2018年8月27日月曜日

難燃大集合!!


こんにちは!

週刊サンデンです。


この前こんな問い合わせがありまして。

難燃ってどのくらい燃えづらいのでしょうか?」

私も気になったので実際に難燃素材をにかけてみました

今回は安全に留意して行いました。
絶対に真似をしないでください。

・・・なんだ燃えるじゃん。

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そもそも難燃素材とは建築基準法に基づき、
加熱開始ご5分間で

延繞しないこと

防火上有害な変形、溶融、亀裂その他損傷を生じないこと

避難上有害な煙またはガスを発生させないこと

が条件でして、燃えないわけではないそうです。
火から離したらすぐに鎮火しましたし。

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オヤイデでは
難燃素材の物も取り扱っています。

今回は難燃の物をいくつか紹介していきます。


まずはケーブル

NNFF

300V以下の耐熱電源コードによく使用されています。
過去のブログはこちら

MLFC

配電盤、制御盤などの内部配線・モーターなどのリード線に使用されています。
過去のブログはこちら


次にチューブ

スミチューブ(FZ)

収縮率1/2で様々なところに使用されるポピュラーな収縮チューブです。
過去のブログはこちら


ホックチューブOTG

ケーブルを纏めたり、保護するのに使われます。

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UL規格にもVW-1という難燃の規格があります。

これはワイヤー(wire)を垂直(vertical)に保持した状態でバーナーで燃焼させて

残炎時間が1分以内

試料につけた指標旗の燃焼が25%

落下物で試験装置底部の外科用綿が燃焼しないこと

だそうです。

そんなWV-1商品はこちら

UL1015

600V耐圧の機内配線材です。
過去のブログはこちら

UL3239

シリコン被覆の高圧電線です。



今回はここまでですが、まだまだ多くの難燃の商品は沢山ございます。
詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

以上!金木でした!

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秋葉原直営店に是非お越し下さい。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ちして下さい。




 
営業時間:10:00~19:00
定休日 : 日曜日(年末年始)

東京都千代田区外神田1-4-13

☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353

メールでのお問い合わせは、こちらのアドレスより!
✉webshop@oyaide.com






2018年8月20日月曜日

Let’s DIY!カールコードを自作しよう!


先日、お客様からカールコードについてのお問い合わせをいただきました。
「なるべく細いケーブルのカールコードって、どんなのありますかか?」と。
オヤイデ電気で在庫しているカールコードで一番細いものをご紹介したのですが、
もう少し細いものが必要とのことでした。
特注で細いものも製作可能の場合もあるのですが、
1本あたりの単価が高くなってしまったり、
ロットが数百本と多くなってしまいがちです。
「そんなにコストもかけずにカールコードを入手するには、どうしたらいいだろう?」
「そうだ!自分でカールコードを作ったらいいんじゃないか?」
今週の「週刊サンデン」は、自作カールコードのお話です。


用意するものはこちら。
・ケーブルを巻き付ける棒(ご希望の太さを用意してください)
 今回は直径10mmと4mmのものを用意しました
・インシュロック(太目のコードを棒に巻き付けるのに、あると便利)
・テープ(細いケーブルなら、棒に巻き付けるのに使えそう。今回は使用してません)
・カールさせたいケーブル
・ヒートガン
・冷蔵庫(冷水でも代用可能)
写真には写っていませんが、ヒートガンで熱をかけると、ケーブルや金属の棒が熱くなりますので、手袋などがあると便利です。


今回カールさせてみたケーブルは、下記の5種類
スーパーフレックスVVC2芯(外径3.4mm)
軟質シールド7/0.18x2芯(外径4.0mm)
HPC-26T V2(幅4.0mmx厚さ2.0mm)
モガミ2524(外径6.0mm)
G-SPOT CABLE(外径6.0mm)


さっそく製作開始!
スーパーフレックスVVC2芯
オヤイデ電気で在庫している中で、一番細い「2芯カールコード」。
これより細いものを作ってみようと思います。


まず最初に、棒の端にケーブルをインシュロックで固定します。

固定したら、グルグルとケーブルを巻き付けます。
なるべくビッチリと隙間無く巻き付けましょう。



巻き終わったら、反対側の端もインシュロックで固定します。



巻き付けた棒にヒートガンで熱風を当てていきます。
あまり近づけ過ぎず、全体に風を当てていきます。
近づけ過ぎたり、長時間当て続けると、ケーブルが溶けてしまいますので、
注意が必要です。



