2024年6月24日月曜日

OTOTEN2024 現地レポート📝

 


こんにちは!

三浦です!

 

6/22,6/232日間に渡って開催されました、国内最大級のオーディオ&ホームシアターの祭典『OTOTEN 2024』。

 

ご来場頂きありがとうございました😊

 

オヤイデ電気ブースにも、両日たくさんの方々にお越し頂きまして、感謝の気持ちでいっぱいでございます🈵

 

今回のブログは、毎度恒例になっている"現地の様子をお届けする系ブログ"です笑

 

最後までお付き合いの程よろしくお願いします!

 

Day1

 

6月らしい湿気を纏った空気ながらも、清々しい空色に恵まれた1日目。

 

会場である東京国際フォーラム前は、平日とは違い、静かな時間が流れていました。

 オヤイデ電気ブースでは、電源タップ、スピーカーケーブルやパワーケーブル、アナログオーディオアクセサリーなど各種オヤイデ製品の展示を行いました。

 










フォーラムガラス棟4階の端っこといえば、オヤイデ電気!?

今年も毎度お馴染みの場所をお借りさせて頂きました。

 

まるで離島が如く、他社ブースとは隔絶された空間…。

なんか凄みがある…気がする。

 

オヤイデブースではイベント外の時間も終始音を流していまして、その音に惹かれて続々と人が集まっていました。

 

1日目のイベントは2コマ行いました。

 

"ケーブルで音が変わるの?ケーブル選びのポイント"

 

オーディオをはじめた方や、ケーブルにも拘ってみたいけど、どうしたら良いのか分からない!

といったビギナーの方向けのセミナーで、実際にスピーカーケーブルや電源ケーブルの試聴を行いながら、ケーブルを選定するポイントを解説させて頂きました。

 

実は私三浦、本セミナーにて講師デビューさせて頂きました。

どういう表情なん??と各方面から言われましたが、久しぶりの革靴で足が悲鳴をあげているだけです(笑)

 

イベント開始前から溢れんばかりのお客様の数に圧倒されつつ(実はハプニングがあったりもしましたが)、最後まで多くの方にご清聴頂きました!

 

"TAOC×オヤイデ電気コラボ記念-制振と整振の重要性-"

 

こちらはTAOC様とオヤイデ電気のコラボイベントになります。

と言いますのも、今年ブランド創業40周年を迎えるTAOCのノベルティ用のスピーカーケーブルの制作に、オヤイデ電気が協力していまして。

それがキッカケとなり、本イベント開催の運びとなりました。

そしてTAOCから営業担当の杉田様、市川様、製品開発担当の南様をお招きし、コラボスピーカーケーブルの試聴やオーディオ機器の制振と整振の重要性についてお話いただきました。

 

こちらの講演も1コマ目同様、人👨👩❗️

終始人で溢れかえっていまして、私も中に入れず、外から眺めておりました…。

 

TAOCの皆さまご講演頂き、ありがとうございました!

この場を借りてお礼申し上げます。

 

 

 

Day2

 

2日目は朝からあいにくの空模様。

昨日の様にスタートと同時に人が押し寄せてくるッ!という感じではなく、穏やかにゆったりと始まりました。

 

2日目もイベントは2コマ行いました。

 

"オヤイデ電気の過去・現在・未来"

 

オヤイデ電気の製品がどのように変化してきて、今後どのように変わっていくのか?4つの時代ごとにそれぞれの製品、セットアップの解説と試聴を行いました。

今年のオヤイデ電気ブースの目玉といっても差し支えないイベント。

 

"小柳出電気創業者時代"

"PCOCC-A時代"

"102SSC時代"

そして"未来のオヤイデ"

 

それぞれの時代を反映した製品達を用いたセットアップで試聴を行い、それにまつわる背景やポイント、キーパーソンを解説。

単純な音の良し悪しやクオリティの話ではなく、移りゆく時代の流れをオヤイデ電気はどう汲み取り、製品化に繋げてきたのか?そして今後どう向かっていくのか?

