最新作】ハイエンドギターケーブル『The Silver Spirit』が最速入荷!1/5(火)より販売開始!

今、ギターオタクに選ばれているシールドケーブル、『Sommer Cable / The Silver Spirit』が最速入荷!


Sommer Cable / The Silver Spirit ¥730/m(税別)
【 商品ページはこちらから 】

BeldenやMogamiとは違い、もちろんオヤイデとも全然違うキャラクターを持った「The Silver Spirit」。一体どのような特徴を持っているのか、全部解説しちゃいます!

Sommer Cableとは?


ドイツのシュトラウベンハルトにあるSOMMER CABLEは、ヨーロッパでトップシェアを誇るケーブル専門メーカーとして知られています。
OFC(無酸素銅)線による圧倒的な伝導率と独自のシールド技術、そして他に類を見ない「ケーブルのしなやかさ」が特長です。他メーカーと比べ、電気特性の驚異的な正確さと誤差の少なさが認知され、現在では115ヶ国以上で採用されています。
SommerCable GmbH(English) » http://info.sommercable.com/

The Silver Spiritの特徴

人気急上昇中のSommer Cableですが、従来のThe Spirit XXLとは完全に異なる性質を持っています。
Silver Spirit”の見た目は普通のギターケーブルに見えるのですが、マテリアルの選定には今まで以上の拘りを感じます。強いて言えば「Spirit XXL」をベースにサイズ調整を図った構造で、これこそ他メーカーでは形容しがたい独特なサウンドを構築しています。



ケーブル屋目線でThe Silver Spiritの特徴を挙げるとすれば「特殊な銀メッキ導体」「導体の特性を活かす為の絶縁構造」の2点が肝と言えます。


まずSommer Cableの発表する紹介文冒頭を和訳(稚拙ですが)しましたのでご紹介します。

***
Sommer Cable公式プレス情報から引用
「銀メッキオーディオケーブルに対する議論はよくあるトピックです。技術的な観点から見て、”銀”は全ての金属の中で最高の導電性を持っています。」

「このようなケーブルは音の印象に関して、センスの良し悪しで意見が大きく分かれることが多いです。それは、銀が自然酸化によって”生きている”からで、ここでSommer Cableは”その闇”に光を当てようとしています。」

「酸化銅とは異なり、酸化銀は導電性があります。その電気的・機械的特性は長い時間の間に僅かに変化することがあり、また音色が変化する原因となります。
 私たちは異なるオーディオマニアの印象を観察し、いくつかのミュージシャンやHi-Fi愛好家は”クール”、または”高域傾向”、または”中立”として銀ケーブルの音を知覚するのかもしれません。もちろん、そのような苛立ちや議論を避けたいので、The Silver Spiritだけはしっかりと作られています。」

【公式プレス情報】
***

現実的に起こる僅かな問題点をクリアにし、銀メッキ線の可能性に挑戦する姿勢を読み取れます。

Silver Spiritの銀メッキ導体

Silver Spiritにおいて最も特筆すべき点は「Ultrapure-OFC Cupper」を母体とした銀メッキ銅線を使っている点です。何とUltrapureーOFC6N(銅比率99.9999%以上の純度)相当の銅線を使っているとのこと!しかも導電率の高い銀メッキを施しており、音抜けの良さが強調されています。また銀の自然酸化を抑えるべく、限りなく純度の高い銅にメッキを施したと言えます。

導体断面積はAWG24(0.2sq)と最近のギターシールド事情の中ではかなり細い設計となります。恐らくフラッグシップ「Spirit XXL」との差別化を図った結果なのでは?と推察しています。導体が太いと”マッチョ”な音になりがちなのですが、敢えて細身の導体にすることで”シャープな印象”を際立てている印象を受けました。
ただし欠点としては7m~10mになると情報の希薄さが感じられてしまい、プロの現場では活かしきれないかもしれません。その代わり2~3mで鳴らした時の質感はクリアでありながらリアリティがあり、レコーディングユースには抜群です。

Silver Spiritの断面。
導体の細さと肉厚なシースが印象的です。


絶縁体は「発泡ポリエチレン」を使用しています。発泡ポリエチレンは誘電率が低く軽量化できる点にメリットがあります。これにより信号の減衰を抑えることができ、まさにギターケーブルに特化していると言えます。
加えて他の部分においても通常のギターケーブルでは使われていない素材を採用しています。(もし分かったらケーブルマニア!)

