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2018年11月3日土曜日

【DIY講座】『USBケーブル』を自作する!≪USB-MicroBタイプ編≫

様々な業種で採用されている「Micro-B」製作講座です。

新製品『オーグライン USBデジタルケーブル』を使って、
USBケーブルの作り方をご紹介していくブログでございます。


日本初の【オーディオ用高品質USBケーブル】切り売り販売を実現しました。
しかも世界でオヤイデ電気のみが販売している特注仕様です!
100cm未満:¥2,000/10cm単位
100cm以上:¥1,800/10cm単位


 【  商品ページはこちらから  】 

かなり高価ですが『確実なシールド処理』と『インピーダンスマッチング』が取れている為、
容易に整合性を持ったUSBケーブルを作ることができます。
特にUSB DACなどデータ通信用途にオススメします。

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ちなみに”オーグライン”とは・・・
武藤製作所が製造している【+の合金線】=【オーグライン線】というオーディオ線材であり、
既製品USBケーブル同じクオリティの線材を、オヤイデ電気限定で切り売り販売しています。

【 武藤製作所のHPはこちらから 】

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それでは早速DIYしていきましょう!

お待たせしました、今回は「MicroBタイプ」をご紹介いたします。
他のUSBに比べて難易度が一気に上がりますので、気合入れて取り組みましょう!!

近年採用されることの多いMicro-Bコネクタです。
USB-Aの次に問い合わせが多いタイプですね。


   1:ケーブルの構造解説・剥き出し作業   


ケ―ブルの被覆を約15mm剥く。

被覆を剥くと編組シールド+アルミテープが出てきます。ノイズ耐性抜群です。


編組シールドをほどきます。すると中から「ドレンワイヤー」が出てくるので探し出してください。
 ドレンワイヤーとはアルミテープと編組シールドを導通させる為の線になります。
ドレンワイヤー以外の編組シールドを切り落とします。ハンダ付けスペースが狭い為、作業性を考慮してドレンワイヤーのみ処理します。
アルミテープを剥きます。このが「電源線」になります。
紫のアルミテープを剥くと、の「信号線」と、ドレンワイヤーが出てきます。
ドレンワイヤー2本を撚り合わせます。最後にシャーシグラウンドと導通させ、シールド効果を発揮させます。
ここまできたら準備完了!合計5本の線を使ってUSBケーブルを作ります。

   2:USBコネクタの半田付け   


USB-MicroBコネクタの内部。全部で3点のパーツで構成されています。
※ケースの表裏には若干のデザインの違いがありますので、それで判別をしています。

 USB-MicroBコネクタの商品ページはこちら。 
【USB-MicroBの結線図】
1 :(+5V) →
2 :DATA- →
3 :DATA+ →

4 :ID(接続無し)
5 :GND 

※画像をクリックで拡大できます。
※表と裏を間違えやすいので要注意!
【★重要★】
ケーブル剥き出し長を約8mmまで切ります。ハウジングが小さい為、長すぎると中身が見えてしまいます。
導体を約1~2mm剥き出します。剥き出し長はMicro-Bのハンダ付け部分に合わせて採寸するのも良いです。
ピンアサイン通り半田付けを行います。
ピンの間隔が狭いので「SS-47 0.6mm」など細いハンダが作業性良好です。半田の盛り過ぎには要注意です。
裏側は「」のみ結線します。
【重要】ASF-110(肉薄フッ素テープ)で絶縁保護します。
この後、ドレンワイヤーを接続する際に重要な工程となります。


シャーシグラウンドと接地させる為に、予備ハンダをつけておきます。予備ハンダを付ける場所は画像を参考にしてみてください。
ドレンワイヤーを「予備ハンダした箇所」にハンダ付けします。
絶縁テープがないと端子と接触しやすいことが容易に想像できます。
ドレンワイヤーがカバーの邪魔をしますので、カッターやハサミ等で適宜カバーを削ります。
(ここだけ少し手間がかかりますね・・・。)


カバー内部は「接着剤」または「ホットボンド」等で充填させます。
カバーにカシメが付いていないので、引っ張り強度が全くない為、このような処理が必要になります。
カバーを閉じたら完成です!
接着剤の硬化が完了するまでは使用しないようにしてください。

別売「ミニブーツ」を使うことで・・・
良い感じに仕上がります!

断線予防になっているかは不明ですが、一気に既製品感が出るのでお勧めです。

使用する場合は、ミニブーツをハンダ付けする前に通しておいてください。

*

完成しました!
USB-Aの写真を使いまわしてごめんなさい。

こちらをUSB DACとして使ってみた感想は・・・
付属のケーブルよりも解像度が上がり、音が華やかになりました。
なによりケーブルが短くなったので情報量が増大したような変化が得られました。

これにより最短距離のUSBケーブルを作れるようになりましたので、
物理的な伝送ロスを減らすことも実現できます。
※USB-A to MicroBなら8㎝くらいでも作れますよ。

*

より品質を追求される方は電磁波吸収テープ”MWA-010T”で、
音質向上&フェライトコアのようにEMI対策を施すことができますよ。

端末に近い場所に処理すると効果的です。

如何でしたか?
オーディオ用USBケーブルの切り売りは市場にも稀です。
最適な距離のUSBケーブルを自作したい方、是非お試しください。

もし自作に自信がない方はオヤイデ電気までご相談ください。


以上、原田でした。


 

オヤイデ電気 秋葉原直営店
住所:東京都千代田区外神田1-4-13
営業時間:10:00~19:00
定休日 : 日曜日(年末年始)

☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353

メールでのお問い合わせは、こちらのアドレスより!
✉webshop@oyaide.com

5 件のコメント:

  1. 分かりやすく、無事にケーブルを作ることができました。
    ありがとうございました!

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    1. 参考になって良かったです!また何かございましたらお気軽にお問合せください!

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  2. lightning-micro bのケーブルでmicroBの端子が破損してしまったのでこの記事を参考に付け替えようと思うのですが、私のケーブルに黒の配線が無い(それ以外は記事で紹介されているような構造のケーブルです)のですがどう配線するかアドバイスいただけますでしょうか?

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    1. この場合はお客様の方で結線パターンを確認するしか無いですね。
      ・テスターを使用し、各端子と配線色を確認していく方法
      ・コネクタを分解し、目視で判別していく方法(とても面倒です)

      必ずしも既製品は色が決まっているわけではないので、仮に同じ色が使われてたとしても、テスター等で結線パターンを確認してから作業されることをお勧めします。

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  3. 迅速な返信ありがとうございます!
    シールド線を黒として使用しましたら上手くいきました。
    ほかの配線は記事通りでとても参考になりました!

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