どうもおはこんばんにちは。
シオマネキ2号です。
改めまして小倉です。
暑いですね、連日こんな感じじゃ外に出る気も失せますね。
特に私は体が日光に弱いほうなので本当に出れません。
つまりは
引き籠り&作業が捗る時期 なんですよ。
んで、そんな中。
またしても本社からこのメモと共に大きめなものが回ってきまして。
私「これシリーズかなんかなんですか???」
本社『シリーズ化決定です(笑)』
だそうです。
やたら重い紙の大袋。
何ですかね、何でしょうね、まぁ予想はついてるんですがね???
というわけで家に帰って開封しますと。
今回パッケージはないですが、これは
ONTOMO MOOK STEREO編 の最新キット、
「これならできる特選スピーカーユニット2020年版マークオーディオ編」 Mark Audio社コラボ6㎝ユニット
&
「これならできるスピーカー工作2020」専用エンクロージャーキット
ですね。
これだけ木の板が入っていればそりゃ重いですね。しかもMark Audioのユニットもこのサイズながら結構ずっしりしてます。
こちらは本来のパッケージであれば、ユニットとエンクロージャーのそれぞれ2冊分のセットになっております。
そして今回、このキットへのアップグレードキットとして、オヤイデ電機から2種類のコラボセットを出させていただいております。
・2020 ONTOMO SP Oyaide Bronze Set
・ 2020 ONTOMO SP Oyaide Silver Set
先日本社スタッフがTwitterでも呟いていましたが、こちらのセットなかなか好評につき、スタッフが大急ぎでシオマネキのごとく、
手作業で製作 しております。そのシオマネキ2号が私。店舗にお越しの際はそのシオマネキ作業をする私がそこにいるかもしれません。ご容赦。
と、宣伝もそこそこに、こちらのキットをせっかく頂けたということで、私も組んでみました。ちなみにキットからエンクロージャーを作るのは初めての超ド初心者です。ある程度粗やズボラな点等あると思いますがご了承ください。
さて、まずはエンクロージャーを組むとこからですね。
以前イコライザーキットを組んだ時もとても親切設計だったこのONTOMO MOOK。
今回の板材もこんな感じで、
つける部分に沿って切れ込みが入っているので、接着時に合わせやすい構造に。
さーあやるか、と思ったところであることに気づきます。
木工ボンドがない()
しかし自分の家の近所にホームセンター等々はないし、そもそもわざわざ買ってくるのも面倒だし…
さすがにアロンアルファでやってしまうとずれを微妙に修正しながらくっつけたり、ということができないのであまり向かないだろうをと思いながら部屋を見渡すと…
あ。
いましたね、面白そうなのが。
というわけで今回は、
こちら(写真は後日綺麗なものを撮りました)、うちでも取り扱っている、
信越シリコーン KE-348 を使っていこうと思います。たまたま自宅で持っていた余りがあったのもあり。本来は電気機器などの絶縁兼接着部分に使われるものですが、木に対しても十分な接着性はありますし、また環境特性も強く、硬化するとゴム状なので衝撃吸収にも優れて剥がれにくい、ということで思ってた以上に今回の件に向いているのでは?と思い、使っていこうと思います。
というわけでKE-348を使い接着開始。
硬化前でも
ある程度弾性のあるペースト状なので、ヘラ、もしくはある程度汚れてもいい布等を用意した上で指できっちり伸ばして くっつけていきます。今回私は手持ちの白色のものでやってしまいましたが、
目立たせない意味では透明色タイプのものがいい かと思われます。
(ちなみにこちら、服につくと洗濯では全く落ちないので汚れてもいい作業着をお勧めします)
24時間である程度硬化し、完全な強度を得るまでには硬化に3日程 要します。気長にやっていきましょう。
そこから数日、ある程度形が分かる状態に組んだものがこちら。
この形状の解説に関しましては、先日公開されましたこちらのキットの紹介動画にて、オーディオ評論家の生方先生がしてくださっています。こちらも是非チェックしてみてください。
VIDEO
VIDEO
そうしてほぼ完成形まで来たものがこちら。
やはり白でやっちゃうと目立ちましたね…まぁ私はあまり気にしないタイプなのでこのままいっちゃいますが…
しかし、硬化した後でも、このくらい
薄くはみ出している程度であればこすると消しかすのようにポロポロと取れていく ので多少はみ出しても平気かと思います。また、キット自体も板がほぼ正確に切られていますが、若干の誤差があるのである程度寛大な心で組んでいくべきかなと思います。
そして全体の接着も終わり、無事KE-348での組み上げを完了。
ただ、悪い癖なもので、もう一ひねり欲しくなってしまったので、今回はこのエンクロージャーに楽器指板・家具用のオレンジオイルを塗布していきます。
重ねた上の濃いほうが塗布した後。
ギターやベースをやっている方にはおなじみのあのオレンジオイルです。見た目もちょっと色が濃くなっていい感じですし、オレンジのいい匂いがしますし、また塗布した後で叩いてみると塗布していない状態より若干叩いた音が低くなります。それによりまた鳴りも落ち着いた方向に変化しそうな予感。
そうして出来上がったエンクロージャーがこちら。
さぁいよいよユニットをつけていきます。
まずは折角今回は全種類配線材が揃っているので、そこの比較から始めます。
写真右が付属の配線材、印字を見るとどうやらうちでも取り扱いのあるUL1007のAWG18ですね。いわゆる普通の錫メッキ銅ビニール被服の配線材。
そして中央がアップグレードキットのBronze、3398-18、
左がアップグレードキットのSilver、4N純銀単線0.8φ。
まずは通常の配線材をつけて、ざっとユニットとターミナルを取り付け、試聴。
