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2016年8月1日月曜日

PF管はじめました。


皆さんは電線管というものをご存知でしょうか?

電線管とは屋内や屋外に配線工事する際あらかじめ配管しておき、後から必要な電線を配管内を通して配線するための保護管です。

電気工事士の技能試験でも出題されるように、電線管の基本的な用途はIV線などシースのない絶縁電線を使って配線工事をする際に電線を保護することです。

平成25年 第二種電気工事士試験の技能試験問題。

下に伸びる4色のIV1.6mmを金属管で束ねています。


しかしながら屋内配線の場合はVVFケーブルを使用したケーブル工事がほとんどで、絶縁電線の保護よりもシースのあるケーブルなどの保護目的で使われることが多いとの話もあります。
電線管には耐久性や強度に優れる金属製と、軽量で低コストな合成樹脂製がありますが、合成樹脂製でも人に踏まれる程度の荷重は十分耐えられます。また手で曲げられて、カッターなどの刃物で簡単に切断できるなど、合成樹脂製の電線管はメリットがたくさんあります。


そんな合成樹脂製の電線管、実はオヤイデでも昔から取り扱っております。


古河電工 プラフレキ
CD-16
CD-22


CD管は正式には合成樹脂製可とう電線管(Combined Duct)の略称です。
耐燃性(自己消火性)がないため、基本的にコンクリート埋設専用で屋内(いんぺい、露出箇所)や屋外(雨線内、雨線外)には施工はできません。
平成27年度 第二種電気工事士試験問題 20問目の正解は(二)ですね。


上記のような理由から、一見してCD管と識別できるようにメーカー問わずオレンジ色に統一されています。

しかしコンクリート埋設専用といっても、実は見える箇所でも使われていたりします。
これにはIVなどの絶縁電線を束ねて保護する「電線管」としてではなく、VVFなどのシース付きケーブルの「保護用配管」として使用しているからOKという理由のようです。
このあたりの「電気設備の技術基準の解釈」(通称 電技解釈)に関してはまたいつか。




さて、合成樹脂製可とう電線管にはCD管の他にPF管(Plastic Flexible Conduit)があります。
お待たせしました。こちらが今回の主役です。

PF管はCD管と異なり耐燃性(自己消火性)あるため、コンクリート埋設のみならず、屋内(いんぺい、露出箇所)や屋外(雨線内、雨線外)にも施工可能です。
メーカーでも現場でもスタンダードな部材のようで、「合成樹脂製可とう電線管工業会」のデータによると、それまで主流だったCD管の出荷量を平成20年頃を境にPF管が上回っているという統計もあります。

ということで、

古河電工 プラフレキ
PFS-16 切り売り 50m束売り
PFS-22 切り売り 50m束売り

遅まきながら50m束物、および切り売り販売はじめました。


在庫品は内径16mmと22mm物のみですが、 14mm~54mmまで各種お取り寄せ可能です。


ちなみに古河電工のホームページにはアイボリー色、ライン入り、二重構造など仕様の異なるPF管や、あらかじめ呼び線の入ったヨビセンフレキ(呼び線入りPF管、同CD管)もあります。
ヨビセンフレキ。実際に何度かお客様にご案内した実績もあります。

これらのプラフレキ、今までもこれからも「ここぞと言うとき」しかお声が掛からない商品ではありますが、いざ必要となったとき、お困りのときは是非オヤイデに駆け込んでみてください。




↓お問い合わせはこちらまで↓
直売店舗 TEL 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353
  本社 TEL 03-5684-2151 FAX 03-5684-2150

齋藤新でした。

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