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2016年10月10日月曜日

あなたにとってちょうどイイ電源ケーブルはどれでしょう?~L/i50シリーズ編

先日、「え?ケーブルで音が変わる??んーなわけないでしょう!!」というややエキセントリックなタイトルのブログで、え?この電線屋は一体何を言っているんだ?というビューワー様の興味を狡猾に引こうという意図丸出しでおかげさまで多くの皆様にご覧頂きましてありがとうございます!でも内容的には本当はそのブログでオヤイデ電気製のケーブルの傾向のお話に持って行きたかったのに自分の文才の無さから話が脱線したまま「続きは次回」などと嘯(うそぶ)いてしまってごめんなさい!


それに以前書いたブログ「Cable of the people, by the people, for the people!」と内容が被っていることにも気付いてしまうという、元来の計画性のなさが露呈したブログを展開しましたが、今日こそは!あなたにとってちょうどイイ電源ケーブルをオススメするべく、色々比べてみようかという主旨でお送りしようと、とりあえず考えております。


そもそもですね、オヤイデ3000年の歴史(実際は64年位)の中での電源ケーブルの位置付けと言いますと、大体1970年代から取り扱うようになりまして、勿論オーディオ用とかではなく、産業用電線というカテゴリで販売していた訳です。しかし当時より秋葉原は電気街、様々な商品や材料を求めて様々な人々が訪れます。その中には探究心旺盛なマニアの方々が古今東西変わらず存在しており、「◯◯用に使うための××が欲しい」といったお客さまのために、オヤイデ電気は日々「いるものいるだけをモットーに」お客さまの要望に答えていったのです。


その結果、産業用電源ケーブルのオーディオ用途への応用というマーケットが確立され、オーディオ専用ケーブルの開発にまで至りました。そこで完成したのが日本初のオーディオ専用電源ケーブル「L/i50」、現在も変わらず販売しております。詳しくは先日のブログ「え?ケーブルで音が変わる?? んーなわけ無いでしょう!!」をご参照ください。

本日は「L/i50シリーズ」を始めとしたオヤイデ電気で販売している電源ケーブルをあなたに最適なオススメ品をご判断頂くべく、ご紹介させて頂きますのでどうぞご覚悟してください!


まずは先日のブログでもご紹介しました「L/i50 OFC R2.5」ですが、定価13,000円と電源初心者には躊躇する価格ですよね。それでもオヤイデさんでは一番低価格のエントリーモデル扱いなのでございます。しかしこの「L/i50 OFC R2.5」を侮るなかれ、発売から十数年、オヤイデの大定番として君臨し続けている製品なのございます。ではその「L/i50 OFC R2.5」、どんな特長があるのかをご説明致しましょう。
 L/i50 OFC R2.5
L/i50 OFC R2.5
オーディオファイルのみならず、ミュージシャン、スタジオでも絶大な信頼を得る、オーディオ用電源コードのスタンダード「L/i50 OFC R2.5」。過去2度にわたるマイナーチェンジを経て、より完成度を高めた音質はオーディオ用電源ケーブルの定番です。安定した伝送性能と音質は、どなたにもお勧めできるエントリーモデルです。


内部導体は高純度OFCを長時間低温焼鈍し、銅を伸ばす工程で発生する応力歪を急激な変化を与えず低温でゆっくりと時間をかけ取り除きました。そして0.12mmの導体を25本で撚り、25本を1組として7組のユニットを撚り合わせることによって、2.0sqとなった導体内部組織は均質化され、安定した伝送を実現しております。絶縁体には、絶縁材は振動吸収性に優れ機械的強度を有する強化シリコンゴムを採用。これにより、瞬時の電流負荷変動による振動を吸収し歪を減少させ、安定した伝送を行います。


絶縁された導体を4本撚り合わせスターカッド撚り構造とすることで、低インダクタンスとなります。またケーブルより発生する磁界を互いに打ち消しあう為、通常のケーブルに比べ、コード内で大幅にノイズを減衰させます。4本の内部配線はそれぞれ強化繊維(テトロン)スリ-ブで被覆しケーブル間の共振を抑え、優れた振動制御能力を発揮します。そして外装をテトリンスリーブで仕上げることによって、屈曲性が良く高性能でありながらユーザビリティの優れたケーブルとなっております。


