2024年7月23日火曜日

夏休みシーズン到来!今年は「クリップモーター」を作りました!!

 こんにちは!
金木です!

今回はこちら!


夏休みシーズンが到来しましたので!
今年の自由工作はクリップモーターを作っていきます!!

クリップモーターに必要な物と言えばコイル!
そうです!エナメル線が必要なのです!

⇩という事で、まずはエナメル線のご紹介⇩
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ポリウレタン銅線 UEW


ポリウレタン銅線は、導体上にポリオールをイソシアネートで架橋反応させたポリウレタン樹脂を主体とした絶縁ワニスを焼付けたエナメル線です。
モーター巻き替え、ミニモーター、電子機器用コイル、計器用小型コイル、超小型センサーなどのリレー配線などに使われます。被覆を剥離せず直接はんだ付けできます。
簡単な工作に使われるエナメル線は、ほぼUEWと言っても、過言ではないでしょう。

サイズは0.025mm~1.0mmまで。

と用途に合った量をご用意しております。

販売単位からオンラインショップページに行く事が出来ます。

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用意するもの



UEW(今回は0.7mmを使用しました。) 
クリップ(被覆のついていないタイプ)
紙やすり
単三電池
テープ(セロハンテープで大丈夫です。)



それと忘れてはいけないのが磁石
今回は4年前のスズメッキ線を使ってコイルトレインを作ってみた。」にて使用したネオジウム磁石を再び使用します。

⇩作り方⇩



まずはUEWを単三電池に10回くらい巻き付け、コイルを作ります。



巻き付けたら両端を内側を通して、コイルに2回ずつ巻き付けます。



そうするとこのような形になります。
端に伸びている線がどれだけ左右で均等になっているかが、きちんと回す為のポイントですので出来るだけ真っ直ぐにして下さい。
因みに私は画像のとおり最初ボコボコだったので後で苦労しました。



紙やすりで片方は全部被覆を剥がし、もう片方は半分だけ剥がします。
これでコイルの完成です!!



クリップの端を伸ばします。



クリップを単三電池の両極にテープで固定し、ネオジウム磁石を単三電池の真ん中にくっつけます。



クリップにコイルを通せば、あら不思議。
コイルに電流が流れてモーターの完成です!!
※クリップが熱を持つ場合がありますので、持つ際はお気をつけ下さい。


回してみると、結構面白くて回るコイルモーターをずっと見ていました(笑)。
簡単に作れて、モーターの原理を学ぶ切っ掛けにもなりますので、今年の夏の自由研究にいかがでしょうか?


以上!
金木でした!

