こんにちは。
近頃唐突にトミカにハマり、ほんの2ヶ月くらいで40台近く買い漁ってしまった男、鈴木です。
無駄遣いをさせたのなら、他の追随を許さないと自負しております。
先日のことですが、10年くらい愛用している腕時計の、金属製ベルトの中留めが突然はじけ飛びました。
何やら溶接されていたパーツが経年劣化か何かで外れてしまったようです。
「壊れたんなら新しいベルトに変えればええやん」って話ですが、某家電量販店でベルトの単品売りコーナーをぐるっとまわってみたもののしっくり来た物がなく、なんとか自力で直せないかと試行錯誤した結果、とある方法を思いつきました。
「電線とプラグがくっつくんだから、これもはんだでくっつけられるんじゃね?」
結論から言いますと、
残念ながら、全くもって駄目でした。
ベルトの表面がはんだを弾くばかりで、くっつく様子が見られません。
それもそのはず。ベルトの素材はおそらくステンレス。
これは追々わかったことですが、ステンレスは銅や真鍮に比べて比熱が大きく熱が奪われやすいため、はんだ付けには大きな熱量が必要だそうでして、100W以上のはんだこてやステンレス用フラックスなるものが推奨されるようです。
ひとえにはんだ付けといっても、なんとも奥が深いですね。。。考えが甘かった。
今日はそんな「はんだ付け」に使用する、「はんだ」にまつわるお話を。
そもそも皆様、はんだについてどれくらいご存じでしょうか。
私が思うに、一般的には中学校や高校の理科や図工の授業でちょっと触るくらいの、電線や電子パーツを基盤に取り付ける為に使う、銀色の柔らかい針金みたいなやつ、くらいのイメージだと思います。
オヤイデ電気のお客様からしたら、産業用の配線はもちろん、楽器やオーディオの音にこだわる為にも重要な部材だと認識していただいている方も多いかもしれないですね。
かくいう私も今まではそのようなイメージで、あくまで「電子機器用」に使用する印象しかありませんでした。
○はんだってなに?
「はんだ」とは・・・鉛とスズを主成分とした合金です。
主にプリント基板への電子部品の取り付けや、金属同士の結合に使われます。
平仮名以外にカタカナの「ハンダ」や漢字の「半田、盤陀」で記載されることもあります。ちなみに英語では「solder(ソルダー)」となります。
さて、ここまでは皆さんもご存じでしょう。
今日はもう少しだけ、はんだについて掘り下げていこうと思います。
○はんだの語源
そもそもの話、はんだは何故「はんだ」というのでしょうか。
これにはいくつかの諸説がありまして、実は正解はわかっていません。
ちなみに代表的な諸説は、以下の通りです。
①スズの有名産地であるマレーシアの「バンダ島」から引用した説。
②福島県にあった「半田銀山」から引用した説。
③鉛とスズがほぼ半分ずつ混合されていたので、「半々だ」からなまった説。
④「人名」や「手(ハンド)」が由来となった説。
その他にもいくつかあるようですが、確証はないそうです。
個人的に最初は②かなって思ったんですが、実は半田銀山ではスズが採れたという記録はないようでして、そうなると①か・・・真実は闇の中です。
○はんだの誕生
はんだの歴史をあまり細かく語ると論文並みの長さになってしまうので、今回はその生まれについてお話します。
以前書かせていただいた「めっき」についてのブログの時もそうでしたが、実ははんだの歴史も想像以上に古いです。
はんだがどのくらい古くから存在してたか言いますと、その生まれはなんとメソポタミアの時代・・・「紀元前3,000年」から。
今からざっくり5,000年前には存在していたのです。
めっきも相当古いと感じましたが、ここまでくるとよくわからないですね。
あの有名なツタンカーメン王の墓からもはんだ付けの痕跡があったそうです。
ところで、電気もないこの時代に「はんだ」が何に使われてたかのでしょうか。
その答えは、簡単に言えば「接着」用途です。
紀元前3,000年からといわれる由来となったのも、「食器へ取手を取り付ける」用途に使用されていたのが見つかったからだそうです。
しかも面白いことに、当時のはんだは鉛が貴重品だったことから「スズ+銅」や「スズ+銀」でできていたらしく、現在の鉛フリーはんだの基礎となっているそうです。
一周まわって原点に戻る感じがいいですね。
〇オヤイデ電気のはんだ事情
オヤイデ電気は知っての通り電線屋ですので、残念ながら上記のような「接着」を目的としたはんだはお取り扱いしていません。
代わりに電線屋らしく、電線や基盤に使用する「電気用」であれば、産業用から音響用まで様々なはんだを在庫しています。
最近だと、産業用はんだの新製品も取り扱い始めました。
その他音響用も数多く取り揃えております。
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また現在在庫していないはんだも、お取り寄せできるかもしれません!気になるものがあったらぜひお問合せください!
ちなみに腕時計のベルトは金属用瞬間接着剤で無理やりくっつけたら案外なんとかなりました。
とはいえ接着剤だと限界があるようにも感じるので、気が向いたら金属用はんだごてセットも試してみたいと思います。
マクラーレン 720SとアルティマRS(紫色)のトミカプレミアム化を祈る鈴木でした。
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