プラグ部分は接触抵抗の少ない、ホスピタルグレードコンセントプラグパナソニック電工WF5018Kを採用。 ホスピタルグレードコンセントプラグは、通常のコンセントプラグに比べ、接点部分の接触抵抗が1/4以下でプラグによる抵抗を極力抑えられます。機器接続用インレットプラグには、SCHURTER 4781G(2μ厚24kメッキ)を使用。標準品のブレード部分(刃)を、バフ加工し表面を平滑化したうえに厚肉24金メッキ(2μ)施しました 。


これにより完成した「L/i50 OFC R2.5」、何が良いのか、これを説明しなくてはなりません。まずケーブル「L/i50 OFC」の音質傾向。仕様は上述した通りですが、音質傾向というのはサイズ+構造+材質のイコールとなります。従って高純度OFC特有のワイドレンジ感にシリコンゴムのバウンシーで締りのある低域感が付加され、スターカッド撚り構造によりノイズが低減されクリアな音質を実現し、2sq×4本をプラス・マイナスで2本づつ使い1極につき4sqの導体断面積を確保することによって音域のレンジ確保しています。
そして組み合わされるプラグはパナソニックWF5018K。こちらはポリカ素材筐体+真鍮製電極にニッケルメッキが施されており、芯のしっかりとしたドンシャリ感のある音質傾向のプラグとなっております。そしてコネクタがSCHURTER4781Gとなる訳ですが、こちらは真鍮の素材にオヤイデさんが独自に金メッキを施し、PSEを取っているという代物。荒々しさの中に金メッキによる暖かさ溢れる音質傾向です。


これらの部材が三位一体となり、「L/i50 OFC R2.5」の完成(サウンドキャラクター)となります。そしてこの電源ケーブルの音質傾向は、通常の付属ケーブルでは味わえない音質を体験出来るという確固とした現実が、現在まで売れ続ける根拠となっている訳です。だからまずは試してみてください、そして電源ケーブル沼にいい感じに足を突っ込んでくれれば良いと思います。この時点なら足抜けするのもまだ容易でしょう(笑)。


しかしそういや我々は基本的には音質云々ということをあからさまに皆さんにお伝えしてきませんでした。そう言えば。それは何故か? …そうです。音を聴いた感想は個人の主観に頼るしかないからです。だからという訳ではないのですが、一般的な意見として、どういう素材がどういう効果があるのかという視点でお話することにより、皆さんにご理解頂けるようご説明が出来ればと思い、「L/i50 OFC R2.5」の素材のお話からさせて頂きました。


ということで「L/i50 OFC R2.5」、OFCの素材とサイズに基づいたワイドレンジに真鍮(+ニッケルメッキ)特有のドンシャリ感と、それを整え音に深みを加える金メッキによって音を気持ちよく出したいユーザーにはうってつけの製品となっております。是非一度お試し頂き、オーディオ用電源ケーブルの世界の入り口にお出で頂きたい!


お次は「L/i50 V4」。基本的には「L/i50 OFC R2.5」と大差ない(ケーブルと電極の素材が一緒)のですが、プラグ・コネクタにオヤイデ電気オリジナルの「P/C-029」を搭載しております!こちらの「P/C-029」は真鍮製の無メッキ電極です。要するに素材の味がそのまま出ちゃうタイプ。真鍮というのは本名が黄銅、英名はブラス。銅と亜鉛の合金です。5円玉と同じ素材ですね。よくシンバルや管楽器などでも使用される加工性の高い金属で、その素材の響きと材質のバランスが、真鍮の特長となります。真鍮=銅+亜鉛。このコンビネーションは実に聴き心地の良い組み合わせなのです。
 L/i50 V4
L/i50 V4
ここで特筆しなくてはならないのがオヤイデオリジナルのプラグ・コネクター「P/C-029」の仕様です。皆さんはプラグ・コネクターでどれだけの音の変化を感じたことがありますでしょうか?音の変化なんて言ってしまうと誤解を受ける可能性があるのですが、以前のブログでも触れた通り、音質傾向を司るのは材料ひとつひとつの組み合わせです。プラグの電極は1.5mmの真鍮板を打ち抜いて成型した物を精密に計算し作られたグラスファイバー入りPBTの本体に組み込み、ポリカーボネイト製カバーをステンレス製のネジで強固に固定し仕上げることにより、真鍮そのものの振動減衰を促進し、導電時の振動を最小限に抑える構造が、真鍮の音質の良さを引き出します。そんな真鍮無メッキの「P/C-029」を使用した「L/i50 V4」「L/i50 OFC」との組み合わせにより、真鍮の持つ、明確で輪郭の強い音質を表現します。