一分一秒聴き逃せない内容の数々に、真摯な面持ちでご清聴される皆さんの姿がとても印象的なイベントでした。

 

 

"パルシャット®︎使いこなしセミナー"

 

発売以降、大好評の「NRFパルシャット製品」の使いこなし方を弊社の製品開発担当原田が直接レクチャーを行う本講演。

 

更にもう一つのノイズ抑制材「MWA電磁波吸収材」との使い分け方も一緒に検証し、実際にケーブルに貼り付けて試聴しながら、それぞれの効果的な使用方法を解説しました。

 

各テープの仕様や役割の解説から、貼り付ける箇所のポイント、貼り付ける量の考え方などなどを実際に試聴しながら試していき、たかがテープ一枚でこれほど絶妙なチューニングを行えるとは!と改めて感じましたねぇ。

お客様も音の変化に対し、静かに頷かれている方が多かったです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

両日共に多くの方にお立ち寄り頂き、またお声かけいただき、たくさん交流をさせて頂きました。

 

イベントも超満員で嬉しい反面、中に入れずお帰り頂いた方も多くいらっしゃいまして…申し訳ない…。

 

当日の雰囲気が少しでもお伝え出来ていれば幸いでございます。

 

またオヤイデ電気ブースでは、両日クーポン券を配布させて頂きました。

 

秋葉原直営店限定で、『オヤイデ製品』、『NEO製品』、『d+』が10%offでお求め頂けます。

有効期間は7/6までとなりますので、御手元にクーポン券をお持ちの方は、有効期間内にお店にお越しいただければと存じます❗️

 

改めまして、2日間ご来場頂いた皆さま。

ありがとうございました!

 

また来年お会いしましょう。

 

三浦でした〜

 

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秋葉原直営店に是非お越し下さい。

皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。



営業時間:10:00~19:00

 土・祝 10:00~18:00

定休日 : 日曜日(年末年始)


☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353

【端子不要】WH4007【ゴムキャップ2極】

先入観、思い込みって怖いですよね。
生きてきて多くの事で失敗しております。


今回の週刊サンデンは、定番で電源プラグ
【WH4007】です。

店頭では、この様に個包装しております。
これだけでは全然気付きませんし分かりません。
そう、作り方に!
作ろうとした時ですら気付かないと思います。
※知っている人は知っている。
 
画像を見て気付きましたでしょうか?
タイトルでお分かりと思いますが、
【WH4007】は圧着端子不要なのです。
電源プラグ=端子を使う。
先入観って怖いですね。

本当に端子が不要なのか
気になるので作ってみます。
袋から開けてみました。

ゴムキャップをクルっとして

外します。

今回使用するのは、VCTFの1.25sq×2芯です。
外箱に書いてある通り
外被を45mmのところ
被覆を15mmのところで剥きます。

穴に通します。


ネジを緩めて
クルっと巻き付けて
ネジを締め付ける

反対側も同じ!

ゴムキャップを被せて完成!

WARNING

凄く見た目が綺麗に見えますが、この様に
圧着端子を使用するのはご法度です!
圧着端子を使わないのが正しい作り方なので、お気を付け下さい。
先入観や思い込みで、圧着端子を使いたくなりませんか?
私は迷いなく圧着端子を使い、一発アウトになるところでした(汗)

以上、丸山でした。


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秋葉原直営店に是非お越し下さい。

皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。



営業時間:10:00~19:00

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2024年6月22日土曜日

【新商品】スズ60%鉛入りはんだ

こんにちは!
金木です!

今回は新商品のご案内です!


goot スズ60%鉛入りはんだ


組成はスズ60%鉛40%です。
融点が183~190℃と扱いやすく、少量で、修理や設計開発のちょっと使いに便利なサイズです。



SD-81  税込440円

線径:0.6mm 長さ:約5.5m 重量:11g

チップ抵抗、チップコンデンサ、チップトランジスタ、フラットICなど表面実装のはんだ付けにオススメです。




SD-82  税込396円

線径:0.8mm 長さ:約4.1m 重量:14g

部品間・ランド間の狭い箇所がある精密プリント基板にオススメです。
ちなみに、私個人的に0.8mmが使いやすく、精密基板でなくても0.8mm使用していることがあります。




SD-83  税込396円

線径:1.0mm 長さ:約3.0m 重量:18g

抵抗、ダイオード、トランジスタ、ボリュームなどにオススメです。
恐らく電子工作を始める際に、一番最初に使うはんだのサイズが1.0mmです。
電子工作全般に使いやすいサイズとなっております。
迷ったらまず1.0mmです!!