下記写真はSpirit XXLSilver Spiritの比較です。
どちらも同じ発泡ポリエチレンですが、見た目で分かる通り「発泡率」が異なっている可能性が高いです。メーカー公表値はないのですが、Silver Spiritの方が発泡率が低く、硬質な発泡ポリエチレンを採用しています。
機能的なメリットとして強度が担保できますので、電気特性と強度のバランスを整えた結果なのでしょう。

(左)Spirit XXL (右)Silver Spirit

Silver Spiritは発泡ポリエチレンとカーボンスクリーンにより直進性が出てしまっている為、シールド編組率はかなり緩くなっています。(もはや横巻シールドと思えるほど)
これ以上編組密度を上げると硬さに影響を及ぼすので、敢えて編組密度を少なくしたと想定できます。そうなるとステージや動きの多いシチュエーションでは耐久性に不安がある編組密度となってしまうので、「導体が細い=レコーディングユース」というコンセプトとも親和性が生まれてきますね。

編組密度の比較。
Silver Spirit並みの編組率は、一層シールドでは珍しいほど密度が薄い。


Silver Spirit直径7.5mmと意外に太いです。他のPVCシースに比べてゴム感が強く、100m=7.3kgと重量もあるのが特徴です。似たような質感ですと「Belden 8412」は100m=6.5kgなのでかなり重さがあることが分かります。(Spirit XXLは100m=5.2kg。Mogami 3368は100m=6.2kg)

取り回し感は「Mogami 3368」を少し細くし、Belden系のような重厚感ある質感が印象的です。そのお陰か耐久性に対しては不安が無く、断線リスクもかなり低く抑えられると思います。

音質傾向

中音域に対して音の厚みを感じつつも、芯のある抜け感を損なわない絶妙なバランス感。
歯切れの良いサウンドが付与される為、クリスタルなクリーントーンやエッジの強いドライブサウンドとの相性は抜群。

ベースの場合、指弾きのベロシティに対してセンシティブに反応してくれるのに加え、低音が散らばらずに塊感が強調される印象。特にプレべやアクティブPU系との組み合わせが良い。

完成品もあります。

今回は最速入荷ということで入荷数は極僅か!年始より数量限定で販売いたします。
人気があれば再入荷も?是非使ってみた感想もSNSで拡散してくださいね!


Sommer Cable / The Silver Spirit
S-S 3m \6,250/本(税別)
S-S 5m \7,650/本(税別)
【 商品ページはこちらから 】


Sommer Cable / The Silver Spirit
L-S 3m \6,500/本(税別)
L-S 5m
\7,900/本(税別)
【 商品ページはこちらから 】



