ページ

2020年7月21日火曜日

【DIY講座】超小型フォンプラグでパッチケーブルを作ろう!≪ ストレートプラグ編 ≫

P-6.3S』を使って、超コンパクトパッチケーブルを作ろう!

世界最小クラスのストレートタイプ・超小型フォンプラグ
穴径6.0mm
¥720(税別)
【 商品ページはこちらから 】

世界最小クラスのフォンプラグ【Super Slim Series】満を持して新発売!
※オヤイデ電気直営店・オンラインショップ限定商品となります。



【 開発秘話 】

オヤイデ電気ではエフェクターボードなど狭い箇所に最適な「P-275MS」を用意していたのですが、エフェクターの小型化が進む昨今において、プラグの大きさと使用する本数によるコスト肥大化は無視できない問題となっています。品質重視の製品作りとは裏腹に、現代のギタリスト&ベーシストからは「サイズが大きい」「価格が高い」といった声も寄せられるようになりました。



そこで登場したのが「日の出光気製作所 S113」という超小型フォンプラグでした。従来の自作パーツとしては驚異的なまでの軽量化に成功。
時代に合ったサイズ感と低価格が人気を呼び、販売開始直後から瞬く間に定番商品まで登り詰めました。



しかし、2020年3月末日を以て「日の出光機製作所」が廃業となりました。

この発表を受け、オヤイデ電気では『S113で得た人気と技術を後世に残せないか?』と考えました。この旨を日の出光機製作所に相談したところ、快諾!
「販売が終了した後でも、既存ユーザーが安心してご購入いただけるよう、是非とも作ってください。」と有難いお言葉をいただきました。

そこでS113の技術を継承しつつ、ユーザーから頂いていた要望や悩みを反映させ、オヤイデ電気が独自にブラッシュアップさせたプラグこそ「P-6.3S」となります!

もちろん加工精度に定評のあるオヤイデ電気製品と同じ工場で生産。安定供給能力品質の高さも特筆すべき点と言えるでしょう!

P-6.3Sの特徴

【 超軽量・超コンパクト 】

ハウジングを細く・短くしながら、耐久性にも配慮。
こちらのプラグ、なんと重量が12.0g!!(カバー込み)

多くの人が使っているであろう「Switchcraft #280」プラグは29.2g
Neutrikの「Switchcraft #280」は27.0g。。。約2.5倍重いですね。

エフェクターボードで多用してしまうと、プラグによってかなり重量差が出てしまうことでしょう。




他のプラグと比較してみました。

P-275MSとの比較
長さだけでなく、スリムになっているのが特徴。

ただコンパクトなだけではありません!プロの現場で一番多い故障は「チップ折れ」というトラブル。プラグを踏みつけたり、強い衝撃を与えたときにプラグの先端部分(くびれの部分から)が折れてしまうことがあります。


P-6.3Sで使われているチップ素材
このような問題を解決するべく、オヤイデ電気のプラグ製品は全て「1本の真鍮棒から削り出し」を採用しています。(汎用品や安物の場合、チップとはんだ付け部は別パーツとして扱われており、結合部から折れやすくなります。)
これだけコンパクトなのに「P-275MS」と顕著ない機械的強度とロスの少ない伝送特性を兼ね備えているのは凄いですね!


内部の写真。
このサイズにしてカシメを備えているのも特徴です。

S113はサイズを追求するあまりに「カシメ(引っ張り強度を稼ぐ爪のような機構)」が付いておらず、断線リスクが高くなってしまうデメリットがありましたが、P-6.3Sは超小型でありながらも「カシメ」を標準装備。ハードなツアーにも耐えうる耐久性を稼ぐことができます。


P-6.3Sの構造

製作時に便利な寸法図もございますので、製作の際にご参考頂きますと幸いです!

