ページ

2019年5月28日火曜日

ニッチ過ぎたアース実験、ついに完結。直列編。~GND-47エフェクターで使ってみた③~


 大分ご無沙汰しておりましたおはこんばんにちは。

 最近気候変動が激しすぎて久々にしっかり風邪を引きました。
 数日私のマスク姿を見かけた方もいらっしゃると思いますがお目汚し大変申し訳ありません。
 皆様も体調には十分お気を付けください。

 はてさて、今回の投稿ですが、以前私が投稿したあまりにもニッチ過ぎた記事
・その①:http://oyaideshop.blogspot.com/2019/02/gnd-47.html
・その②:https://oyaideshop.blogspot.com/2019/03/gnd-47.html
をついに完結させるべく、

 直列繋ぎエフェクターボードでGND-47を使ってみました

 正直なところ、
 直列で繋ぐなら何処と何処が効果的なのだろう?

 という点で色々頭の中で策を練ってはみたのですが、どれもイマイチピンと来なかったので、
 効きそうな組み合わせを全部やってみました。

 それでは再びニッチ過ぎる世界へようこそ、エフェクターフリークスの皆様へ。


 はい、今回の実験台となるボードはこちら。
 私のサブボードです。DCはお馴染みDC-3398LL、パッチケーブルは勿論先日発売の弊社ソルダーレスケーブルです。自分は大分もうプラグの再利用や長さ変更にも慣れてきました。
 で、今回の実験をするにあたってどこを繋ぐのか、解りやすいように略図を作りました。それがこちら。

Pがパワーサプライ、そこから数字順にエフェクターが直列繋ぎになってます。
 灰色の4つ目のエフェクターはプラスチック筐体の為、このシリーズで共通のテーマとなっている『筐体間の電位差の解消』の面で適用できないためGND-47を繋ぐ対象としては除外します。

 また、ここでの電気の流れをざっくり矢印で示してみましょう。
 この図の中で、赤点線がエフェクターへのDC電源線、青実線が楽器から来てアンプへ向かうオーディオ信号線です。勿論厳密には異なりますが、ざっくりとその中を通る+の電気の流れを描いてみたのが緑矢印になります。

 こう見ると、前記事でのスイッチャーのあった状態とは異なり、なかなかどうしてここに電荷が溜まりそう、という部分がいまいちパッとしません。
 なので、今回完結編、

 思いついたの全部やっていきます。

 いくつかパターンを分けて結果をご紹介したいと思います。


パターン①:パワーサプライとエフェクターを繋いでみる

 まず、前回の実験からすると、パワーサプライの筐体と電荷が溜まっていそうな部分の筐体をGND-47で繋ぐと、音質向上に繋がる傾向がありました。なので今回もそこから実験してみます。

 じゃあどこを繋ぐのか?というところで、今回はパワーサプライ(以下図に則りPと略します)から音の大元の基準となる1と、適用できる中で最終段に位置する3を接続して実験しました。
 接続方法としては基本的に前回と変わらず、筐体そのものの付属ネジや、筐体に触れている部分に挟み込んで固定して実験していきます。

・Pと1を接続した場合

 接続していない時と比べて若干解像度が上がり、煌びやかになったような効果が得られました。それでも全記事の時と比べると変化量は少ない印象。

・Pと3を接続した場合

 接続していない時と比べるとまさに期待していた変化というか、前記事にも似た変化が1と接続した時よりも得られた印象。ちなみに3のエフェクトがOFFの時も効果はあり、前段の2をONにした時、またかかりっぱなしの1の音色自体にも効果があったように思います。


パターン②:エフェクター同士を繋いでみる

 本来のGND-47の使い方であれば、アース端子から仮想アース等への接続は勿論ですが、もう一つ推奨されるのがアナログプレーヤー筐体からその直後のフォノイコライザー等々の筐体への接続。
 というわけで、この中でいくと最上流となるのが1、そこから直後となる2、最下流となる3へ繋いでみました。

・1と2を接続した場合

 アナログプレーヤーでの効果の実感があったので、期待して意気揚々と鳴らすもののほとんど効果が出ず。何度かGND-47の付け外し、また2のON/OFFを比較してみるもあまり実感できる効果がPと接続した時と比べて得られない印象。

・1と3を接続した場合

 こちらも2と繋いだ時と同様効果はかなり薄い印象。
 これがエフェクターだからまた本来の用途での効果とは異なるのか、信号線のみで発生した筐体の電位差にはあまり効果がない模様。これはまた不思議な結果…

 以上で効果が考え得る接続方法は一通り終わったかなと。
如何やらスイッチャーありの時と同様パワーサプライの筐体との電位差を解消するのがエフェクターでの使用時には良さそうです。


 で、これで終わりかなぁ、と思いきや。
 ここからはある意味おまけになりますが。

 ふとこの実験が終わって繋いでいたセットを見回してみて、
 これが目に入りまして。
 こちら、今回ボードへの電源供給とアンプへの電源供給に使用していた、つい先日発売となりましたMT-US2

 …これも金属筐体ですね?

 それで尚且つ、裏返してみると、

 丁度いい具合に一つネジ穴が余っている。
 この穴、本来であれば上の写真でも写っているスパイクがデフォルトで4ヶ所付いていて4店で支える形から、1つ外して三点で支える形に変更するためのもの。

 ………これは使えるんじゃないか???(n度目)

 早速そこらで余っていたネジ()を調達し、

 はい接続。
 それで、改めてこれも含めて略図にしてみるとこんな感じ。

 厳密にはこれまたMT-US2からアダプターを通しての電源供給になるのでざっくりとしてイメージ図にはなりますが。
ここでもう一度1と3へ接続。すると…

 効果ありです。音質の変化もやはり予想していたように全体的なブラッシュアップになる印象、加えて効果が比較的大きいのも先程と同じく3に接続した場合でした。パワーサプライと接続した時と比べて僅かですが効果が大きく実感できた気がします。

 MT-US2、結構ボードにも比較的入れやすい大きさなので、パワーサプライの筐体ネジと接続しづらい場合等々にはこれをもう丸ごと突っ込んでみて、直列繋ぎでの比較的後段だったり、前記事のようにスイッチャーと接続してみても面白いかもしれません。
 何度も言うようにかなーーーーーーーりマニアックな微調整ではありますが。




はてさて、如何でしたでしょうか。この何ともニッチでマッドな実験にお付き合いいただき皆様ありがとうございました。超個人的なこの手の変な使い方というか、『アレ此処でこう使ったら良いかはともかく面白いのでは…?』みたいなネタ、実はまだあったりします。そのうち記事にしていけたらと思います。

 まずは健康を取り戻さねば…。笑

 それではまた。
 Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!

 小倉でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