2026年10月12日月曜日

バランス接続ってなんぞや?

 こんにちは、葛下です。

あれやこれやでもうすぐ年末ですね。

はたして「あれやこれや」って何なのでしょうね?

なんか判らないけど、色んなモノが詰まってそうですね…「あれやこれや」の中に…(笑)



さて皆さま。

ラインケーブル接続で「バランス接続」「アンバランス接続」っ言葉、1度は耳にした事はあると思います。


今回は単刀直入に


「バランス接続ってなんぞや?」


と言う議題に迫ってみたいと思います。




一言でバランス接続とは何かと言いますと、ノイズが入りにくい接続です。


反対にアンバランス接続はノイズが入り易い接続です。



以上!


・・・


え~っと…これで終わったらマジで怒られそうなので、何故ノイズに強いかと言う事を構造で説明しましょう…か?


ちょっと難しいですよ?


では簡単に説明しましょう。



バランス接続とは、1つの音声を2種類(HOT・COLD)の音声信号に分けて送っています。

その2本に、アース(GND)と合わせて3本の電線を使用して信号を送る伝達方式の事です。


それに対して、1つの音声をHOT・GNDの2本だけの電線で信号を送る伝達方式をアンバランス接続と言います。


バランス接続で2種類に分けた音(HOT)は通常の音声(正位相と呼びます)なのですが、2つ目の音(COLD)はこの波を全く逆にした状態になります。(逆位相と呼びます)



この2つの音声を合わせるとエネルギーが打ち消し合って音が消えるのです。



音消えたらあかんやん!!と思われると思いますが、なんとミキサーに入る前に

逆位相の音声だけ再び反転させて正位相にするのです。



ここ重要です。覚えておいて下さい。


さて、ノイズ信号ですが、コイツは正位相・逆位相の信号に対して常に正位相の信号をして入り込みます。

そしてミキサーに入る前に逆位相の音声だけを反転させると言いましたよね。



するとどうなりますか?


そう、正位相のノイズ信号は反転して逆位相になりますよね。


なのでノイズ信号だけが打ち消し合って消えるのです。




どうですか皆さん!理屈が判りましたか?ちょっと難しいですか~?



長い距離の伝送にはバランス接続の方が断然良いですが、数メートルの短い距離の伝送ならアンバランス接続でも問題はありません。


よくステージ上で、特にベーシストの人はDI(ダイレクトボックス)にプラグを差し込むでしょ?


これはアンバランス信号を距離のあるミキサーに伝送する為にバランス信号に変換しているのです。



さて、ここで問題です。

この中で主にバランス信号に使用されるプラグはどれでしょうか?



RCAプラグと6.3φモノラル(TS)プラグは2極しかないからアンバランス接続にしか使えませんね。



XLR・6.3φステレオ(TRS)プラグは3極あるのでバランス接続に使われる事が多いです。



ではコイツ。3.5φステレオミニプラグ


これも3極あるのでバランス接続かと思いきや、ミニプラグは基本的にLR(左右)の音声信号を送るために使われます。



バランス接続は最初に言ったように1つの音声を2種類の信号で伝達する方法なので、3極あってもそれぞれにL・Rと別の2つの音声を流すという事はそれぞれがHOTとGNDの2つの信号でしか流していないのです。(GNDはLR共通)

ミニプラグは3極あってもアンバランス接続なのです。


ちなみに6.3φのステレオフォンプラグもヘッドホン接続等でLR信号を伝送する時はアンバランス接続になるので、必ずしもバランス接続専用だとは限らないです。




いや~、為になりましたね~



それにしても、昔の人って凄いですよね!理屈を考えるだけでも凄いのに実際にやってのけるとは…


位相の反転とかどうしてそんな事が出来るのでしょうかね?考えた人は天才ですよね。(笑)



以上、超凡人の葛下でした。




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2026年10月5日月曜日

わしゃ、強そうなベース用シールドが欲しいんじゃい!!

 どうもどうも、新入社員の榮です!

ぼちぼち新入社員じゃなくなるのでは?と思ってますが、もう少し新入社員でいさせてよ。

心はフレッシュなままさ!ライムのようにね!!   はっ?

とまあ、そんな僕は楽器を弾くタイプなのでエレキベースを嗜んでおりましてね。

電線に対する知識は先輩方と比べると圧倒的に少ないのですが、楽器を弾く人視点でブログを書いてなんとかやっていこうと今回はそう思っておるんですよ。えぇ、えぇ。


そこで、ベーシストの皆様にちょっとしたご提案といいますか、忘れていませんか?という話なんですけど…

D.I.を使う機会ってたくさんありますよね?あるって言ってよね!

