あなたならどんなケーブルをつくる? |
前回ブログではFS-PETチューブを使ってオリジナルケーブルの製作方法をご紹介しました。
↓ まずは前回ブログをチェックしてください! ↓ 【DIY】世界に一つだけのシールドケーブルをつくろう!【自作の極み】 https://oyaideshop.blogspot.com/2024/11/diy.html |
今回は厳選された6種類のオリジナル・シールドケーブルを比較試聴!
オヤイデ電気のGuitar Geekこと「原田」と、
最近ストラトを買っちゃった「三浦」の二人で鳴らしていきます!
それぞれの感想を述べつつ、最後はランキング形式で紹介しようと思います!
エントリーNo1:クラベ UL3239G
クラベ - UL3239G AWG14 20kV https://shop.oyaide.com/products/ul3239g_awg14_20kv.html |
UL3239Gとは、「高圧電線」のUL規格品で、20kVも耐えられる強い電線です。
外径が丁度良いのでリファレンスとして作成。導体はそのまま使用。AWG14の錫メッキ銅線で極太導体になるのが特徴ですね。
めっちゃ太い電線があればそのまま使える、というご紹介でもあります。
原田
歪み感が強く感じられ、解像度は低め。他の線材と比較すると若干ミドルが薄い印象。導体が太いのでファットになるかと思えばそうでもなく、音の重心も高く、意外と軽い印象。
三浦
思ったより帯域バランスがとれている音という印象。(特に250hz以下がボワンボワンするかと思ったが、案外大人しかった)
エントリーNo2:潤工社 ジュンフロン銀メッキ
潤工社 - ジュンフロン銀メッキ 0.3sq https://shop.oyaide.com/products/p-817.html |
宇宙開発などに使われている高品質な電線を製造することでも有名な潤工社の銀メッキ線。
FEPフッ素樹脂は電気特性が良く、さらに銀メッキ導体を使ったハイスペック線材なので採用してみました!
原田
コンプ感が強い印象。銀メッキの特性か、高域にピークがあり、低音が前に出てくるようになった。いわゆるドンシャリに近い音色だが、あまり聞いたことがない”独特な音”になっている。
三浦
クラベと似た感じだが、フッ素樹脂特有のコロコロ感がある。ストラトのコロコロ感と相まって、全部コロコロしてる
エントリーNo3:Belden 8503
Belden - 8503 https://shop.oyaide.com/products/p-3849.html |
エレキギターの内部配線として定番の「Belden 8503」。
AWG22の錫メッキ銅線は代わり映えのない普通の電線だが、エレキギターの定番内部配線はどう健闘するのか。
原田
倍音とエッジ感があって気持ち良い。痛いところもない。中音域をブーストしたオーバードライブのように、「クッ」と持ち上がる感覚。
三浦
中低域に量感がある。ギターらしい音色で弾き心地が良い。2515より帯域狭めだがそれが良い。
エントリーNo4:モガミ 2515
モガミ - 2515 https://shop.oyaide.com/products/p-251.html |
国産電線メーカーの雄「モガミ電線」の内部配線材。
無酸素銅+同心円撚りによる高導電率+低歪み構造と、架橋ポリエチレンによるコストパフォーマンスの高さ+ハイスペックな電気性能が売り。
0.75sqという太めのサイズを選んでいるが、これがどう転ぶのか?!
原田
8503を高解像度にしたような印象に近い。倍音感はそれほどでもなく、無機質で明るい。導体の太さのお陰か、全帯域に渡って情報量が多いように感じる。
三浦
8503と似ているが、こちらの方が解像度が高い。その分ナチュラルなドライブ感あるザラつきが得られる。
エントリーNo5:アムトランス 金メッキOFC
アムトランス - 金メッキOFC 0.4mm https://shop.oyaide.com/products/p-4168.html |
真空管アンプで有名なアムトランスの金メッキOFC線材。
金メッキ処理にはピンホールを抑える精巧な技術で製造されており、高品質でありながら唯一無二であると言えます。しかも意外とお買い求め易い価格帯なのもポイント。
原田
中音域〜高域にかけての倍音感がダントツ。通しただけで”ビッグなサウンド”になる。レンジはそこまで広く感じない。何より弾きやすい上にスピード感もある。シングルでもハムでも相性は良さそう。
三浦
解像度と中低域の量感のバランスが良い。クランチでコード主体のプレイスタイルと相性良い。
エントリーNo.6:オヤイデ電気 4N純銀単線
オヤイデ電気 - 4N純銀単線 0.5mm https://shop.oyaide.com/products/p-4179.html |
99.99%以上の純度で作られた4N純銀単線。
FEPフッ素樹脂による低損失な樹脂性能と、焼きなまし+スキンパスにより導体表面が平滑化された高品質電線。銅線では得られない独特なハイファイサウンドが特徴です。
原田
解像度が一番高く感じる。イメージ先行で高域がきつくなるかと思われるが、意外にも耳に痛い帯域は無い。でもバランス的には高域寄りの明るい印象はある。音圧感や情報密度感はそこそこで、タイトかつソリッドな音がする。
三浦
シャープでギラつきがある。思った以上に低域が出てこない。解像度は2515以上。カッティングが弾きやすい。
ランキング発表!
最後に「どれが良かったか」順位で発表!
ドゥルルルルルル・・・・・(ドラムロール🥁)
【原田・試奏機材】 FUJIGEN - Les Paulタイプ(P-90) ピックアップは「Suhr S90 Neck & Bridge」 今となってはレアなピックアップですが、めっちゃ音良いです。 |
👑1位:アムトランス - 金メッキOFC 0.4mm
2位:Belden - 8503
3位:モガミ - 2515
原田総評
金メッキOFCを鳴らした時はビックリしました。他のケーブルやアンプ直にした時よりも気持ち良い音が鳴るので、もはや”SPICE"的なケーブルだなと。
2位・3位は好みの差かなと思いますが、8503の方が全方位のジャンルに適応するんじゃないかなと思いました。ハムだったら2515の方が合うかもしれません。
次点は「4N純銀線」ですが、かなりハイファイなので好みは分かれるかもしれません。
【三浦・試奏機材】 Rebel Relic - 59 S Series Custom ヴィンテージライクなコンセプトを感じるギター、とのこと。 |
👑1位:アムトランス - 金メッキOFC 0.4mm
2位:モガミ - 2515
3位:Belden - 8503
三浦総評
モガミ&ベルデンが楽器用途に合うのは概ね予想通り。
反面、金メッキOFCがこれほど面白い結果になるとは思いませんでした。バランスがよくどんなスタイルでも扱いやすいので、是非いろんな方に試して欲しいですね。
また今回のオリジナルパッチケーブルですが、一から作ることで愛着が湧いて良いですね。作るのは少し難しいですが、こちらも是非試してほしいと思いました。
みんなで変なパッチいっぱい作ってバトルさせようぜ👿
いかがでしたか?
今回ご紹介した導体はオヤイデ電気で販売している線材のみをご紹介しました。
他にもWestern Electricなどのヴィンテージワイヤーを使っても面白いと思います。お気に入りの線材で挑戦してみてください!
もし音が良い組み合わせが見つかったらこっそり教えてくださいね。
以上、原田でした。
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