温め終わったら、軽く水道水で冷やした後に冷凍庫に入れてみました。
(冷凍庫に入れる前に、水で軽く冷やしておきました。冷凍庫の中のものが
溶けるのが気になっただけで、気にならなければ、やらなくても問題ないと思います。)



10分ほど、冷凍庫に入れてから、出したカールコードのインシュロックを切り離します。



見た目はいい感じですが、引っ張ってみると…。



全く戻りません。
うーん。熱の当て方が悪かったのか、冷やし方が悪かったのか、それとも巻き付け方が悪かったのか…。
もう1回、同じケーブルで、より時間をかけてやってみましたが結果は、ほぼ変わらず。


軟質シールド7/0.18x2芯(外径4.0mm)
作り方は、さきほどと全く一緒です。
完成したものがこちら。



引っ張ってみるとこんな感じです。


シールドがある分、スーパーフレックスVVC2芯より、
まとまりのある仕上がりになりました。
ただ、まだまだカールコードとしては、たよりない。
使っているうちにすぐに戻ってしまいそうです。
とここで、うちの店長から「そのカールコード、巻き直ししました?」
「ん?巻き直しって、なんでしょう?」
そう、「巻く→あたためる→冷やす→完成!ではなかった」のです。
巻き直しとは、カールコードを反対方向に巻き替えていく工程のこと。
上の写真のカールコードを巻き直したのが下の写真。


かなりバネ性が出て、引っ張りにも強そうなカールコードになりました。


HPC-26T V2(幅4.0mmx厚さ2.0mm)
直売店にあった、両端にプラグの付いたものをカールしてみました。





見た目は、まずまずですが、引っ張ると戻りません。


形状が丸型でなく、平型のため、バネ性が出ないと思われます。
って、ことで巻き返しします。


多少、バネ性は出ましたが、数回使用したら巻き直しが必要かと思います。

モガミ2524(外径6.0mm)


下のカールコードが巻き返す前のもの。上が巻き返した後のものです。



けっこういい感じの仕上がり。
左のケーブルが2mですが、今回巻き付けた10㎜の棒で作ると、右の長さにまで短くなってしまいます。30㎝弱といったところでしょうか。

G-SPOT CABLE(外径6.0mm)


上が巻き返しする前、下が巻き返した後です。



上の写真の右側が巻き返ししたところ。左半分が巻き返し前です。
こんな感じに、カールコードを裏返していく感じに処理していきます。


垂らしてみるとこんな感じ。
やっぱり巻き返したほうが、バネ性が強いです。

ついでに、家に転がっていたUSBケーブルもカールしてみました。



このUSBコードをカールしていきます。


カールするとこんな感じ。


巻き直すと、すごく短くなります。


比較するとこんな感じ。
データ転送には使用できました。
おそらく充電ケーブルとしても使用できると思いますが、
熱を持ちそうですのでやめておきます。

カール状にすることは簡単にできましたが、そこからバネ性を求めたり、実用面で考えると丸いケーブルでシールド付のもののほうが、作りやすそうです。
今回は実験的にやってみましたが、熱の当て方や冷却時間など、さらに良いものが見つかりましたら、またブログを書こうと思います。
ご不明な点や、お問い合わせは下記まで。

E-mail:webshop@oyaide.com
TEL03-3253-9351

以上、根津でした。










2018年8月17日金曜日

お手軽スピーカー自作!そしてプチカスタム!で音質の変化を楽しもう!

さてさて皆さん、ごきげんよう。このお休み、皆さんは何をしてらっしゃいましたか?
私はといいますと、この暑いのに不眠不休で馬車馬の如く鞭を打たれながら働いておりました。嘘です。

そうじゃなくて、まあそこそこ働いていたのは事実ですがそんな中、2冊のムック本をGETし、その付録であーだこーだしつつ、今日という日を迎えております。そのムック本というのが、


要はこの2冊でなんとフルレンジ・スピーカーがお手軽・簡単に出来ちまうという代物。これなら休みがなくとも片手間で自作スピーカーが作れちまう、ってんで早速やって!TRYしました!