ライブの際などPAさんが入って人前で演奏する際には使う事がほとんどだと思いますし、レコーディングの際にも必須だと思います。

オーディオインターフェースから入力するときにも使うと思います。使わない時もあるか。いや使おう!

そんなD.I.からアンプにいくケーブルのこと忘れてませんか?あいつの事、真剣に考えたことあるのかよ?っていう話がしたくてですね。えぇ、えぇ。

この部分ですよ
アンプに繋がってるこのケーブルはなぜか家にあった謎のケーブル

僕はもちろん忘れてました!!

考えたこともありませんでした!!

ライブハウスにD.I.は持っていくのに、ここのケーブルはライブハウスで借りてました!

そういうところが僕の愛らしいところですね!

気に入ってるシールドケーブル、気に入ってるエフェクターを使って最後の部分には初対面のケーブルが入ってくるというちょっとしたサプライズ!

ということで、ここに使うカッコいいケーブルを作ろう!

強そうなケーブルを作るぞ!!



はい、突然生まれてきました。

こちらTUNAMI TERZO V2とP-285M

オヤイデのラインケーブルの中で一番太いものをチョイス。

強そうなやつが良いからね。

パワーこそ正義。パワーこそ力。

しかし、まさかの大きすぎる落とし穴。

入らない!という茶番

入らない!!

入らないぞ!

これはプラグの適合径を見ればすぐわかるッ!!!!

そこでこちら!

けっして拷問器具ではない。

テーパーリーマーくんの登場です。

これは穴を広げる不思議な道具です。

人体につかうものではないんですね。

覚悟しなはれ。
もとの身体には戻れませんで。


こうやってゴリゴリと穴を削ってあげてTERZOが入るサイズまで穴を広げてあげましょう。

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ…

無限かと思う時間、削り続けました…

すると、あーら不思議!

受け入れてくれたね!

入るようになりました!

ふぅ、ようやく準備できたぜ

あとは、はんだ付けしていくぞ!

一応説明しますと、今回の狙いとしては、アンプの出音のレンジ感を広げつつアンプはモニターとしての役割もはたしてもらいたいので音程感とミドルの輪郭の向上。豊かな低音。この音色を狙うためにケーブルはTERZO、はんだはHMX-CuLP113。どんな形のアンプ、D.I.にも繋げるようにプラグはストレートタイプ。


これをちょちょいと剥きまして。

実際はけっこう大変でした。
ちょちょいとやったってした方がカッコいいかなって…
テヘッ

シールド部分をこうしまして。

かたつむりができました。
なぜ?

黒い被覆と銅箔シールドはカットしちゃいます。

そして、これをはんだ付けします。






はい、ここでトラブルです!!

はんだ付けに夢中のあまり写真撮り忘れました…

まぁそういうこともありますわ!

許してあげよう、自分を

というわけで、かーんせーい!!


パールホワイトに金色の印字が映えるね
カッコいいぞ!!

やったね、ハッピー!

今回は音にフォーカスして作成してみましたので、楽器に繋いでみましょう!




こんな感じに繋ぎまして。

ついでにアンプを繋がない状況も想定して

最近はこんな感じで録音することも多いですよね。


実際に使ってみてレンジがかなり広がったことが実感できました!

思ったよりも下が広がったことに驚きましたし、高音の解像度が向上したことによりエッジが効いた音に。スピード感も出ました。

こいつぁ、めちゃくちゃ良いぜッ!!!

ほぼほぼ狙い通りな気がします!

難点としましては、ケーブルの太さゆえの取り回しの難しさと作る際のプラグを削る作業がとても辛いという点ですね。

ぜひ、みなさんもこだわりの短いケーブル作ってみてください!

今度作るときは、はんだをHMX-Pb113にして作ってみても面白そうなので、そっちにしてみますね。


以上、榮でした!!



~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~


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2026年9月30日水曜日

🎸ギターシールドは何でもいい?電線屋が考える5つの選び方


「🎸ギターシールドは何でもいい」
そんなことを思った経験はありませんか?
でも、よく考えてみると、実は何でもよくない。

実際には「何でもいい」と言いながらも、

少し高くても丈夫なものを選んだり、
柔らかくて扱いやすいものを選んだり、
安心感のあるメーカーを選んだりすることはないでしょうか?