その「L/i50 V4」「L/i50 OFC R2.5」のハイブリッド仕様がNEOからリリースされております「L/i50 G5」です。こちらはユーザーの要望を基に明瞭でありながら深みのあるサウンドを目指し、楽器用アンプなどに使用することを意図してチューニングした一品となります。存在感のある中音域と押出感のあるサウンドは、ギター/ベース・アンプやキーボード、レコーディング機器などあらゆる機材に、ナチュラルでパンチのあるサウンドを提供します。
 L/i50 G5
L/i50 G5

そして「L/i50シリーズ」の真打!「L/i50 EXs」のご紹介なのですが、そもそもL/i50の特長として①高い屈曲性 ②一極に対し4sqの導体断面積 ③+-線を平衡化し磁界を打ち消すことで電磁誘導ノイズを防止といったメリットに、プラスアルファの要素として「L/i50 EXs」にはカーボン含有テトロンスリーブ、ケブラー糸を配置し、電線の強度と振動モードをチューンアップした「L/i50 EX」が使用されています。そして「L/i50 EXs」の最大のポイントは、プラグ・コネクターに「P/C-037」というリン青銅電極を鏡面仕上げにした上に銀+ロジウムメッキを施した、スペシャルなプラグ・コネクターを使用している所にあります。
 L/i50 EXs
L/i50 EXs
で、その「P/C-037」に使用されているリン青銅とはどんなものなのかと言いますと、基本銅なのですが、ちょこっと錫を含有し、銅の脱酸時にリンを使用することで微量のリンも含有した素材で、電気伝導率が高く、高強度という特徴が、電子機器や管楽器、端子等の材料として多く使われており、電流による振動も素早く減衰することから音への振動による影響が低く、且つバフ掛けによる電極の鏡面処理の上に銀(Ag)+ロジウム(Rh)メッキを施すことにより、サウンドキャラクターをチューニングすることで、「L/i50シリーズ」の中で聴感上ワイドレンジで高解像度な所謂Hi-Fiなサウンドを感じることができるケーブルとなっております。


オーディオ機材を選ぶ際の判断基準として、温かい音だとか気持ちいい音を求めたり、はたまたソースの再生能力の高いものや音のひとつひとつを判断できる程の高解像度なものなど、色々とあるとは思いますが、そうした機材にあったケーブルを選ぶということも重要な要素のひとつです。なのでご自身のシステムや趣向にあったケーブル選びをすることで、音楽を聴く楽しみや音楽への理解がさらに深まるといっても過言ではありません。とはいえ最も大事なのは音楽を楽しむということです。


と、なんだか締めに入ってる感が出てきてますけどまだですね、102 SSC導体を使用した
「Black Mamba-αV2」←詳細はこちらをクリック!
とか

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とか

「TUNAMI GPX V2」←詳細はこちらをクリック!

「TUNAMI GPX-R V2」←詳細はこちらをクリック!
もあります!さらに

C7(メガネ型)ケーブル「L/i15 EMX」←詳細はこちらをクリック!
やら


「d+ Power Cable C7」←詳細はこちらをクリック!
など、オヤイデオリジナル電源ケーブルは用途に応じてお選びいただけます!


と紹介しなくてはならない電源ケーブルたちがいるのですが、ちょっと今回も蛇足が過ぎましたね。長くなっちゃった。なので(続くとしたら)続きはパート2で!


じゃ皆さんももうお腹一杯でしょう、ってことで
To be continued! See you sooooon!


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