とりあえずじゃあ何から手を付けるんだと畏まったのですが、蓋を開けてみると木工ボンドであれとこれをくっつけて固定して、ってたったそれだけなんですね。
それじゃあ簡単すぎるし味気ない。しかも電線屋だしちょっとカスタムでもしてみっかと、先ずはラッカースプレー缶を買ってきて下地を慣らし、塗装をかましてやりました。
お、これは中々スピーカーっぽくなるね。そういう意味でこういうひと手間もあり。

と、あまりにも順調に完成に近づくもんだから塗装の乾かぬ間に「じゃあターミナルでも変えてみっか」ということで、店でスピーカーターミナルをゲット。
ユニットの穴に丁度収まった。ということは、内部配線どーしようかと数本の配線を用意。
TUNAMI V2(のバラしたやつ。1本5.5sq)
3398-14(2sq。店舗・オンラインショップ限定品)
3398-16(1.25sq)

それにテクニカのファストン端子(M)を取り付ける。

内部配線を用意している間にユニットの塗装も終わったのでスピーカーを取り付け組み立てて配線して、
配線して
スピーカーユニットセットして
ネジ付けて
うわっ、もう完成しちゃった。

あまりにも順調にいざ試聴!と社内のちゃんとしたシステムで試聴してみました。
どデカい容量のアンプとの組み合わせて聴いてみてアンバランスかなと思いましたが、どうやらアンプさんが懐の深いお方で意外とマッチしてくれました。ちゃんと音が出てます。スピーカーの特性もよく分かります。まあサイズがサイズなのでレンジ感に限度はあるものの、8㎝のフルレンジ・スピーカーのパフォーマンスとしてはなかなかです。

そしてエンクロージャーの鳴りのバランスも悪くない。そうそう、そういえばエンクロージャー内部に中低域用の吸音材を仕込んでみました。
これ、効く。余分な箱鳴りを抑える効果がありました。これ、最近生け花とかフラワーアレンジメントなんかで直接花の茎をぶっさすやつ、あるじゃないですか。あれの吸音材バージョンで中低域をごっついカットしてくれるんです。グラスウールなんかより軽いしよっぽど吸音・遮音するのでお手軽に防音壁とかも作れそうな実に優れモノ。

話しがそれましたが、試聴。
TUNAMI V2:最初オーバースペックかなと思いつつ(中身の導体だけ)セットしましたが、いきなりこれがベストマッチでした。5.5sqのぶっとい導体でしたが高域~低域までちゃんと出る。しかも大味にならなくて高解像度。若干ドライ。精密導体102 SSC良さが存分に現れました。ナイス!
3398 -14:TUNAMI V2でベストマッチと言ってしまった手前、お勧めはTUNAMI V2でしょうと言うと思ったあなた、仮にあなたのお好みが繊細で伸びやかな質感を求めているとしたら、僕はこれをお勧めしたい。細身のケーブル(といっても付属品より全然太い)ではありますが、奥ゆかしさといいますか、品が良いといいますか、これにはこれの良さを発見できました。
3398 -16:いい加減これじゃパワー感ないでしょ、と思いつつ試聴。あれれれ、TUNAMI V2程はやっぱ出ませんよ、ドカンとは。でもいい感じの残響感。聴いてて気持ちいのはどれだ?これだ。

と、やっぱりそれぞれに傾向の違いが表れますよね。今回は手元にあった3種で試してみましたが、時間があったら他の線材ももちょっと試してみたいと思います。

TUNAMI V2はまあ5.5sqだし最強ですが、それにしても改めて思ったのは、3398、いい仕事しやがるぜ。サイズによってここまで適性・変化が感じられるなら、明日はスピーカーケーブルで色々試してみます。

え?何にでも使える3398には

22(AWG)の4本編み8本編みまである!しかもお値打ち!

「百聞は一見に如かず」ならぬ「百見は一聴に如かず」っつーことで、忙しいあなたも、そうでもないあなたも、スピーカーでも作りながら、色々カスタマイズしてみるってのも乙なもんですぜ。