じゃあ「何でもいい」ってどういうこと?😕


今回はギターシールドのデファクトスタンダード「CANARE(カナレ) GS-6」を参考に、電線・ケーブルを扱う立場からギターケーブルの構造や電気的特性について解説します。

CANARE GS-6の特徴

CANARE GS-6
https://shop.oyaide.com/products/gs6.html
●耐久性
CANARE製品を紹介する上で欠かせない特徴が「耐久性」です。

耐久性は単純に頑丈な素材を使えば実現できるものではありません。
特に導体やシールドに使用している「銅線」は、どの電線でも使用している「銅」そのもので、GS-6の銅が強いなんてことは有り得ないわけです。

では、なぜ耐久性が高いのか?
耐久性とは電線の構造や各部材の組み合わせそのものです。単純に「この部材を使っているから耐久性が高い」とは言い切れません。

CANARE公式では「中心導体をφ0.1mmのOFC細線127本で構成し、耐久性を向上させている」と説明されています。
電線屋の視点から見ると、耐久性はこの導体だけで決まるものではありません。

基本的には「導体構成」「絶縁体」「シールド構成」などが相互に作用することで耐久性が確保されているため、GS-6の構造そのものが高い耐久性を持っていると言えます。

CANARE公式で紹介されている編組シールドの耐久性
同じ編組シールド構成で作れば、必ずしも同じ耐久性が得られるわけではありません。
ソース元:https://www.canare.co.jp/products/cables/index.php?tid=4_016

●取り回しの良さ
CANARE製品全般に言える特徴として「取り回しの良さ」が挙げられます。

取り回しを左右する要素としては
  • 柔らかさ:柔らかすぎると、電線がふにゃふにゃで扱いにくい。
  • 絡まりづらさ:柔らかすぎても絡まりやすい。電線に曲げ癖があっても困る
  • 手触り・質感:表面がベタベタしたり、摩擦が強くて滑りにくかったら取り回しにくい。
などがあります。

主に「絶縁体の品質」や「可塑剤」が影響していますが、導体やシールドなど金属部分も大きく関係していることがあります。

CANARE公式では「外部導体は Φ0.1mm OFC細線による編組構造で、屈曲性能に優れている」と説明されています。
この言葉の意味合いとしては「細い線を使ってるから硬くならないようにしてる=屈曲性能を上げているよ」という主観的なものだと思います。

GS-6はこれらのバランスが良く、取り回しやすさにおいてストレスを感じにくいケーブルです。
ギターシールドは動きのある中で使用するものなので、この取り回しやすさも定番として選ばれる理由のひとつと言えるでしょう。

●安心感のあるメーカー
CANARE GS-6は発売から40年以上が経過した現在も、世界中のさまざまな現場で使用されています。
長年にわたり安定した品質を供給してきたメーカーだからこそ、そこから得られる安心感は何物にも代えがたいものです。

オヤイデ電気は日々、さまざまな電線を扱っています。
同じ型番の電線を長年扱っていると、ロットによる微妙な違いや、メーカーによる品質管理の違いを感じることがあります。
完全なNG案件だとこんなこととか、こんなこととか、こんなこともありました。。。

そういった問題が起きにくい、信頼性の高い品質管理もCANARE製品の魅力だと思います!

CANARE GS-6は完璧なのか?

ここまで見ると非の打ち所がないように思えますが、現代では若干気になる部分もあります。

●音質面
GS-6は静電容量160pF/mと、現代のギターシールドの中では比較的高い容量を持っています。

ケーブルの静電容量が大きくなると、ケーブルの使用長が長くなるにつれて高域のロールオフが顕著になり、ピックアップとケーブルによって形成される共振点が低い周波数へ移動します。

その結果、高域の出方や共振ピークの位置が変化し、音の明るさや輪郭の感じ方にも違いが生まれます。

ハイインピーダンス伝送路におけるケーブル特性
※画像をクリックで拡大できます

昨今ではアンプキャプチャー技術やアンプシミュレーターの性能が飛躍的に向上したこともあり、ギターシールドの特性が顕著に出てくる場合もあります。
例えば、モダンな歪みやクリアな音色を求める場合、静電容量の低いケーブルを選んだ方が好みの音質に近づけられる可能性があります。
※静電容量が高いケーブルを使った場合、具体的には「中音域の癖が残りやすい」「必要以上に高域をブーストする音作りをしてしまう」「ケーブルを変えた時の差が大きくなる」等の状況が想定されます。

GS-6は低容量タイプと比較すると、聴感上高域の伸びやレンジが狭く感じる場合があります。ただし、これも一概に欠点とは言えません。こうした特性を含めて、昔ながらのギターサウンドを好む人にとっては、むしろ「GS-6の魅力」になる場合もあります。

画像をクリックで拡大できます。

実際の音質は「プラグ」「ハンダ」の組み合わせに加え、「エレキギター内部の回路」「アンプのインピーダンス」なども影響しますから、意外と単純な話ではありません…

例えばモガミ2524もデファクトスタンダードの1つですが、現代のトレンドに対応する低容量タイプとして新製品「モガミ3368(70pF/m)」が登場しています。CANAREからも低容量タイプが出たら、、、個人的にはめっちゃ嬉しい!