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秋葉原直営店に是非お越し下さい。

皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。



営業時間

平日:10:00~19:00

土曜、祝日:10:00~18:00 

定休日 : 日曜日



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2024年7月22日月曜日

暑い時期こそフッ素樹脂



 遅い梅雨明けとともに暑さが戻ってきて干上がりそうです、このまま痩せないかな…

数年前までは秋葉原の店頭に立ってたんですが、あの茹だるような暑さのおかけで痩せてたんじゃないか、という噂もある本多です。あの頃のスキニーはもう履けない。そして真相は闇の中。
本日のサンデンは電線に使われる素材にフォーカスしてお話してみようと思います。絶縁体やシースとしてPVC(ビニル)やシリコン、ポリオレフィン(樹脂)など様々な素材が用いられています。それは物体としての強度や耐熱性、耐薬品性など様々な特徴を電線に付与してくれる重要なポイントでもあるわけですが、今回はその中から「フッ素樹脂」について、オヤイデ電気で扱っている商品を交えながらお話できればと考えています。先ず持ってフッ素樹脂とは?フッ素(フッそ、弗素、英: fluorine、羅: fluorum、独: Fluor)は、原子番号9の元素である。元素記号はF[1]。原子量は18.9984。ハロゲンのひとつ。
また、同元素の単体であるフッ素分子(F2、二弗素)も、一般的にフッ素と呼ばれる。
(by wikipedia)
フッ素樹脂(フッそじゅし、fluorocarbon polymers)とは、フッ素を含むオレフィンを重合して得られる合成樹脂の総称である。
耐熱性耐薬品性の高さや摩擦係数の小さいことが特徴である。中でも最も大量に生産されているフッ素樹脂はポリテトラフルオロエチレン〈四フッ化樹脂〉である。
また、フッ素ゴムは部分フッ素樹脂あるいはフッ素樹脂の共重合体をフォームに加工したものである。
尚、「テフロン」はデュポン社のフッ素樹脂やその加工製品商標である。(by wikipedia)専門用語が多すぎて頭が沸きそう!
化学反応で作られた合成樹脂素材ってことですが、一口にフッ素樹脂と言っても色々と種類があります。
オヤイデで扱っているものですと、ETFT、FEP、PFA、PTFEが代表的ですね。
PTFEはデュポン社が初めに作ったフッ素樹脂素材です。その後PFAなどもどんどんテフロンの銘柄に加えられていったそうです。
っと、このまま行くと世にあふれるフッ素樹脂についての記事と同じことをやりそうなので軌道修正。
電線屋らしく、電線にフッ素樹脂を用いるメリットをご紹介します。
電線にフッ素樹脂を用いることで得られる恩恵はというと、以下が挙げられます。・耐熱性の高さ
・丈夫さ
・薄さ
順番に見ていきましょう。①耐熱性
一般的なPVC(ビニル)電線は性能が良くても60~80℃ぐらいが限度ですが、フッ素樹脂は180℃~200℃以上の耐熱性を持っています。
一番強いPTFEで260℃もの耐熱特性を持っています。ビニルがドロドロに溶ける温度でも平気な顔してるという強力な耐熱素材です。
オヤイデで耐熱電線をお探しのお客様に、150℃くらいまでならシリコン、それ以上はフッ素樹脂系というのは定番の勧め方ですね。
また、逆に寒い温度にも強く(耐寒性)、PTFEで-180℃までいけるそうです。
以前他のスタッフが耐熱実験をした記事があるのですが、火で焼いても全くの無傷でした。
②丈夫さ
フッ素樹脂は熱に強いだけではなく、耐薬品性や摩擦に強い(摩擦係数が小さい)といった特性も併せ持っています。
耐薬品性については限られた条件下で一部の物質に対し弱いだけで、ほとんどの酸やアルカリ、有機薬品などに侵される事がないとのこと…強すぎですね。
また耐候性が高く、紫外線などの影響もほとんど受けないという部分も大きな魅力の一つだと言えます。
③薄さ
フッ素樹脂を電線に用いる場合、上記の特徴以上に個人的に重要なのではと考えているのが被覆の「薄さ」です。
めちゃくちゃ強い素材の上薄く形成して使用できますので、電線にした場合もその恩恵に預かることができます。
同じ導体断面積の電線でもPVCでは厚みが出て使用が難しいところでも、フッ素樹脂の電線なら同じ断面積でも薄く被覆を形成できるため、楽に配線できます。
また大きな耐圧値が必要な電線は自ずと被覆の厚みが通常の品よりも増すのですが、フッ素樹脂ですと厚みを増しすぎずに高耐圧の被覆を形成することができます。
わかり易い例として以下の電線を比較してみましょう




・ハイフロン 
サイズ:3.5sq(45/0.32) 被覆:FEP 定格耐圧:600V

・KIV 
サイズ:3.5sq(45/0.32) 被覆:PVC(ビニル) 定格耐圧:600V

左の透明な方がハイフロン、右の青色がKIVです。

並べてみただけでおわかり頂けるかと思いますが、同じ断面積かつ同じ素線構成、定格も同じ600V耐圧なのに、仕上がり外径が全然違いますね。
正直わかりやすく見せるため極端な例を上げましたが、細い電線でも同じように同じ断面積でも外径を細く収めることができます。
メリットとしては狭い箇所へ太い断面積の電線を這わせやすくなること、でしょうか。
オヤイデ電気でも一時期流行った(?)電動ガンの改造は、フッ素樹脂電線のこのメリットが生かされた良い例だと思います。いいとこばっか推してもアレなのでデメリットも一応お伝えしておきましょう。物質としては色々とデメリットもあるようなんですが、電線として使う場合は個人的にそんなにデメリットはない気がしています。
強いて言えば、燃やしたりして高音になったときに有毒ガスを発生させる事と、素材としてはフッ素樹脂自体が柔らかいので被覆に凹みができやすい点、ですかね。
正直燃やすこともないでしょうし、配線材で使うなら凹みなどは気にもならないと思います。
一番のデメリットは、お高い電線なんです、ってとこですかね。
フッ素樹脂の種類でも価格の上下はありますが、=性能の差、と考えていただいても差し支えないかもしれません。
中でも安価なのはETFE、逆に高価なのはPTFEですね。両者の一番大きな違いは耐熱温度でしょうか。
PTFEが260℃に対し、ETFEは150℃と、シリコーン電線と変わらないぐらいの耐熱温度です。
しかし、ETFEは機械的強度が高いので機器のラッピング配線などに使用されます。
ローコストでより強度の高い素材で配線するのにぴったりということですね。
つまりは適材適所で運用しましょう、という当たり前のことを口にしたところで、今回の締めとさせてください。タイトルが全然用をなしていない事に気付いてしまった本多がお送りしました。