⇩推しポイント⇩


はんだが入っている中仕切りを、はんだを包み込むように内側に折りたたむと、なんとはんだ保護ケースとして使用できます。


まずは、はんだと中仕切りを箱から取り出します。



取り出してひっくり返すと、はんだが出てきます。



中仕切りの折り目を全て山折りします。
メーカーページには書いてありませんが、最初に山折りしておくと保護ケースが作り易くなります。



「3.差し込む」と書かれた先の突起を差し込みます。



「4.山折り」と書かれた端を「5.差し込む」と書かれた隙間に差し込みます。



はんだ保護ケース完成です!!



おおーできた!と、そっと持ち上げた瞬間ズルッとはんだが飛び出してきました(笑)
保護ケースの中にあるはんだをつまむイメージで持つと、そんな事故が起きなくなります。


使用後は、箱に戻すと保管しやすいです。
箱が赤くて目立つので、無くしづらいのもポイントです!


以上!
はんだを使い切るより、無くす方が早かった学生の頃の自分に教えてあげたいはんだのご紹介でした!!


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秋葉原直営店に是非お越し下さい。

皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。



営業時間

平日:10:00~19:00

土曜、祝日:10:00~18:00 

定休日 : 日曜日



☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353


メールでのお問い合わせは、こちらのアドレスより!


✉webshop@oyaide.com









 

2024年6月17日月曜日

『Ecstasy Cableの開発秘話』~シールドケーブル使いこなし指南~


2022年4月に発売された新作ギターケーブル「Ecstasy Cable」は、現在も大変好評いただいており、発売当初よりも販売実績が伸び続けている超人気商品となっています。

そこで皆様への御礼も兼ねて、開発者目線でのEcstasy Cableの特徴と、ワンランクアップするシールド使いこなし指南をご紹介します。
他メーカーでも実装されていない特殊な技術も含まれているので、色んなシールドを使ったことある人にこそご一読いただきたいブログとなっております!

【Ecstasy Cable - NEO Official Site】

Ecstasy Cableは透明度のあるアッシュグレーで、シールド線が透けて見えるデザインがカッコいいです。

Ecstasy Cableの開発秘話


私は無メッキプラグ+3368のニュートラルかつピッキングの反応が良さが好きで、今でも無メッキ+ソルダーレスの魅力は他に替えがきかない音だと感じています。音が抜群に良い反面、無メッキプラグを使っているとプラグ管理がシビアで、プラグ表面の酸化が少しでも進んでしまうと頻繁に「ガリ」が発生してしまい、自宅用以外あまり実用的ではありませんでした。

また「無メッキプラグ+3368」があまりにもニュートラルかつ濃密な音なので、一般的なギターケーブルはどれも音への脚色が感じられ、ギターの音とは別に「シールドの音」が付与されている感覚を覚えるようになりました。「シールドも楽器の一部」と捉えるのは間違いないのですが、「シールドの音」を考慮した上で音作りをする必要があるということは、音作り上での制限ボトルネックを生む原因になりかねません。

さらにオヤイデファンから多く寄せられるコメントとして、
QAC-222Gは音が良いけど、取り回しが気になる」
G-SPOT Cableは取り回しが良いけど、音は他のシールドの方が好き」
という二者択一的なラインナップが勿体ないと感じていました。


そこでEcstasy Cableの方向性は下記のように決定しました。

  • 「無メッキプラグ+3368」のように音への影響が少なく、しかも状態を維持できる音の良いプラグを採用すること。
  • あらゆるギターのポテンシャルを発揮できる「ニュートラルな特性」を持たせること。
  • QAC-222Gのように「高解像度」で、G-SPOT Cableのように「取り回しが良い」こと。

そして根本にあるべきコンセプトは「オヤイデ電気/NEOのブランディングイメージを維持する」という点です。
弊社がMOGAMI 2524CANARE GS-6のようなデファクトスタンダードなケーブルを作ったとしても、「それってオヤイデで作る意味あるの?」という疑問に繋がります。

私の考える”オヤイデ電気/NEOらしさ”は一聴して分かる・見ても満足・高信頼です。
これらの音質的要素を叶えつつ、オヤイデ電気らしさを追求したものがEcstasy Cableのコンセプトとなったわけです。

ポイント①:革新的なフォンプラグ


Ecstasy Cable専用のフォンプラグ「P-275EX」「P-275EXL」は、Special Copper Platingという特殊なメッキを採用しています。