P-6.3Sの構造

世界最小クラスのプラグでありながら、製造方法はスタンダードな構造を踏襲しております。製作前に一度ご確認くださいませ。

中心のTIP(+)、カシメ部分がSLEEVE(-)となります。

いきなり裏技ですが、P-6.3Sは「Amphenolミニブーツ」を付けることができます。

P-6.3Sは穴径6.0mmしか用意がありませんが、
このミニブーツを使えば細径ケーブルも自作することができますね。
今回はミニブーツを使って製作していきます!

それでは早速作っていきましょう!

P-6.3S製作方法


ケーブルは「オヤイデ 3398-SY 1芯シールド線」を使います。
音質が良いのは勿論、耐熱性能も高く、作業性が良いのも特徴です。

ミニブーツを取り付けたカバーと、収縮チューブ「スミチューブFZ 4.0mm」を先に通します。
収縮チューブはケーブル外径を増やし、カシメとの噛み合わせを向上させます。

ケーブルはちょっと長めに剥き出し。丁度良くカットしても良いですが、予備半田後に適切な長さに調整すると、無駄のない綺麗な配線ができます。

絶縁体を約2〜3mm残して中心導体を剥き出し、予備半田を行います。
シールド線は根元から予備半田を行います。予備半田は”シールド内部に半田が吸い込まれている状態”を目指して、束ねた後のシールドが太らないよう気をつけてください。

【Check!】
中心導体を2mm残してカットし、ケーブル側の予備半田の完成です。
最終的にこの形を目指すので、剥き出し長は1cmくらい長ければ問題ありません。

TIP半田付け部に予備半田を行います。

SLEEVEの穴にシールド線を通した後、中心導体が真っ直ぐ配置されるようにして半田づけを行います。

シールド線の半田付けを行います。
慣れた人であれば「シールド線を穴に通す→シールド線を半田付け→中心導体を半田付け」でも問題ありません。この場合は剥き出し長をしっかりと算出しておく必要がありますね。

余分は線は根元からカットします。ハウジングに接触しないよう、しっかり根元からカットしましょう。

収縮チューブをケーブルの末端を保護するように収縮させてください。
末端を保護することでケーブル内部の酸化を防ぐと同時に、屈曲における耐久性能を向上させます。

カシメでケーブルしっかりと固定&噛みつかせます。S113には無かった、耐久性を向上させる構造です。

最後にカバーを締めれば・・・



完成!
小さいは正義

大規模なスイッチャーを配線する場合、ストレートブラグを大量に使用しますよね。
そんな時ほど超小型なプラグを使うことで、エフェクターボードの軽量化&コンパクト化に貢献します!



オヤイデ電気製品と同等クオリティの音質と堅牢性を持ちながら、世界最小クラスの薄さ・小ささを実現!
実は「P-275M」「P-275L」並みのコストが掛かっていますが、エフェクターボードはたくさんの本数が必要というお客様の事情を考慮し、限界突破の最安値でご提供!オヤイデ電気直営店限定だから実現したギリギリの利益で販売いたします。
※本当に薄利なので是非たくさん使ってあげてください~!


世界最小クラスのストレート・超小型フォンプラグ
穴径:6.0mm ¥720(税別)
【 商品ページはこちらから 】

他のSuper Slim Seriesも宜しくお願いします!



世界最小クラスのL字タイプ・超小型フォンプラグ
穴径:4.0mm / 穴径:6.0mm
それぞれ¥720(税別)
【 商品ページはこちらから 】
世界最小クラスのL字タイプ・超小型フォンプラグ
穴径:6.0mm ¥1,000(税別)
【 商品ページはこちらから 】




SuperSlimSeriesの製作ブログはこちらから!

【DIY講座】超小型フォンプラグでパッチケーブルを作ろう!≪ P-6.3L編 ≫
>>> こちらをクリック <<<

【DIY講座】世界一小さい!L型TRSフォンプラグ 『P-6.3TL』の作り方
>>> こちらをクリック <<<

以上、原田でした〜。

0 件のコメント:

コメントを投稿