オヤイデブランドの中で最も高価なスピーカーケーブル「TUNAMI NIGO」を使って、楽器用スピーカーケーブルを作ってみました。
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まず「TUNAMI NIGOとは何だ?」ということで、ケーブルの中身についてご紹介致します。
音の質はさることながら、このケーブルの特徴は「とにかく太い!」です。
しかしカーボン層など弾力性のある素材も多く使われており、意外としなやかで取り回しは良いです。
TUNAMI NIGOは当社でも
バナナプラグや
Yラグを使った既製品はございますが、実は
楽器用のスピーカーケーブルはご用意がありません。
それもこれも、この太さに対応するフォンプラグがないからです。
しかしTUNAMI NIGOの外形は「14.7mm!!」
そんなこと気にせず作っちゃいます。
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わくわくしますね。
この時点で若干げんなりしますが、夢と希望を忘れずに。
左がP-285M(適応外形8.5mm)、右が#184L。これでも入らないんです。
外装を剥きました。(途中の写真を取り忘れてしまいました。。。)
芯線2本を出した状態で、#184Lのカバーを取り付けた状態の写真です。
今回はこんな形ですが、もしリーマーがあれば#184Lの穴を少し広げるだけで、
カーボン層ぐらいなら入りそうな気はします。
無理やりハンダ付けした後、フッ素樹脂テープで絶縁してあります。
5.5sq導体を乗せただけでは少ししか接点を稼げなかったので、ブレードの表面と裏面で2分割して半田付けしてあります。
ハンダ付け完了後、蓋を閉めるとこうなります。。。このままでは強度、見た目的にまずいので、
軽くフッ素樹脂テープで密着させながら巻いた後、アセテートテープを巻いて補強しました。
この後に収縮チューブを被せるので、ケーブル外形と同じぐらいになるまで巻いてあります。
ケーブルの重さに耐える為にも、この部分の補強は大事だと思いました。
最後に収縮チューブをかけてあげて、、、
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完成しました!
非売品のオヤイデ電気ロゴ入りスミチューブがシグネイチャー感を醸し出しています。
白い収縮チューブがちょっとクールです。
~音出し!~
●ギターアンプに使う
「音の密度が増え、スピード感が速くなり、ピッキングのレスポンスも良い。」という点。
導体が太くなると直流抵抗が低くなるので、音のスピード感からケーブルの恩恵が感じられます。
それでいてPCOCC-A特有の解像度の高さがギターアンプの倍音を豊かにしています。
個人的にCLASS A電源を持つVOXやMatchlessやTwo-Rockのような図太いクリーントーンが欲しい場合にベストマッチするのではと思います。
歪ませたサウンドで使う際は倍音がかなり豊かになりますので、足元にエフェクターなどを挟んで少し音域を絞ってあげると、倍音豊かで抜けの良いサウンドが出しやすいと思います。
●ベースアンプに使う
スタジオ常設のAmpegを通して鳴らしてみました。
スタジオではBelden「STUDIO 708EX」を使っていましたが、ギターアンプで使った時と同様、
「音の密度、スピード感、レスポンスが良い。」という点に加え、
「ローエンドがしっかりと伸びながらもブーミーさはゼロ」という点。
音を出した瞬間に低音がドーンと前に出てくる感覚で、ここから低音を調整していくとびっくりするぐらいに芯が太い音になりました。
~総評~
もちろんこれらの印象は個人的に感じたことであって、スピーカーユニットの特性やアンプヘッドとキャビネットの相性もあるかと思いますが、
音声信号にケーブルを使用した際に「導体が太くなるにつれ直流抵抗が低くなるので、低音域の情報量が出やすい」傾向があるとされています。
昔の「太ければ太いほど良い」というのは、今ほどオーディオ製品が少ない中で「超低音域まで再生させる為にはまず太いケーブルを。」という側面があったのかもしれません。
ただ自分がいくつか試してみた環境ではどれも低音が出すぎることはありませんでした。
むしろアンプが出ているはずの音域をスピーカーで鳴らしてあげることが出来て、アンプの出ている音を100%引き出せてあげられたかなと思えました。
最後に反省点としては、やはり#184Lをリーマーで穴拡張してあげて、カーボン層まで入るようにすれば更に綺麗に仕上げられたなと。
取り敢えずハンダがあれば作れるような記事にしたかったので、個人的にリーマーで拡張してやってみようかなとは思います。
https://oyaideshop.blogspot.com/2013/05/tunami-nigo.htmlTUNAMI NIGOで楽器用スピーカーケーブルを作ってみた。