【Sommer Cable / Spirit XXL 紹介ブログはこちら】

【Sommer Cable / Galileo 238紹介ブログはこちら】


以上、原田でした。

2020年12月22日火曜日

電気流さなくったって、いいじゃないか。~電線でつくろう~

 どうもおはこんばんにちは。

 ご無沙汰してます、小倉です。

 寒くなってきましたね、いよいよ年末が迫っております。

 そしてまさに先日電工試験が過ぎたばかりですが、この12月からは皆さん色々なことに追われていらっしゃると思います。

 当店の客層もそんな迫る何かによって変わっていくのですが、その中で、この時期や、もうちょっと前の時期くらいから増える客層があります。

 それは、

 卒業研究や卒業制作が迫った学生の方々です。

 理系、特に工学部の学生さんは卒業研究の最後の追い込みであったり、実験に必要な部材の買い足しであったりで秋からこの時期にかけてご来店されることが多くなります。

 しかし、それとはまた違った、ある層の学生さんが昔から一定数当店へ相談にいらっしゃいます。

 その層とは。

 卒業制作や課題製作が迫った服飾系や美術系、建築系の学生さんです。

 電線は、見た目も、色も、表面の質感、硬さ、実に多種多様にあります。さらには当店にはそれらをさらに装飾するPETチューブなんかも揃っています。

 故に、この電気街の入り口すぐ、真っ先に見える当店に、恐る恐る踏み入れる若い方が数多くいらっしゃいます。

 そして、

 『あの~………電気流したりはしないんですけど……』

 と。

 私共はそんな相談にも丁寧に対応させていただきます。

 それと同時に、特に私は常々思っています。

 『そんなの一向に構いませんッッッッッ!!!!!!!!!!!』

 と。

 勿論電材屋の店員であるわけなのですが、当方その手の装飾だったり見た目重視でのご相談が好きで、いつもノリノリでお相手してしまうのですが笑

 模型でリアルなケーブルむき出し部分を再現したい!とか、

 映像作品を撮るのにそのセットを作るためにレトロな見た目の線ないですか!とか、

 衣装に編み込んでアクセント出したいんです!とか、

 先に述べた学生さん方は勿論、クリエイティブなお仕事をされてる方々も結構ご来店されます。


 やはり電線にしか出せない見た目だったり、被服の発色やはたまた透明な被服での中の銅線・メッキ線の色合いだったり、作品作りの素材として電線を選ばれる理由は実に様々です。

 しかし、それに応えられるのは、当店だからこそと、声を大にして言ってしまおうではありませんか。

 どしどしご相談ください!

 と、ここで終わってしまってもいいのですが、ちょっとだけそういった『電線として使わない使い方』やってみたのでご紹介します。

2020年12月21日月曜日

在庫してないスミチューブも実は取れたりします!

 なんだか急に寒くなってきましたね。いつのまにやら12月21日です。

今年も残すところ、あと10日。ちなみにオヤイデ電気の年内の営業は12月28日まで。

16時閉店予定ですので、お気をつけください!

そして毎週月曜日の「週刊サンデン」。

こちらも年内は来週が最後になります。そんなラス前の今週はスミチューブのお話。

スミチューブってなんでスミチューブっていうかご存知でしたか?


スミチューブ。なんであなたはスミチューブと呼ばれているのか?

それは「住友電工の収縮チューブ」だからです!

知ってた方も多いとは思うんですけどね。

ちなみにヒシチューブは「三菱ケミカルの収縮チューブ」、

ニシチューブは「西日本電線の収縮チューブ」になります。

潤工社のフッ素線がジュンフロン線、田中電線はタナフロン線、そんな感じですね。


で、オヤイデ電気で在庫しているスミチューブは下記のものになります。

①スミチューブA


在庫サイズは1.5mm~25mmまでの1mカット品のみ在庫してます。

特長としては、

・収縮温度は115℃

・収縮率40%

・収縮後は若干硬めの仕上がり

・在庫している中では価格が一番安い

・在庫色は黒と透明のみ


②スミチューブF(Z)


在庫サイズは1.5mm~25mmまでの1mカット品のみ。2.5mmの黄色が若干ございますが、基本的に黒のみの在庫になります。

特長としては

・収縮温度は90℃以上

・UL224規格、難燃グレードVW-1

・収縮率50%


③スミチューブV(300V)



在庫サイズは1.5mm、2.0mm、3.0mm、4.0mmの4サイズのみ

色は透明のみで、1m単位での切り売りまたは100m巻です。

特長としては

・スミチューブAの透明よりは透明度が高い

・収縮率は50%

・UL224規格、難燃グレードVW-1

・柔軟性に優れており、イヤホンのリケーブルなどを作られる方に好評


④スミチューブB2(3X)


在庫サイズは6mm、12mm、18mm、24mm、40mmの5種類。

1巻61m巻ですが、1m単位で切り売りしております。

特長としては、

・在庫しているスミチューブの中では最大の収縮率66%

・収縮温度90℃

・UL224及びCSA規格品、難燃グレードVW-1


在庫しているのは以上の4種類なんですが、スミチューブって実はこれ以外にもたくさんの種類があるんです。

お店にあったスミチューブのカタログを開いてみると


その数30種類以上!

1回の最低注文数が多くなってしまうものもございますが、

商品や、色、サイズによっては1本から取り寄せ可能のものもございますので、

お探しの商品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

また、在庫している商品でも

「1mに切れたのじゃなくて、長尺のものが欲しいんだけど?」

といったご相談も大歓迎!

