発売して間もないですが・・・
オヤイデ初のLANケーブル「IS-707」のケーブルを使って、
ギターケーブルを作ってみました!
画像はオヤイデ初のLANケーブル「IS-707RJ」 |
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このLANケーブル「IS-707」はオーディオ&映像向けのハイクオリティケーブルとなっており、
導体には無酸素銅(OFC)+肉厚銀メッキを施したケーブルとなります。
LANに使われるケーブルは基本的にツイスト4ペア(8芯)のケーブルとなっており、
ノイズ対策や用途に応じて
UTP(Unshielded Twisted Pair)
STP(Shielded Twisted Pair)
FTP(Foilded Twisted Pair)
などが選択されます。
このIS-707はカテゴリ7規格に準拠し、ツイストペアごとに金属箔シールド+全体の素線に対して編組シールドが施されています。
↓こんな感じです。
シールドもしっかりしてるし、
導体もOFC単線+銀メッキだし、
ギターケーブルにも使えるのでは?
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ということで作ってみましょう!
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まずはケーブルをゲットしましょう!
早速被覆を剥いてみます。
シールド線は錫メッキ銅。 |
編組シールドが入ってますね。
編組率はあまり高くなさそうなので、しなやかさの理由はここにも要因がありそうです。
編組シールドを束ねると、、、
中の構成が見えてきました! |
ツイストペアごとにアルミ箔フィルムでシールドが施されております。
さすがカテ7準拠のLANケーブルです。
アルミ箔フィルムは編組シールドと導通することでシールド効果が得られますが、
配線に不必要なアルミ箔フィルムはカットします。
これがツイストペア!
ケーブルをツイストペアにすると発生する磁束を打ち消し合い、
ノイズの影響を受けにくくするという特性を持ちます。
なので結線は色付きを(+)、白色を(-)にします。
プラグはオヤイデP-275がジャストサイズでした。
内部導体の被膜は発泡ポリエチレンなので熱に弱いです。 熱を加えると被覆が”ベロ~ン”と溶けやすいので、 内部導体が剥き出しにならないよう、適切な温度で素早いハンダ付けを心がけましょう。 |
で、内部導体を全部ハンダづけしたらこんな感じ。
大変混雑してます。 |
ちなみに1本づつハンダづけするより、4本まとめてハンダづけした方が、
配線に伝わる熱が分散でき、被覆が溶けにくかったです。
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完成!!
ケーブルをツイストにすると音像がまとまる傾向にあり、
LANケーブルでもそういう音になるんじゃないかなって予想してます。
※スピーカーケーブルではBelden"8470"より"9497"の方が楽器に向いているというのは、そういうところにも起因してます。
AWG24単線は外径「約0.5mm」だったので、
断面積で言うと1本辺り「約0.2sq」になります。
現在は4本が結線されているので、、、「約0.8sq」相当ということになりますね。
PA-02よりも太いということになると・・・音が大体想像できそうです。
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今回は実験の意味合いも含めて、
4本結線した状態から、1本づつカットして、音の変化を確かめたいと思います。
------まずは4本(0.8sq)の状態から!------
音を出した瞬間に低音がドバっと出てきますね。
QAC-212やBelden8412などに比べても圧倒的に低音の量感が感じられるので、
どちらかというとベース向けの結線かなと思います。
しかしOFC+銀メッキという特性もあり、倍音感が多く、音が肉厚に感じられましたので、
ベースで歪ませた時なんかにも相性良いかもしれません!
------次は3本(0.6sq)の状態に!------
4本の時より低音は減りましたが、それでも肉厚な印象ですね。
QAC-212のような重芯の低さを感じられました。
低音の量感が減った分、高音域にかけての倍音も多く聞こえるようになり、
ベースや骨太にしたいギターサウンド向けかなと思います。
------さらにカットして2本(0.4sq)!------
低音に厚みがありながらも、高域の量感も増し、結構バランスが良くなってきました!
それでも低音の輪郭が強いのは銀メッキの効果でしょうか。
サウンドのキャラクターとしては「中音域~高音域の量感が充実したBelden8412」といった感じでした。
特にストラトやテレキャス、シングルPUに合わせるとゴリゴリして気持ちよかったです。
------最後に1本のみ!------
低音はすっきりとした印象になりましたが、銀メッキの効果で低音に輪郭が保たれています。
中音域が若干引っ込みますが、かなり高域の解像度が高い印象です。
単線特有の音に芯のあるサウンドが堪能できます!
ギターだとレスポールなどハムバッカー系に相性が良さそうです。
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[総評]
レンジ感 : ★★★☆☆
芯の太さ: ★★★★☆
倍音感: ★★★☆☆
しなやかさ:★★★★☆
対ノイズ: ★★★★★+
「音にエッジ感が出る特徴で、音抜けの良い低音が強調される図太いサウンド!」でした。
銀メッキが厚くかかっていることで低音の輪郭・高域のエッジ感を強調していますが、
OFCを使っているので、適度に解像度も高く、音域バランスを結線本数で調整できるので、
最終的には自分好みのサウンドに出来るのが面白いなと思いました。
しかし一番インパクトがあったのは「超ノイズレス」なところ!
さすが2重シールドしているだけあって混入ノイズも少なく、
内部介在が少ないにも関わらず、アルミ箔フィルムによりタッチノイズも皆無!
これはスタジオ&ステージでも活躍できそうなレベルですよ!
マットな被覆がクールな感じに |
「IS-707」はオヤイデ電気店舗でも切り売り販売しております。
オヤイデ電気は何千種類ものケーブルを在庫しています。
もしかしたらまだ隠れた名品が眠っているかも?!
オヤイデ電気に寄った際には色々探してみてください!
原田でした。
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