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2021年11月13日土曜日

ボード組み換え動画を撮らせて頂いた件 ~Pedalboard Overhaul~

 こんにちは、本多です 

久々に私が出ている動画が1月ほど前に公開されました、3本立てです 

ヤマハミュージックジャパンとオヤイデ電気がタッグを組んでお送りする
Pedalboard Overhaul


 その名の通り、数々のライブやレコーディングなどで酷使されるアーティストのペダルボードを、ヤマハが有するVoodooLabEarthquaker Devicesと、弊社オヤイデNEOの製品を用い、オーバーホール(分解、修理・交換、組立、調整、など)していく企画です 

 単純にボードを組み直すだけでなく、より使いやすく、より実用的なものにすることを目的としており、作業の様子を動画を通して見ていただくことで、視聴者にとっても有益な情報を共有したいと考えています 

 簡単に言えば「プロの足元を構築するさまを最初から全て見せます、ついでにやり方も教えちゃいます!」という動画企画です

 完成したボードの紹介動画は世に腐るほどあると思うんですが、組み込み方やレイアウトについての考察の様子まで見せる動画はあまりないんじゃないでしょうか
 (もし先駆者がいらっしゃる場合は申し訳ない、情報を共有して頂けると幸いです)

また、各社の製品についても実践的な使い方を通して知ることができる、まさに一石二鳥、三鳥の企画となっています



記念スべき第一回目のゲストには、オヤイデユーザーとしてもお馴染み、LITEのベーシスト井澤さんに出演頂きました!

元々考え抜かれて組まれたボードを更に進化させるべく、一緒に作業を行わせて頂いています



動画の内容につきましてはご覧頂くのが一番ですね
大まかに以下のように分かれています 

 Ep.1 レイアウト

   

Ep.2 配線

  

 Ep.3 試奏

 

それぞれ15~20分ちょいありますが、これでも頑張って短めに編集して頂きました

実際は5時間ほどぶっ続けで撮影しており、その間ほとんど休むことなく喋り続けています

途中、井澤さんが色々と突っ込んでくださったので、大事なポイントをほとんどこぼすことなく紹介できたと思います

井澤さん、本当に有難うございました!



さて、先程までほぼ前置きで、今回のブログでは私目線での企画の裏話をお届けします!

先程も述べた通り5時間ほどの撮影時間が設けられましたが、個人的にそれだけだと準備が必要な部材や問題点などを把握できていなかったので、井澤さんとは撮影の前にも、事前にスタジオで打ち合わせをしています

ボードサイズが変わることもわかっていたので、レイアウトも確認してましたがやはり実物に載せてみないと気づけない点も多いです

本番ではレイアウトにも結構時間をかけてしまいましたしね…

それでは以下に紹介します

一番はじめの状態のボードです
ここから右上のプリを替えたり、事前に歪ペダルを試したりといったことを行っています

少しいじった後のボード
元々井澤さんが自作されたものや、私が製作したパッチケーブルで配線していました


この時点ですとDIはボードの上にいます

完成したボードの写真はこちら
ギッチギチにはなりましたが前のボードから基本的な構成は変わらずです



ちなみに、完成したボードの現状の写真はこちら(先日のLITEワンマンLIVEの時点)

実は撮影後もちょいちょいお預かりしたり一緒にスタジオに入って改良を加えたりしてます

レイアウトからも変更点がわかると思います、いくつか紹介しますね


①X-brenderを底上げして踏みやすくし、配線スペースを確保

 ブレンダーを通したFUZZサウンドは多用するようでしたので、踏みやすい高さにペダルライザーで底上げをし、底上げしたことでスペースができましたので適度に隙間を詰めて、横向きに配置していたFUZZやチューナーも縦に配置することでセッティングなどを視認しやすくしています

ちなみにチューナーも角材を切ってジャストサイズの底上げ台を作りました(横からの写真を撮り忘れましたー)


②エクスプレッション用のTRSケーブルも小型プラグで製作し直して省スペース化

 H9とエクスプレッションペダルを繋ぐのに、元々NEUTRIKのTRSプラグで作ったケーブルを使用していましたが、ボードのスペースが縮小したのを機により省スペースでも配線できるようP-6.3TLを使用したTRSケーブルを作成しました

(こちらも写真を撮り忘れましたー)

ちなみにP-6.3TLとはこちらのプラグです
プラグの頭は構造上多少の厚みがありますが、全体の大きさは小さ目です
6.0mmまでのケーブルが使用できますので色々な2芯シールドで製作ができます

こちらは動画には映っていない井澤さんによるEQDペダルの試奏シーン
この後Tone jobは目出度くボード入りを果たします






こういった企画の際に皆さんが一番気にされる重要な部分としては、オーバーホール後に実際どう良くなったのか?という点かと思います

これは試奏編の井澤さんの反応を余すことなくチェックして頂ければ一目瞭然です

VoodooLabのパワーサプライと弊社DC-3398LLによる電源環境の改善、配線方法の見直しと配線を全てソルダーレスにしたことによる音質への影響

それぞれが出音の太さやクリーンな音質に貢献しています

エフェクトのかかりやスピード感など含めて、井澤さんがその時に求めていたサウンドクオリティーを充分に満たせたのではないかと考えています



唯一、この動画の最大の反省点としては、Before→Afterで出音をチェックする場面を作れていなかったことですね…関係者一同、本当にうっかりしていました

本来ならそこまでお見せすることで、視聴者の皆さんにもより違いを理解して頂けたのではないかと思いますので、次に活かしましょう



Vol.2以降も実は予定していまして、どういった内容にしようかと考えを巡らせています

宜しければ次なる動画を楽しみにお待ち下さい

逆に、
こういうのはどう組めば良いの?
システムを効率化したいんだけど、配線とかでいいアイデアない?
といったご意見があれば是非寄せて頂きたいです

今回の動画がプロ・アマ問わず、皆さん少なからずお悩みを抱えている事が多いペダルボードのシステム構築の際の、一つのヒントになれれば幸いです



それではまた次回、本多でした



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