2024年7月18日木曜日

ノイズ抑制材の使いこなしブログ【パルシャット®/センダスト合金系金属扁平粉】

2024年6月22日~23日に開催されたOTOTEN2024にて「パルシャット®使いこなしセミナー」というセミナーを開催しました。こちらの講義内容が大変ご好評いただきましたので、今回はセミナー内容をブログ用に噛み砕いて「ノイズ抑制材の使いこなしブログ」として記しておきたいと思います。

パルシャット®使いこなしセミナー

会場は満席+立ち見で大盛況!
他セミナーに比べてお客様のメモ率が非常に多かったように見えました。

【セミナー概要】

2022年11月にリリースされたテープタイプ「NRF-005T」、A4シートタイプ「NRF-005L」。エム・エーライフマテリアルズ㈱(元・旭化成)が製造する非磁性体ノイズ抑制材「パルシャット®」は、非磁性体&高い絶縁性を有していながら電磁ノイズを抑制できるという唯一無二の性能が話題を呼び、リリース直後から非常に大きな反響を得ることが出来ました。
これに伴い、オヤイデ電気で既に人気を博しているセンダスト合金系電磁波吸収材「MWAシリーズ」との違いについてご質問いただくことも多くなりました。

そこでNRFシリーズ/MWAシリーズの違いを説明しつつ、それぞれの特性を理解していただき、ノイズ抑制材の使用前後でどのような音の違いがあるのかを体験いただくセミナーを実施。

実際に音を出してみた瞬間多くのお客様が頷かれている様子で、「たかがノイズ抑制・されどノイズ抑制」とNRF/MWAそれぞれのメリットを体感いただけたセミナーとなりました。

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パルシャット®の製造元である「エム・エーライフマテリアルズ㈱」は、旭化成のスパンボンド不織布事業と三井化学株式会社による新設会社となります。
これによる製造ラインの変更は一切ないため、引き続きパルシャット®は同等の品質をご提供いたします。

【スパンボンド不織布事業における三井化学株式会社との共同新設分割(簡易会社分割)に関するお知らせ】

電磁波抑制材活用のポイント

最も重要なポイントはたった3つです。

·   電磁波抑制材は「ノイズ発生源との距離」に応じて効果が増減します。主にノイズ発生源となり得る接点や導電体に近い場所へ貼り付けて使用されることを推奨します。

·   電磁波抑制材は「ノイズ抑制材の使用量」に応じて抑制効果が変化します。しかしパルシャット®の場合、抑制できるノイズが存在しないケースではほとんど変化が起きません。

·   推奨する使用箇所以外でもノイズ抑制効果は期待できます。固定観念に囚われず、様々な音響機器でお試しください。


●ノイズ発生源との距離

パルシャット®が抑制効果を発揮するノイズというのが主に「電界ノイズ」という成分でして、これがノイズ発生源から距離が離れるにつれて極端にノイズレベルが下がるという性質があります。なので、ノイズ発生源との距離を可能な限り至近距離にすることで抑制効果を最大化できます。

従来のノイズ抑制材は導電性を有しているものが殆どなので、基板やパーツと短絡する恐れがあり、施工方法は細かく設計する必要がありました。しかしパルシャット®は高い絶縁性を持っているため、このような心配は無くなります。これにより高密度な基板かつ導電面への直接貼付も可能となるため、幅広い用途に対してノイズ抑制効果を付与することが可能です。

それに対しフェライトコアMWAシリーズ(センダスト合金系扁平粉)のような磁性を持つノイズ抑制材は磁界を帯びているため、ノイズ発生源から多少距離が離れていても抑制効果が期待できます。ただし抑制効果が働く距離はノイズ抑制材の性能に依存するため、やはりノイズ発生源との距離は近い方が抑制効果を最大化できることが多いです。