実際に先日取り寄せた商品がこちら。


スミチューブA 12mmの透明の50m巻です



50m巻ってこんな感じで巻かれています


350mのご注文でしたので、これが7巻入ってます

在庫色以外のものも、お見積り可能ですのでお探しのものがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

住友電工以外のチューブもお探しいたします!
困った時は、とりあえずお電話を!

TEL: 03-3253-9351

メールの場合はこちらへ


以上、根津でした。


2020年12月19日土曜日

【デュアルコア】2芯ケーブルの可能性【流派の違い】

ケーブルを自作していると出てくるのが1芯だとか2芯だとか4芯だとか...色々出てきます。
今回は私、丸山が試してみたギターケーブルの結線の違いによる物をやってみようと思います。
結線の違いと言えばケーブル自体(源流)は同じという事で考えると北斗神拳と北斗流拳の様な物(流派)と考えて頂いて差し差支えないと思います。

元々有った事なのですが近年聞くようになった物として「Dual-Core」です。見聞きされている方や「そういう呼び名だったんだ~」という方も居るのでは?
まずは言葉で説明するより見た方が早いと思います。


HOTが1つか2つかという違いだけなのですが音には確実影響してきます。
上がシングル、下がデュアルです。
※上記のケーブルは芯線が2本で御馴染みBelden8412を使用しています。


今回使用しましたケーブルは上記4種
QAC-222G、QAC-222、Galileo238、8412です。
各ケーブルのレビューになってしまうと主観が物を言ってしまいますのでシングルコア、デュアルコアによる違いに触れていきます。

現在店頭で販売している完成品はシングルコア仕様となっていますのでデュアルコアは、そこはかとなくレアな感じがしますね。自作が故の楽しみでもあります。どっちが良い悪いでは無いので選択肢の一つとして受け止めて下さい。

まずは音を出してみたところ、デュアルコアになる事でローミッドが少し特徴的に感じました。クリーンはデュアルコア、歪みはシングルコアが個人的な感想ですが音の分離感を求めるなるば断然シングルコアというのが個人的感想です。導体面積が大きくなる事で情報量が増えるという言い方の方が適切かもしれませんね。

私、ギターもベースも嗜むのですがギターで有ればハムバッカーはQAC-222G(赤)、シングルコイルは8412。ベースとシンセであればQAC-222(緑)、エレアコはGalileo238が好みでした。あくまで好みなので絶対ではないです。


突然ですが忘れてはいけないのはタッチノイズ問題ではないでしょうか?

全力でデコピンをしてみました。いつもですが私のアンプのセッティングはドンシャリ(意味はありません)。タッチノイズは分かり易い為にゲイン10(いつもです)でやってみました。
デュアルコアだと「コッコッコッ」という音が確認出来ました。
対するシングルコアですと「カッカッカッ」という音でした。
ノイズの音の方向性は同じケーブルでの比較ですので音としては同じ感じですが感じるノイズは別物です。


今回使用したデュアルコアで結線したケーブルをご紹介
QAC-222G(赤)
完全国産第一種OFCを硬化した「HC-OFC」を採用したQAC-222をさらにアニール調整などを施しギター、ベースに最適化チューニング。シールド編組率90%以上でノイズをシャットアウト。LDPE内部シースとPE絶縁体が生み出す優れた定位感とクリアサウンド。

QAC-222(緑)
“HC-OFC”を中心に据え、ケーブルの設計はQAC-202を踏襲。導体を被覆する絶縁体には誘電性の低いPE(ポリエチレン)を採用、ケーブルのキャパシスタンス(静電容量)を抑制することで信号の伝送ロスが軽減されることにより、伸びの良い高域特性が得られます。絶縁体を覆う内部シースにはLDPE(低密度ポリエチレン)を採用。内部シースを絶縁体と異なる硬度に設定することにより、ケーブルに伝わる振動が効果的に抑制され、よりシャープな定位感を実現しています。


Sommer Galileo238
ギター&ベース用シールドケーブルとしても最適で、低域の分厚さとレンジの広さを持ち合わせている。
シールドケーブルとして定評のあるBelden 8412のグレードアップバージョンといった印象。低域の厚みは8412並みに太く、フラットかつナチュラル特性で、解像度や情報量が濃密に出る。

