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2016年4月25日月曜日

デペントKXを使って、無理矢理UEWの被膜を剥がしてみた!果たして剥がせるのか?

もうすぐゴールデンウィークですね。
今年は5月2日と5月6日を休めば、10連休になるとかで、
長いお休みを心待ちにされている方も多いかと思います。
ちなみにオヤイデ電気は5月5日のみ臨時休業をいただきますので、お気を付けください。

たまーに秋葉原の直売店でお客様から聞かれることがございまして、
それは「UEWの被膜を剥がす薬品ありませんか?」といったこと。
今週の「週刊サンデン」は、その質問に対する実験です。お時間ある方はお付き合いください。



そもそも「UEWって何?」という方もいらっしゃるかと思いますので、まずは「UEW」の説明から。


こんな感じの、世間一般にはエナメル線と言われている銅線のことです。
エナメル線の中でも、いろいろ種類があるのですが、「UEW」はポリウレタン樹脂を主体とした絶縁ワニスを焼き付けたエナメル銅線のことです。
新品の10円玉みたいな色合いです。裸銅線に見えますが、絶縁されています。
ハンダコテの熱で被膜が剥がれますので、そのままハンダ付けすることが可能ですので、
通常わざわざ被膜を剥がす必要はございません。
ただ、お客様の中には被膜を剥がしてから使用しなければならない方もいらっしゃるようでして、
たまに上の質問をいただくのですが、オヤイデ電気では販売しておりませんので、
お役に立てませんでした。

そこで、今回はこちらの薬品を使用したら被膜を剥がせるのじゃないかと思いまして、
実験してみました。その薬品がこちら!




こちらの薬品、「デペントKX」は本来ポリエステル樹脂を主体とした、
絶縁ワニスを焼き付けたエナメル線(PEW)の被膜を剥がすための薬品です。
今回、この「デペント」を使用しまして無理矢理剥がしてみたいと思います。



今回使用したのは、「UEW0.9φ」です。
「デペント」を使用した被膜を剥がす方法は、剥がしたい長さのエナメル線に
「デペント」を付着させて、しばらく空気中にさらしておくだけ。(今回使用した0.9φの場合、おおよそ60秒程度)
エナメル線のサイズにもよりますが、時間が経つと被膜がブツブツと浮き出してきますので、
あとは拭き取るだけです。詳しい使用方法は下記リンク先の動画をご覧ください。




で、さっそく実験開始!
デペントにUEWを付着させて約60秒待つと、下の写真のようになってきます。






写真が下手くそで申し訳ないのですが、導体の右側がブクブクしているのが、おわかりになるでしょうか?
このブクブクを拭き取ってみるとこんな感じになります。






導体の右側三分の二と、左側三分の一で色の感じが違うのが、わかるでしょうか?
右側の部分が被膜を剥がした部分になります。
って、書いたところで写真じゃ伝わりづらいと思いましたので、
赤い被膜のUEWを使用して再度実験してみました。





ちなみに、こちらのサイズは0.4φです。
剥がし終わった写真がこちら!




ホントに写真が見づらくてスミマセン・・・。
導体の右側から赤い被膜が剥がれて、銅そのものの色になっているのが、おわかりいただけるでしょうか?

結論。
「デペントを使用すれば、UEWの被膜も剥がすことができる!」
ただし、キレイに剥がしきることができない場合もありました。
その場合はもう一度デペントを付着させて、しばらくしてから拭き取るとキレイにとれる場合があります。
赤いUEWの場合は、何回試しても1回でキレイにとれたことはありませんでしたので、
最低2回は繰り返すことが必要です。

また、あくまでも「デペントKX」はPEW(ポリエステル系マグネットワイヤ-)の被膜を剥がす薬品ですので、お試しの最はお客様の自己責任でお試しください。

お問い合わせは下記まで。
E-mail:webshop@oyaide.com
TEL03-3253-9351

以上、根津でした。

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