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2017年9月20日水曜日

ギターのノイズに困りまして... キャビティー内をシールドしてみました!!



あ、こんにちは、オヤイデ電気のウノツです。
このショップブログではあんまり登場しない
僕ですが、どうぞよろしくお願いします。



今回は
普段使ってるギターのノイズが酷く、
困っているのでちょっくら施術がてら
ノイズ対策法をご紹介いたします。


それでは、今回ノイズでお困りの...
この子。
リッケンバッカー360です。
日頃のケアが足りないせいで、ジャック内でバチバチ信号が途切れたり、
ミュートしていても気になりすぎる
ジィ˝ーーーィ˝
というノイズが発生します。


原因は、
ジャックなんか怪しい気が
するのと、
ボディ内シールドしたら
対策できるんじゃないか?
と思いました。なので...
パネルを取っちゃいましょう

まずは、
"古いパーツを新しくしちゃえば"論で、
ジャック交換です。

中を開けてみると、スイッチクラフト「#13」のスイッチ付きモノラルジャック。

構造上、スイッチ付きじゃないモノラルジャック「#11」でいいんじゃないかと思い、
ひとまずミノムシコードで音色チェック。
うーん。なんとも微妙な違い...
(このギターは使用上モノラル出力ですが、回路上、スイッチ付きを使った方がキャラクターを変えずに済みそうなので、一応「#13」を使いました。)

元通りにハンダ付けし...
ピカピカジャックになりました。


続きまして、
キャビティー内
シールドです。

シールドと聞くと、
"楽器に挿してるケーブルでしょ?"
って最初に思い浮かぶと思いますが、確かに。

あのケーブルは
シールド構造ケーブルです。
楽器業界で
通称"シールド"
って感じです。


今回のシールドは、
(電波などを)遮へいする・守るという意味合いの、金属で囲う、
シールディングです。
(スマホや携帯電話の電波が入らない建物ってありますよね?簡単に言うと、建物という金属の塊が電波を通しにくくして、端末のアンテナが立たないんですね。)

そこで使うのが、
アルミ箔や銅箔テープなどの

これをキャビティー内に貼り巡らせれば...
ノイズとは無縁?!
(※ノイズは様々な要因から発生します。あくまで一例対策とご理解ください。また、過剰なシールディングは音にも影響しますので、自己責任・妥協範囲で施術をお願いします。)


今回は銅箔テープを使用して、さっそく張りました。
貼りすぎはよくない(※)との事なので、
ポットと内部配線をうまい具合サンドイッチできる範囲で貼ってみました。
内部配線もシールド線を使っているので
もともとノイズ対策されていますね。
(今回どのテープを使用したかは下記にて)

そして、ポットなどから出ている
グラウンド線
これを接続しないとせっかく張った
銅箔テープの効果を得られません。
グランド線をポットから引っ張り、
銅箔テープに直にハンダ付けします。


...オペ完了しました!!!!


ではでは、肝心のサウンドチェック...
ノイズ減りましたね!!」
ジィ˝ーーーィ˝だったのが、
気にならない程度の
サーーーくらいになり、
弦ミュートすればほとんど
気にならない程度まで減りました!
音質が変わりすぎたり、
効果が感じられなかったり、
ダメだったら剥がせばいいくらいでしたが
やってよかった!!
うんうん。





それでは、このような使い方ができる
導電性テープをご紹介します。
アルミ箔・銅箔テープたち


寺岡製作所 #831Sシリーズ
#831S 幅6mm~幅50mm
ベーシックな銅箔テープです。今回のような使い方をする場合、粘着面は導通しないので、切れ目や折り目を付けて重ね貼りします。
テープ幅のバリエーションが多いので、用途によって使い分けるとGOODです。


住友3M(スリーエム) スコッチNo.2245
スコッチNo.2245 幅12mmと幅25mm 1.5mと20mの2種類の長さがあります。
このようにハンダが乗ります。
エンボスタイプの銅箔テープ。表面に直にハンダ付けができるので、グラウンド線を接続し、#831Sなどに貼る方法もアリですね。


デクセリアルズ Cu7636R
Cu7636R 幅13mm~幅25mm
ちょっと高価ですが、超低抵抗の銅箔テープ。粘着面はニッケル粉とカーボン繊維が混ざっていて導通するので、重ね貼りするだけで面積を広げられ、作業性もGOODなのでシールド用途としてとても優秀です。ちなみにこれも表面に直にハンダ付けできます。
今回使用したのはコレの25mm幅です。他のテープよりハイコストですが、性能面・作業性でこれを選びました。1巻25mもあるので、13mm幅で重ね貼りすれば余らせず使えますね。


寺岡製作所 #833シリーズ
#833 幅12mm~幅50mm
ベーシックなアルミ箔テープ。アルミ箔もシールド用途として利用できます。
銅とアルミでは材質上の表皮抵抗値に差があるため、楽器においては、若干音質の変化も異なるようです。どちらも大して変わらないという意見も聞きますが、あえて明言は控えさせていただきます。安価なのはメリットですね。



と、まあこんな感じで、楽器などの電気回路周りに使われている電材・資材をもオヤイデ電気は取り揃えております。

筐体アースを取らなきゃいけないプラスチック製のケースの内側などにも貼って使われたり、ケーブルに直接巻き付けてシールド効果を高めたりとするケースもありますよ。
ちなみにアルミ箔テープは、キッチン・厨房などのスキマテープとしてもつかわれています。

※ご注意※
今回ご紹介させていただいた導電性テープについて、
適切箇所以外の貼布によるショート等にご注意ください。
施術は自己責任でお願いします。



参考になりましたか?
よかったらシェアお願いします~
以上、ウノツでした

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