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2019年4月18日木曜日

ところでみなさん、電源ケーブルについてどれくらい興味をお持ちですか?

私はと言いますと、数十年前に音楽制作に興味を持ってからというもの、最初の内はケーブル買う金の惜しさから、ケーブルの自作に走ったクチです。当然ケーブル自体にはさして興味もなかったのですが、何せ当時はミキサーのたくさんのチャンネルに必要本数を使わなきゃならなかったので、いちいち買ってたら金がかかるかかる。だから下手くそなはんだ付けで何とかケーブルを揃えていた訳です。
そうすると、自作ケーブルと既製品の違いが露呈したりするんですね。「あれ?この自作ケーブル、同じで作ってるのに右左で違和感がある!」とか。まあ原因は自作初心者が下手に作って、導体を切りすぎて本来より少ない本数の状態で結合したり、いもはんだがひどかったり、若干ショート気味だったりなどなど。そこを行くと既製品は品質にムラがない。しかも聞き比べたら何か知らないけど音がクリア。みたいな体験をすると自然と興味を持つんですね、ケーブルの世界に。

そして、ああモガミのこれはこんな感じか、BELDENてキャラ濃いな、みたいなことで、自分がどんな感じの音を求めているかというところで、興味の深みにはまっていった矢先に、前社長の村山氏との出会いがありまして、これはこんな感じ、あれはあんな感じと色々とご指南を受けていると、自然にケーブルに更に興味を持ち、遂には電源ケーブルと出会ってしまう訳です。

最初はL/i50 OFC R2.5というオヤイデのエントリークラス電源ケーブルとでも言いましょうか、そいつを手に入れたんです。当時はAKAI S-950というサンプラーに使用したり、アナログシンセに使ってみたり、色々試した結果、ああL/i50 OFC R2.5はこういう音質傾向なのか、こういう機材に向いているんだなとやってるうちに色々発見をするんですね。
だったら解像度を求めた場合どうしたらいいんだろうと、流れ的にはなりますね。そこで出てきたのがTUNAMI GPXだったのです。それまでも色々聴かせて頂きました。中でも当時の音楽制作界隈ではSA LABやACROTECH(ACROLINK)など定評のある電源ケーブルはありましたが、レンジ感、解像度、S/Nがとびぬけて良かったのがTUNAMI GPXでした。それが2000年代前半のこと。
画像はV2
で、私事+手前みそで誠に恐縮なのですが、紆余曲折ののち私もオヤイデの人となりまして、そこからのオヤイデ製品の快進撃たるや、半端ない訳です。数々の銘品のリリース、プロフェショナル・ブランドNEOの立ち上げ、精密導体102 SSCの開発等々、その中でも電源ケーブルはオヤイデを代表する製品として、L/i50シリーズ、TUNAMIシリーズ、BLACK MAMBAシリーズ、各種電源タップなど、今やそのリリースアイテムの殆どが、オーディオファイル・プロフェッショナルの皆様に定番商品として、現在に至るまで沢山のご愛顧を頂いております。

そんな中、昨年末にリリースしましたNEO「AXIS-303 GX」。勿論これまで培った技術の粋を集め開発した電源ケーブルなのですが、これがまた現代のオーディオ環境・音楽制作環境にピッタリと照準を定めた電源ケーブルなのです。はぁ、マクラがなげぇ。

そうです、何の話がしたかったかと言いますと、「AXIS-303 GX」のお話しです!
前述しましたTUNAMI GPX、今や102 SSCを使用したV2という製品をリリースしております。このTUNAMI GPX V2TUNAMI GPX-R V2、プラグ・コネクターの違いでのキャラの違いはありますが、ケーブル自体の能力は一緒。5.5sq(ぶっとい)導体でケーブル自体硬めのものなので、事と次第によっては使う場所を選んでしまう訳ですが、肝心の音はというと、そこらの価格が倍以上するような電源ケーブルと比べて貰っても、全く引けを取りません。むしろその音質には確実に価格以上の価値を見出すことが出来るはずです。

