オヤイデでは色々な外装スリーブを取り扱っていますが、実物を触った事がないと違いがよくわからなくて、何を選べばいいのか迷ってしまうのではないかと思います。
そこで、今回はオヤイデの取り扱い商品の中でも主力4商品を比較検証してみます!
※音質に関する比較検討は行いませんのでご注意ください。
【そもそも外装スリーブとは?】
電線を保護したり束ねたりするためのチューブ状の網です。
素材はPET(ポリエチレンテレフタラート)など 。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh0lXRpCj1LuaCOQO2FjuR8REDE8sAKG7EK7opk13P0-FZKe7i9tBCinz3nxs7knj_CECcoJLTBQQQLazDPE-tQycbHmB9eHqtj-RlQNhSX98HhUnIbZbElr5laVsjAij5fOusi62yWF5U/s640/IMG_5214.JPG) |
PC内部の配線保護の例 |
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiSqXNm-wiw7AMfkN9S4oTPxIf-D8kYxHA3Ym009tVRGmW2tL1NlSEjnTLt2gZtW2FRDWMqnmYRLyR8WK0sEXAY279Q_yly0Ds0pfha47KcZiJOUJRNj_tCP3irklWBc6q5SnrTZvnMtPs/s640/li50_r25_2016_1600.jpg) |
こちらの「L/i 50 OFC R2.5」をはじめ、幾つものオヤイデ製品にも外装スリーブは使われています。
|
2点をつまんで内側に力を加えるとスリーブが膨らみ、ケーブルを覆って引き締めると
ケーブルにぴたっとくっつくのが網目構造の特徴で、内径サイズが一定のビニールチューブや、収縮できても拡張はできない熱収縮チューブとの最大の違いとなります。
さて今回ご紹介するのはオヤイデ電気の取り扱いスリーブでも主流と言えるコチラの4種類です。
材質・・・ PET(ポリエチレンテレフタレート)
後述のPETチューブよりも価格的にお手頃で、オヤイデでも定番の汎用スリーブです。
また今月より新たにSFチューブUが新規ラインナップとなりました(お取り寄せ品、納期2~3日)。SFチューブUはUL規格の難燃グレード(VW-1)認定品です。
材質・・・ PET(ポリエチレンテレフタレート)
サイズのバリエーションや価格ではSFチューブに後れを取りますが、カラーバリエーションの豊富さから、オーディオ用ケーブルの自作に重宝されています。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjfvSUjVzhzt_aQoxnlPtupdYyMoo6FqBnwsPAFnq29lGa5cFYSoqYgqbK0cYqzCt95Eb7fwaCwn3t3IjVZtxNTuaCFVH_ri24eSeiqi5waw3P3iv45mEpwsU4E-1Kp3tTWVWttiSq-EBE/s400/IMG_5205.JPG) |
店舗のPET棚は実にカラフル! |
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj4Re0P3vhD-Q1EVnAT3snt01L3umS7blYevU8pYkwYYXoed33jo55drBFqDJDfOUedeOwiUWnzsHC8_C5b5dVbFUKamM7u32xLCC1bTfFc9TnB6t592pq4ehWyVN9Jz6IDCUtn1Dirp9Y/s320/CCP_Application2.jpg) |
右が高密度。同じように切断しても先端がほつれにくいので加工しやすいという利点があります。 |
材質・・・PET(ポリエチレンテレフタレート)
基本的にはPETチューブと同一ですが、1本1本が細く(0.2φ)網目がぎっしり詰まっています。質感も通常のPETチューブなどより高級感があります。
材質・・・ ナイロン繊維
これまでの3種は硬質のスリーブですが、ナイロンスリーブは糸を撚り合わせたような柔らかさが特徴です。気持ちいい手触りの半面、こすったり何かに引っかかったりするとほつれてしまいます。
**************************************
さて、それでは早速「何を基準に購入するか?」を元に比較に入ります。
【透け具合】
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjKby6TSUjCMs_ZFAJva44zJ633xyMpYRysCWUHN895NvSAXsF5LeJszkrIEWLzxyl2ktOt-Fy3fOdMPxK7LKNS5308kv8oij73j1kD4usA1PHNp5ADjKtNYvsKEfGjc_o-GGZE1og2aiM/s400/IMG_5212.JPG) |
上がPET3㎜、下が高密度PET3㎜です。電線は4.9㎜径。 |
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCUe_pToSiAZ3KpqzHJpPISsI-L8MLKJB3uyq3AlpmDNJE-WQPHOfg5b6Bhp9m9sC7nbbtQEeT7r3RYIkhYGToseVIdr8gymQjHELT894gkE4ggcTYDe7KPvXTRV1JugI_A-yN9hsvmz4/s400/IMG_5208.JPG) |