Belden8412
低域は厚みがあり、全体的にトレブリーなサウンドです。ノイズにも強いしっかりとした編組シールド2芯構造で、全体的にバランスが良く、パワー感があります。ハムバッキングのソリッドギター、アコギ、セミアコ、ベースやアクティブP/Uとの相性が良いです。ケーブルの作りもとても丈夫にできており、耐久性にも優れています。 

自分がどれを使うか...使ってみたいかは悩むところかと思いますが、今の音は好きだけど、ちょっと変化が欲しい時にやってみて頂きたいです。


結線だけではなくハンダやプラグを変えたりしても色々な効果がありますので是非やってみたり特注の際の目安にしてみて下さい。
以上、丸山でした。
本日のBGM

NAPALM DEATH /Harmony Corruption 


2020年12月14日月曜日

絶縁被覆の行方

今日は!
金木です!

皆様こんな経験ありませんか?

ハンダ付けの際に配線材の被覆がどんどん後退していく事。
芯線がどんどんむき出しになっていき予定より配線材が短くなってしまうアレ。

そんな時いっつも思うんですよ

「被覆どこ行くねーん!!」



ということで今週の週刊サンデンは配線材にハンダこてを当てたらどのくらい後退するのか、実験します。


今回の検証では、約10cmに剥いた線材に30秒ハンダこてを当てたらどうなるか
をやってみました。


エントリーナンバー1
UL1007




ごくごく一般的に使われている配線材です。
買ってきた楽器用機材を開けてみると高確率で使用されています。
被覆は耐熱ビニールで耐熱80℃です。


ハンダこてを当てた様子がこちら
当てる前:9mm
当てた後:11mm

企画倒れにならずに安心しました。
ハンダこて当てるだけで結構後退してくれました。

エントリーナンバー2
KV0.2sq ツイスト線

オヤイデで販売しているツイスト線の中でもかなり人気なツイスト線です。
カタログに耐熱温度の記載はありません。

ハンダこてを当てた様子がこちら
当てる前:10mm
当てた後:10.5mm
思ったより後退しませんでしたが当てた後の被覆の根本が溶けて丸まってしまっています。

エントリーナンバー3
BX-S

オヤイデで配線材売っている配線材と言ったらコレですね。
何せ直営店入ったらまず見えるカラフルな配線材です。
リーズナブルかつハンダ付けもし易い配線材です。
耐熱温度は90℃

ハンダこてを当てた様子がこちら
当てる前:10mm
当てた後:10mm

オンラインショップにも記載があるのですが
作業中にハンダコテが触れたとしても溶けたり変形を生じません。
と書いてあるとおり30秒ハンダこて当てた程度では変化がありませんでした。

エントリーナンバー4
RSCB

オヤイデオリジナルのシリコン被覆の配線材です。
オヤイデで販売している配線材の中で一番柔らかく取り回しがしやすいです。
耐熱温度は180℃


ハンダこてを当てた様子がこちら
当てる前:10.5mm
当てた後:10.5mm

耐熱温度から察していましたがこちらも変化がありません。
取り回しよしの金木が一押しの配線材です。

エントリーナンバー5
タナフロン

フッ素樹脂被覆の配線材です。
耐熱温度は200℃今回の検証では一番耐熱温度が高いです。
ここまで耐熱温度が高くなると溶かすほうが難しくなってきます。

ハンダこてを当てた様子がこちら
当てる前:10mm
当てた後:10mm

予想どおり全く変化がありません!
価格は今回試した中では一番高いですがハンダが苦手な方でも被覆を溶かす事なく作業ができます。


以上今回はハンダこてを当ててどのくらい被覆が後退するか試してみました。
ハンダこてを当てるだけだと思ったより後退しないものですね。
次回は予備ハンダまで試してどこまで溶けるかやってみようと思います!

以上!
金木でした!

~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~


秋葉原直営店に是非お越し下さい。

皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。




営業時間:10:00~19:00

定休日 : 日曜日(年末年始)

☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353


メールでのお問い合わせは、こちらのアドレスより!


✉webshop@oyaide.com