●ノイズ抑制材の使用量

使用量とは「体積」と同義です。
例えばケーブルにNRF-005Tを1周巻くよりも、2周巻いた方が抑制効果は高まります。(厚みが2倍になったので、体積も2倍になった。)
逆にノイズ抑制効果が強すぎたと感じたら、テープ幅を半分にカットする等で抑制効果を調整することができます。

●推奨する使用箇所以外でもノイズ抑制効果は期待できます

「ノイズ抑制」と一口に言っても、ノイズ発生源やノイズによる影響は多岐に渡ります。
必ずしも全てに対して効果的なノイズ抑制方法というのは存在しません。
根本的な課題は結果を見据えたノイズ対策であり、オーディオ的には「音質改善により理想の音に近づけるか」という観点が重要となります。


実際のケーブル貼り付け例を基に解説していきましょう。

【ラインケーブルの場合】
ノイズ発生源との距離を近づけるためにXLRコネクター付近に巻いています。
またケーブルに直接貼ることで、導電ライン=ノイズ発生源との距離を近づけています。
写真では3周ほど巻いていますが、実際は最大2周ほど巻けば良好な効果が得られることが多いです。

コネクター内部に貼り付けた方が抑制効果が高いのでは?と察している方もいるかと思いますが、それは正しいです。
しかしケーブルに直接巻いているには理由があります。
それは「抑制効果とのバランス」と「チューニングしやすさ」で、緩やかな変化量で効果を調整しやすい点もメリットだからです。

【スピーカーケーブルの場合】
ノイズ発生源との距離を近づけようとする場合はターミナル付近に巻くべきですが、
プラス極とマイナス極に対する効能を揃える為に、スピーカーケーブルの分岐部分に巻き付けました。
ターミナルから距離が離れるので、巻き数は少し多めに巻いてもバランスは取りやすいです。

ちなみにプラス極とマイナス極を別々に貼り付ける場合、左右差があると露骨にバランスが崩れる可能性があります。
貼り付ける位置・長さ・幅は慎重に決める必要がありますので、むしろ分岐部分に巻いた方が安定します。

【電源ケーブルの場合】
電源ケーブルに対するノイズ抑制効果は音質への影響も大きい傾向にあります。
コネクタ付近に巻くことで効果は最大化されますが、敢えて少し離れた場所に巻き、巻き数によってバランスを調整しています。

電源系はノイズ抑制の効果が高い傾向にあり、音質的なデメリットに繋がることが少ないです。
色々な改善方法がある中で、改善した結果を踏まえてチューニングすることが大事です。

NRFシリーズ(パルシャット®)の活用ポイント

·        パルシャット®は非磁性・高い絶縁性を有しているため、原音となる波形に対してパルシャット®自体が働きかけることはありません。

·        パルシャット®不織布マスクが「飛沫や微粒子」を繊維でキャッチするように、パルシャット®内の不織布層にノイズがキャッチされ、その後パルシャット®表面に施された特殊金属加工された極細繊維層を通過する過程で抵抗損失が発生し、ノイズが熱変換されることで抑制効果を発揮します。(「アルミ材」も非磁性体ノイズ遮蔽用金属として有用ですが、導電性を有しているため音質に影響を与える可能性があります。)

·        原音となる波形に対してパルシャット®自体が働きかけることがない反面、本来のシールド性能や設計では落とせなかったノイズも抑制できるようになるため、ノイズが「音質的個性」を担っていた事実に気付かされるケースも散見されます。(抑制しすぎると理想の音から遠ざかった。むしろノイズ抑制しない方が好きな音だった等)

そのような時はパルシャット®の使用量巻き付ける位置を調整することで音質の最適化を図ることが可能です。

·        NRFシリーズの期待できる効果は「音の滲みが解消」「空間の余韻が聴き取りやすくなる」「定位感が改善し、各楽器の存在感が増す」「音の分離感が改善」etc


パルシャット®の特性については過去ブログ「【旭化成に聞いてみた】パルシャット®ってなんだ?」にて詳しく解説しています。こちらも是非ご一読ください!

https://oyaideshop.blogspot.com/2020/04/pulshut.html

MWAシリーズ(センダスト合金系扁平(へんぺい)金属粉)の活用ポイント

·        MWAシリーズは音響用に最適化された電磁波吸収材で、高い磁性損失特性を有しています。

金属粉自体は導電性を有していますが、表面は酸化被膜コーティングをしているため、絶縁性を確保しています。

·        MWAシリーズはフェライトコアのような性質に近い作用をもたらします。つまりセンダスト合金系扁平金属粉の持つ磁気損失によりコモンモードノイズや輻射ノイズを抑制します。