●見た目
最近は様々な見た目のケーブルが登場しています。「何でもいい」なら、なおさら見た目には拘りたい方も多いのではないでしょうか?
GS-6は全6色のラインナップがありますが、市場にはもっと選択肢があります。メッシュチューブや半透明なシース、布巻、カールコードなど、見た目に拘るとさらに選択肢は広がります。

「何でもいい」の正体とは?!


つまりは、これらの要素を取捨選択した結果だと思います。

これらを全て気にせず「音が鳴ればいい」という人だったら、本当に何でもいいのかもしれません。
しかし、まったく気にしない人は少ないのではないでしょうか。

つまり、大切なのは「何でもよくない理由」に目を向けることなんですね。👏
電線にはそれぞれ一長一短がありますので、自分にとって大切な要素を理解していくことが、より有意義なケーブル選びに繋がることでしょう。

ギターシールド選びに「正解」があるわけではありません。
「何でもいい」じゃなくて「これがいい」
電線屋としては、そうやってギターシールドを選んでもらえると嬉しいですね。



ちなみに、今回の要素には「価格」をあえて入れていません。
今までの話を踏まえると、単純に「価格が安いからお買い得」とは言い切れないからです。
「自分にとってどれだけ価値があるか」を考えたとき、初めて「費用対効果」が見えてくるのではないでしょうか。


以上、「Ecstasy Cableもよろしく」と、こっそり伝えておきたい、Ecstasy Cable開発者の原田でした。


2026年9月28日月曜日

8年前に紹介してたケーブルが復活!透明のケーブルを再販開始!

ご無沙汰しております。根津です。
以前こちらのブログで新商品として紹介させていただいたケーブルがあるんです。
その後、生産完了を経てこのたび生産メーカーが変わり、再販されることになりました。

前回ブログに書いたのって何年前だったかしら?と検索したら8年前のブログが出てきて、
めちゃくちゃビックリしております。
時が経つのが早すぎる・・・。
この年に生まれた赤ちゃんが、すでに小学校2年生。
サッカーのワールドカップなんて、2018年、2022年、2026年と3回も開催されてます。

8年前のことって覚えてらっしゃいますか?
円相場はおおよそ1ドル110円前後。今に比べれば円が強かった。
流行語大賞に選ばれたのは、カーリング日本代表のロコソラーレの「そだねー!」だったそうです。
懐かしい。言われてみれば使ってましたね。
最近はまったく聞かなくなりましたが。

そんな2018年。2017年の終わりぐらいから、こんな飲み物が流行していたようです。



透明のレモンティー



透明のミルクティー




透明のコーラ




透明のカフェラテ


ありましたよねー!透明の飲み物。
今でも売ってるんでしょうか?
流行り廃りはホント早いです!
この時のブームが起こるより30年ほど前に、コカ・コーラからタブクリアという透明のコーラが販売されていたんですけど、すぐ無くなりましたね。
30年ぐらい経ったら透明の飲み物また流行るかもしれません。


で、今回の本題なのですが、透明の飲料のお話から透明のケーブルのお話です。
商品はこちら!





すごい長めの商品名がついてますが、簡単に言うと照明用のペンダントコードです。
やむなく取り扱いを中止した後も問い合わせをいただいておりましたが、
今回再び販売を再開できることとなりました。

特徴としては、
なんといっても透明なので目立たない!
曲がり癖を取り除きやすい構造!
ケーブル自体が柔らかい!
補強糸が2本入っているので強度もアップ!



構造はこんな感じです。




8年前にあげた透明感が伝わりずらい写真がこちら!



電源タップを作ってみるとこんな感じ。
照明用以外にもご使用可能です。


この他にもオヤイデ電気では透明のケーブルも色々と販売しております。



(画像は0.75sqです)




(画像は0.18sq)












この2種類のリボン電線は在庫限りで販売終了です。
お求めの方はお早めにどうぞ!

その他にもお探しの商品ございましたら、お気軽にお問い合わせください。


以上、根津でした。

2026年9月21日月曜日

~ ヘッドホン用等で使える6.3mmTRS-3.5mmTRSのケーブルを作ってみよう ~ [オヤイデ基礎講座⑥]

 


こんにちは、本社新人アルバイトです。

ここまでオーディオ、楽器の分野のケーブルを第5回までやってきました[オヤイデ基礎講座]、まだそれらの中で共通で結構使われがちながらやっていないものがあります。

それは、ヘッドホンケーブル。

元々ヘッドホンは本体からケーブルが直出しのものが主流で現代でも多くありますが、近年では結構ケーブルが着脱式のものも増えてきた模様。

なので今回は、

細い2芯シールドケーブルを使用した6.3mmTRS-3.5mmTRSケーブルの作成

をやっていこうと思います。