なんとも狭いアパート住みなのでスペースの都合上と、完成形でもコンパクトで軽めなこともあり、ぱっとターンテーブルの蓋の上で試してしまったのですが、結論から言いますと、こんな状態で試聴してもちゃんと違いが出てきます。これらの配線材は実に長さは20㎝。たったそれだけで変わるの?と思うくらいの短さですが、侮るなかれ、結構はっきりと違いを感じたように思います。
ちなみに少し脱線しますと、私の場合よく試しで聴く盤がこちら。
(以下、アーティスト名敬称略)
BECK / COLORS
と、
Mili / Millenium Mother
の2つ。
その中でも今回は、前者から
『Seventh Heaven』 、後者から
『With a Billion Worldful of <3』『Camelia』 を聴いて比較しました。
『Seventh Heaven』は音像が広がる部分ときっちり固まる部分のコントラストがはっきりしているので、そこの表現力で評価しやすいのと、MiliとDE DE MOUSEのコラボレーション曲である『With a Billion Worldful of <3』は弦楽器やピアノのクラシカルなフレーズとシンセやボーカルチョップを使った現代的なフレーズとが入り混じるので個人的にこれが好きな音で聞ければ他もオッケーでしょ(笑)と思っている一曲です。また今回は生楽器の鳴りも聴きたかったので同アルバムから『Camelia』もピックアップしてます。(ちなみにMiliの皆様及びDE DE MOUSE様には普段から色々とオヤイデケーブルをお使いいただいております。ありがとうございます!!!)
これがおすすめ!というより、やはり
自分がよく聴いている音楽の中から評価しやすいもの 、で試聴は選ぶといいかと個人的には思います。私の場合は偶然どちらも比較的最近出た盤であるのですが。
まずはノーマルの配線材で試聴。
6㎝のユニットということもあり、大分中域寄りなのかと思っていたのですが、想像よりも上も下も出てくれます。思っていた以上にこの時点でもハイファイ傾向なので驚きました。
そして早速
Bronze Set、3398‐18 に交換して試聴。
解像度が上がると同時に、結構パワフルな印象になりました。勿論同じボリュームに設定して比較していますが、それでも音量が一段大きくなってはっきりしたようにも聴こえます。何度も言いますが、変えたのは僅か20㎝のターミナルからユニットまでの配線材。想像以上に重要な部分だと気づかされました。
次に、
Silver Set、4N純銀単線 に交換。
こちらでは3398‐18より距離感は若干引っ込みますが、その分奥行き感や定位感がさっきよりも見えやすくなりました。特にMili2曲はここまでの2種類でボーカルのみにフォーカスが当たっていたような印象から、歌の裏で鳴っているフレーズがきちんと分離して綺麗に届いてくれるようになったように感じます。
ここまで比較をしてみて、自分は4N純銀単線に決めました。元々解像度が高くて生々しいくらいのフラットが好みなので、何となくそうなる気はしていたのですが(笑)
そしてここからさらに、このアップグレードキットの残りのパーツも使用していきます。
それが
MWA-010T と
OSP 。
電磁波吸収テープとインシュレーターになります。
インシュレーターは片側3つの計6つ付属、今回は完成品が比較的軽いこともあって単にスパイクを上向きにして載せて支える形で置いてみます。
またMWAの方は、こちら『効きすぎ注意』な商品でもあるので、動画より少し控えめに貼ってみます。
そして再び試聴。
聴き始めて思わずちょっと笑いそうになりました。
全然違うじゃん、 と。
動画内で生方先生が言っていた通り、このエンクロージャーでは底面側のスリットからユニット裏からエンクロージャー内を通った音が出ていくため、
底面の鳴りの部分が重要 なようです。インシュレーターによりかなりの違いが出たように思います。(こんなターンテーブルの蓋の上だったせいもありそうですが…)
特に、『Camelia』を試聴して顕著だったのですが、聴いているうちに何かパチパチ音が聴こえるようになったなと思い、変なとこどこか共鳴してしまっているかな?とも思いながらよくよく聴いていると、どうやらそうではなく先程よりもさらに解像度が上がり、弦楽器隊の細かいタッチまでくっきりと出た模様。また、『Seventh Heaven』でも、それぞれの音にかけられたエコー等のエフェクトがはっきり見えるようになりました。個人的にはそこまで見えるほうが好みなのですが、人によっては見えすぎて耳障りと感じるかもしれません。その場合はBronze Setのほうがお好みではないかと、個人的には思います。
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さて、今回はここまで。
いろいろと大雑把に()楽しんでしまったようにも思いますが、個人的には逆にこのくらい気楽にやっても楽しめる、という印象で、『ちゃんとしたオーディオセットとかアンプとか、作れる環境とか無いしな…』、みたいな躊躇は要らないと思いました。これを機に、ちょっといい音で聴けるようにしてみるとか、または初めて家でスピーカーで聴けるようにしてみるとか、そういった一歩目にももってこいだと思います。
そうやって音楽を楽しんでくださる人が増えると思って…
明日からまた私はシオマネキになります…
それではまた。
Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!
小倉でした。
https://oyaideshop.blogspot.com/2020/08/20ontomo-mook.html たった20㎝の小宇宙。~店舗スタッフもONTOMO MOOKスピーカーキット作ってみた~