·        MWAシリーズは磁性損失に優れているため、磁界が発生しやすい接点付近や電源路などにオススメ。しかし磁性を有しているので使い過ぎは厳禁です。

·        MWAシリーズの期待できる効果は、電源系に使用した場合「音の密度が濃くなる」「音の実音感が強くなる」「音像がまとまる傾向になる」「エネルギッシュで押し出し感を強調する」etc

 
MWAシリーズの最大メリットはフェライトコアと違い「シート状」になっている点が特徴です。様々な形に切り出すことができることから、オヤイデ電気製品にもMWAシートを用いた商品製品仕様に組み込まれている商品が多数展開されています。

電磁波吸収コンセントキャップ
MWA-EC

https://shop.oyaide.com/mwa-ec.html

電磁波吸収RCAキャップ
MWA-RC

https://shop.oyaide.com/products/p-4970.html


一時期オヤイデファンの間でも話題となった「ブレーカーボックス直貼り」も効果抜群ですよ。
https://oyaideshop.blogspot.com/2018/11/blog-post_27.html

NRFシリーズとMWAシリーズの違い

 

NRFシリーズ

MWAシリーズ

ノイズ抑制材

パルシャット®

(高機能不織布に特殊表面加工)

センダスト合金系扁平(へんぺい)金属粉

抑制材の磁性

非磁性体

磁性体

磁界抑制効果

電界抑制効果

メカニズム

抵抗損失を熱変換 ※磁性損ではない。

磁気損失を熱変換

体積抵抗値

1.0 x 10^12(Ω・cm)

※高い絶縁性を持つ。

5 x 106(Ω・cm)

※抑制材は導電性を有する。

厚さ

0.05mm

0.1mm/0.3mm/1.0mm

密度

0.8g/cm3

69.3g/cm3

原音への影響

使用量に関係なくほとんど変化しない

使用量が増えることで変化する

ノイズへの影響

使用量に応じて抑制効果が高まる

使用量に応じて抑制効果が高まる。


「絶縁性を持った非磁性体ノイズ抑制材」という特徴が、従来のノイズ抑制材との大きな違いですね。
NRF/MWAの違いを検証したブログもありますので、こちらもご確認ください!

電磁波吸収材バトル、勃発!【NRF-005T】VS【MWA-010T】どっちが優れてる?
https://oyaideshop.blogspot.com/2022/10/nrf-005tvsmwa-010t.html

推奨使用箇所

NRFシリーズ

MWAシリーズ

スピーカーケーブル

電源ケーブル

ラインケーブル (RCA/XLR/TRS/TS)

電源プラグ・コネクタ

デジタルケーブル (USB/BNC/SPDIF)

電源タップ

LANケーブル・LANハブ端子周辺

壁コンセント

HDMIケーブル

コンセントプレート

ヘッドシェル・カートリッジ周辺

IECインレット

スピーカーや音響機器の接続端子付近

ブレーカー・トランス周辺

オーディオインターフェース

ギター/ベースアンプ

クロックジェネレーターの端子付近や発振器

パワーサプライ

(磁性を嫌う)半導体や基板上の電子回路

半導体や基板上の電子回路


使う箇所は分かったけど「どのような使い方をすれば良いのか悩ましい」という声もいただきますので、お客様からいただいた質問コーナーをご紹介します!コメント欄も盛り上がっておりますので併せてご確認いただくと良いかと思います。

NRF-005Tのよくある質問コーナー
https://oyaideshop.blogspot.com/2022/11/nrf-005t20221116.html

 【番外編】

【裏技?!】NRF-005Tでギターが弾きやすくなるって、ホント?
https://oyaideshop.blogspot.com/2023/02/nrf-005t.html
エレキギターにNRF-005Tを使ったら意外な結果に?!
ギタリスト/ベーシスト必見のパルシャット活用方法も是非お試しください。

レポート掲載


月刊誌「stereo」8月号(7月19日発売)にて、OTOTENで開催したセミナー「オヤイデ電気の過去・現在・未来」のレポートが掲載される他、オーディオクラフト2024「素材をフル活用 リメイクで楽しむDIYオーディオ」特集記事が掲載予定です。
DIYオーディオに「ノイズ抑制材のノウハウ」を活用してみるのも一興かと思います!

以上、原田でした。