と、いきなり話が逸れてしまいましたが、「AXIS-303 GX」はそのTUNAMI V2の性能を継承しつつ、PA-23(現在は廃版)のユーザビリティを併せ持つ、マルチプル・電源ケーブルなのです。導体は独自構造の102 SSCスペシャル・ストランディングによる2.5sq/3芯で構成され、絶縁体にはポリオレフィンを使用。また、3レイヤー構造による徹底したシールディングとノイズ対策が施されています。インナーシースには制振と重量、電磁波吸収効果とシールド効果を持たせる目的で、絶縁体とは異なる調合のポリオレフィンに、超高比重金属であるタングステンとアモルファス金属粉を含有。これにより導体+絶縁体が安定し、電気振動の減衰効果と電磁波の吸収、高いシールド効果でスムースな導電を、きれいな電気信号をスーっと機器に届けるとでも言いましょうか。

さらにインナーシースの上層には半導体層(カーボン層)と銅箔シールドの2重のシールディングを施すことにより導体+絶縁体を安定させ、制振と重量、シールド効果、電気振動の減衰効果を狙った設計で、これら3層に渡るシールディングが外部からのノイズをシャットアウトして、結果導体のスムースな導電を保証します。そして鉄壁の内部構造をカバーするアウターシースは、従来のオーディオ専用ハロゲンフリーシースをさらに柔軟化、ユーザビリティを重視した引き回ししやすい使用感なのです。

またプラグ・コネクターのモールディング部には、インナーモールドに高硬度PP、アウターモールドにPVCの2種の異なる樹脂素材を使用。導体と電極が起こす電気振動を素早く減衰させ、出音のブレを最小限に抑えることで、明瞭且つクリアな音像を得ることができます。銅合金+リン青銅を使用した電極は、職人がひとつひとつバフ研磨を行った上、肉厚24K金めっきを施すことによって、高い導電性能を実現しています。モールド加工されたプラグの耐久性と防振性は、多様なオーディオ環境は勿論、ライブステージでの使用や大音量下での使用、DJブースなど多くの機材に囲まれる環境等で、その効果を発揮します。

で、「AXIS-303 GX」は一体どんななんだいってことですが、2.5sq(平たく言うとTUNAMI V2の半分以下の導体質量)なのですが、オヤイデ独自のスペシャルストランディングで通常の撚りよりも線間が密着することによって、2.5sqでありながら、ワンサイズもツーサイズも太い感じの聴感だからびっくり!なのです。そしてバランスを考えぬいた構造・仕様で、太過ぎず・硬すぎず・使い勝手が良く・高性能、しかもハイ・コストパフォーマンスと、一見しただけじゃ分かり得ない、てんこ盛りの電源ケーブルなのです!

このてんこ盛り電源ケーブル、先ほど現代のオーディオ環境・音楽制作環境にピッタリと申しましたが、実際、ブットいケーブルだとオーバースペックな環境(機器)が増えている事実にご注目頂ければわかると思います。コンピュータやデジタル機器、また低減力機器を中心としたオーディオ環境や機器の特性を重視する音楽制作環境において、どんな音を出したいか、それはケーブラーにとって永遠のテーマです。そこにぴったしマッチするのが「AXIS-303 GX」みたいな、太くも細くもない、なのに太く聴こえてモタつかない、ザ・使い勝手の良さケーブル、それが「AXIS-303 GX」


何が言いたいかというと、シチュエーションを選ばない電ケー、それが「AXIS-303 GX」。こんな細くて大丈夫なの?…大丈夫です!お任せください!何なら映像にも、ホームシアターにも使ってみてください。きっと損はさせません。

まだまだお伝えしたいことはあるっちゃありますが、先ずはご興味頂けましたでしょうか? 兎に角一度手に取ってみてください!そして聴いてみてください。電源ケーブル「AXIS-303 GX」による音質の違いを!




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