こちらは内径6㎜のPET、高密度PETに7.47㎜径の電線を通した写真。 |
ご覧の通り、下地の透け具合にはかなり差があります。
SFチューブ > PETチューブ > 高密度PETチューブ > ナイロンスリーブ(ほぼ透けない)
と言ったところでしょうか。
これは「あえて透けさせてかっこいい見た目にしたい!」という場合もあるので、一概に いい/悪い とは言えませんね。
【強度】
地べたを這わせたりする場合、ナイロンスリーブだとほころびやほつれが出てしまいます。しっかり保護する事が目的の場合は、PET系統のスリーブが好ましいですね。
「比較検証」と銘打っておきながら具体的な画像が無いのが申し訳ないのですが、
PET系統のスリーブはいずれも人が引っ張ったり乗っかったり程度では大きな変化はありませんでした。
【耐熱】
メーカーの資料を参考にした数値は以下の通りです。
・ナイロンスリーブ 105℃
・SFチューブ 120℃
・SFチューブU、高密度PETチューブ 125℃
こちらもナイロンスリーブが少し劣りますが、シリコンやフッ素ではない為極端な差はありません。UL規格を取得しているSFチューブU、PETチューブ、高密度PETチューブが最高温125℃となっています。
PETについてはメーカー資料に明記させていませんでしたが、材質やUL規格品といった類似点から、SF-Uと高密度PETと同じ125℃と推測されます。
【サイズ】
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjg27Eg_NKivIlTm23znmpekl5hDVlhA9BlEw0qhVuJ-ail0ifMthxZHqLByNJ1MkjKhYNZmN6Ofd5oKH9wTw5LAjwolcMcHjX1FWsAH37jeTioBT6U7awZR5NVHpXHl1rWIbiFhDK5Qco/s320/sftube_002_800.jpg) |
SFチューブ |
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhDaiB6nBPzKSpTczgyX7qv4WTNMOGEXJ2J5tnikxxVdskDeA_-_rvbsoAXChXzY6igwd-eZWc_iuQ-FS9O6thWlRMqDWrVdgxu4jAa8AdE2-43tsfI_i0EDvsX2lp7dvFVJEuFNhQsdnk/s320/_cid_part2_08070801_01070003_gmail_1.jpg) |
高密度PETチューブ |
(※画像の無いPETチューブも高密度PETチューブとほぼ同じサイズ展開です。)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh2Sezd5GR6jgRamUOVnugqE3YcP2X1PqsC9F9fMlHs5uxyWVEZLX0wNShtpbo56l9Nr7huMQW9q5N_KiHr-Ax42cP_WBYI9yqGhbs1ywY5sCAcnMAsh2D1MTxI75QDpb1voBxSEbKu5pY/s320/nylon_sleeve_002_800.jpg) |
ナイロンスリーブ |
取り扱いサイズの範囲はSFチューブとナイロンスリーブが広いです。(内径3㎜~30㎜)
しかしSFチューブは通常径と拡大最大径の差も他のチューブより大きいのに対し、
ナイロンスリーブはほとんど拡大しません。
様々なサイズに対応できる点でSFチューブは万能と言えますね。
ただし個人的な感想ですがSFチューブは他の同一サイズよりも横幅が大きく、
SFチューブの3㎜サイズ ⇒ 実質6㎜
SFチューブの6㎜サイズ ⇒ 実質9~10㎜
くらいでイメージした方が誤差が少ないかもしれません。
※※注意※※
「透け具合」の項目にも当てはまる事ですが、大きく膨らませれば膨らませた分だけ長さが縮みます。
1mのケーブルに被せるチューブは1mでは足りませんので必要数は少し長めに計算しておきましょう。
【色】
SFチューブは黒、SFチューブUはグレーとなります。
そして高密度PETとナイロンスリーブは黒のみとなりますが、そんな中で圧倒的にバリエーションが豊富なのがPETチューブです。
サイズによって、または時期によって、色はマチマチですが15色以上は常に在庫しております!
【価格】
今回ご紹介した中では、3㎜、6㎜とも 1mあたり108円 というナイロンスリーブが頭一つ安いです。しかしここまでご紹介したとおり、ナイロン系とPET系は別物の為、「安くて使いやすい外装スリーブ」としてはSFチューブをご案内する事が多いです。
※2018年5月時点での価格を参照しています。
**************************************
ここまで挙げた特徴(&補足)を表にまとめるとこんな感じです。
少し走り書きになってしまいましたが、みなさんが外装スリーブを選ぶときの一助となれば幸いです。
文章だけでは分かりにくい部分もあると思います。ぜひ秋葉原のオヤイデ電気に足を運んで、実物をお手に取ってみてください。
↓お問い合わせはこちらまで↓
直売店舗 TEL:03-3253-9351 FAX:03-3253-9353
本社 TEL:03-5684-2151 FAX:03-5684-2150(24h)
https://oyaideshop.blogspot.com/2018/05/4.htmlオヤイデで買える外装チューブ4種類を比較検証してみた