2018年9月3日月曜日

安全ブレーカーって、何が安全なの?~2P1Eと2P2Eの使い分けについて

こんにちは!


『週刊サンデン』ブログです。

今週は,最近ジムにドハマりしている柳沢がお送りします。



ここ最近というか,以前から
僕のブログの内容は、自作系アイテムやD.I.Yが多く、
それは、自分で何かを作り、その自作したモノを使った時に感じる楽しさや喜びを
知っていただければなぁーと思い、自作系ネタを多めでご紹介してきました。
因みに、僕のブログの中で、一番反響が多かった自作系ネタが
あると便利!簡単延長ケーブルの作り方!(電源編)

もう4年前になりますが、今もチョコチョコと読んでいただいてるみたいで、嬉しい限りなんですが、


今回は
基本に戻るというか、、電線屋スタッフとしては知っておかないといけないこと。
でも、普通は電気工事等、そういったことに携わってなければ、知らないような事。
そのもの自体は、身近にあってよく目にするけど、これが何のかよく知らないなって事を
書いいきたいと思います。なんで
今回は、安全ブレーカーについてです。
文字多めになりますが、お付き合いいただければ幸いです




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電気が引いてある家庭であれば、必ずあるであろう分電盤


カバーを、外すたところ。
中をみるのが初めての方もいらっしゃるのでは?

各ブレーカーはそれぞれ、
「サービスブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」 といいます。

1)「サービスブレーカー : 契約容量(A)を決定するためのしゃ断器です。この場合なら30A(アンペア)が契約容量になります。因みに、契約アンペアによって、30Aは緑、20Aは黄色、15Aは茶色みたいに色が違うんです。

2)「漏電ブレーカー」 : 安全を保つため、漏電したときに作動するものです。万が一屋内配線や電気器具が漏電をおこしたとき、自動的に電気を止めて事故を防ぐ装置です。

3)「安全ブレーカー」 : 分電盤から各部屋へ続く回路ごとに取り付けられており,電気機具の故障等によるショートや,使いすぎにより許容電流を超えた電流が流れたときに,自動的に電気を止める装置です。一般の人が分電盤をいじる事があるとしたら、一度に家電動かし過ぎて、電気が落ち、慌てて分電盤を見に行くと、このブレーカが切るになっていて、スイッチを入れなおすなんて経験をしたことある方は多いんではないでしょうか。ある意味で、一番身近なブレーカーかもしれません。




簡単に各ブレーカーを説明したところで、今回は、その中の安全ブレーカについて、

もう少し掘り下げていきたいと思います。

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安全ブレーカー子ブレーカーなんて言い方もされる安全ブレーカ。
弊社ではテンパール製品の安全ブレーカを在庫として取り扱っています。では、この安全ブレーカーについて、もう少し書いていきましょう

箱に大きく2P1E 10A2P2E 15Aとかいてあります。
それぞれ10A,15Aというのは使用できるアンペアの容量なのはわかりますが、
では、この2P1E、2P2Eこれって一体何のかということなんです。
(B-1EAとB-2EAは型番です)

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単相2線式単相3線式の違い


先程のサービスブレーカーで説明すると、

サービスブレーカー本体に単2-30Aと書いてあります。この単2という言葉、決して単2電池の事ではなく、単相2線式ということ。30Aとは、上でも書きましたが、契約アンペアを表しています。

単相2線式:
電圧線と中性線の2本の線を利用するので、100Vしか利用する事が出来ない。

単相3線式3本の電線のうち真ん中の中性線と、上または下の電圧線を利用すれば100V、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば、200Vが利用可能です。






中部電力ホームページより


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2P1Eと2P2Eの使い分け


2P1E、2P2Eの“P”はPole(極)、“E”はElement(過電流引きはずし素子)を表します。


2P1E :遮断器は2極品で1極に過電流引きはずし素子がなく、過電流引きはずし素子がない極には識別の“N”のマークを表示しています。

2P2E :遮断器は2極品で2極ともに過電流引きはずし素子があります。また、内線規定では中性線に過電流引きはずし素子はなくてもいいとの規定があります。
※過電流が流れた場合、電気の流れを遮断する機能を持つ部品

2P1Eの遮断器は単3回路の分岐110V(100V)回路に使用し、“N”マークの極は中性線(接地線)側に接続して使用してください。


2P2Eの遮断器は単3回路の分岐220V(200V)回路と110V(100V)回路とのどちらに使用されても問題ありません。


L側:電圧側(非接地側)  N側:接地側


100Vのブレーカー
なら
2P1E、2P2EどちらでもOKです。
200Vブレーカーをご使用の場合2P2Eを必ず選択して下さい。


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因みに、このテンパール製の安全ブレーカー、オーディオ用として音が良いということが
ステレオ雑誌に取り上げられたこともあって、オーディオ用として購入していくお客様も結構いらっしゃいます。2P1E20Aは、低域の力感があり、エネルギー密度が高いなんて事も聞きますから、
興味がある方は試してみてはいかがでしょうか!


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テンパール工業製安全ブレーカー



【オンラインショップの商品ページはこちらから】



ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談下さい。

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秋葉原直営店に是非お越し下さい。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ちして下さい。






営業時間:10:00~19:00
定休日 : 日曜日(年末年始)

東京都千代田区外神田1-4-13

☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353

メールでのお問い合わせは、こちらのアドレスより!

✉webshop@oyaide.com















4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    安全ブレーカーのことが良くわかりました。ただ、1つ疑問が残ったので教えて下さい。単3の場合には「両方のラインを引き外さないと危機が焼ける可能性がある」とのことですが、どのような電流経路でそのような事故が起こるのでしょうか? 教えていただければ幸いです。

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    1. 分かりにくい表現となり申し訳ありません。
      「2P1E」は電圧側だけ遮断するので接地は活きていますが、「2P2E 200V」で使用する場合はどちらも活線を使用していますので、「200Vで片切遮断はダメですよ」という意味合いだったようです。
      例えば200Vで片切を使用してしまった場合、ブレーカーを落とした後でも”200V使用機器に触れたら感電する”という事故も想定できます。

      ご指摘いただいた通り、こちらブログの内容を修正させていただきました。コメントありがとうございます!

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  2. 安全ブレーカーにN記載がない場合は向かって右側が接地で合ってますか?

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    1. 上下反転していなければ、向かって右側をN極として扱ってもらうのが確実かと思います。

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