これは銅が50%以上を占める非磁性メッキで、まるで無メッキプラグに近い付帯音の少なさが特徴です。通常のフォンプラグは電気ニッケルメッキが主流であり、強磁性による音の歪みが雑味や音の細さ、音程感の曖昧さ(特に低音側)の原因になることが多いです。Special Copper Platingを採用したことで「メッキ起因の歪み」「音程感の曖昧さ」「低域の滲み」となるボトルネックを解決することができました。

Ecstasy Cableはプロの現場も想定しているので、屋外での使用も考慮しています。Special Copper Platingは耐酸化性・耐塩素にも優れるため、ライヴやレコーディングを多くこなすアーティストにとっても大きなアドバンテージとなります。使用環境を問わず、長期的に安定した性能を維持することが実現できました。

もちろんオヤイデ電気製のフォンプラグは全て日本国内で製造されており、安定した品質をご提供します。
オヤイデ電気で製造されているフォンプラグは全て、中心TIP端子からハンダ付け部までを1本の真鍮から削り出して作っています。そのため一般的なフォンプラグと違って繋ぎ目が無く、とても頑丈です。無駄を無くしたシンプルな構造から、ケーブルの持つ特性を最大限発揮させます。

ポイント②:最適化されたケーブル

Ecstasy Cableはニュートラルな特性を引き出すために、ケーブル細部にまで調整を行いました。

特にギターシールドで最も重要な電気特性は「静電容量」です。
静電容量については既にご存じの方も多いので省略しますが、Ecstasy Cableを設計する上で熟慮したのは「静電容量は低ければ低いほど減衰を抑えられるが、低ければ低いほど良い音とは限らない」という点です。

もし究極までに静電容量を低くして、ケーブル長で容量を調整しようとしても、インダクタンスなど音質に影響する他の要素も比例してしまうので、結局はトータルバランスを考慮した設計が必要になります。ちなみにEcstasy Cableは5mを基準とし、3m~7mでも違和感が少なくなるよう設計しています。(プロの現場を想定し、10mでも違和感が少なくなるようにも配慮しています。)

とは言っても、最終的にはプラグやハンダなどケーブル完成後に音質が確立するので、全てのマテリアルとの相性を考慮した設計が必要になっています。

Ecstasy Cableは電線製造・設計のノウハウを集約し、フラットかつ高解像度で、ニュートラルな特性を引き出すことに成功しています。
※紹介しきれていないマテリアル情報はコーポレートサイトと併せてご確認ください!

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他にも拘りポイントがありますが、特に拘っているポイントが・・・
  • 普通の銀メッキ銅線じゃない「精密銀メッキ銅線」
  • 導体の耐久性を上げる「強化繊維」
  • 音色を決定づける「撚り構成」「絶縁樹脂」
  • シールド性能と音質と取り回しやすさに配慮した「編組シールド構造」
  • 巻き癖がつきにくく、ケーブルが真っ直ぐな状態に戻りやすく、適度な柔軟性を持たせ、使用者目線で取り回しの良さを実現した特殊な「PbフリーPVCシース」
  • Ecstasy Cableのイメージを想起させる「特注ケーブルカラー」
などなど・・・ケーブル屋の本懐としてはここを深堀したいのですが😅

ポイント③:繊細なチューニング


ここまでEcstasy Cableの優秀な部分をご紹介しましたが、最終的には「プラグ」や「ハンダ」などの組み合わせにより音質が決定します。そこで「ハンダ」の選定は難儀でした。

何十種類もハンダを試したので良い線まで行くのですが、最終的な音決め要素としてオヤイデらしさを考慮した時、ニュートラルはニュートラルでも「一聴して(Ecstasy Cableだと)分かる」要素がもう一押し欲しいと感じていました。

そこで出会ったのが「小島半田製造所 HMX-Pb113」という共晶ハンダでした。
ヴィンテージハンダの成分を分析し、ヴィンテージハンダに含まれる微量元素を含有したHMX-Pb113はとてもミュージカルな表情を持っており、Ecstasy CableとP-275EX/P-275EXLの特徴を有機的に引き出してくれる最後の鍵となってくれました。

ケーブル・プラグの組み合わせによる「ニュートラルな特性によるストレスフリーな弾きやすさ」に加え、ハンダの後押しにより「弾いていて本能的に気持ち良いケーブル」と感じる個性が確立され、これが”Ecstasy Cable”ネーミングの由来となります。

Ecstasy Cableを自作される方は、HMX-Pb113と他のハンダで是非聞き比べてみて欲しいですね!(P-275EX/P-275EXLは専用プラグなので入手不可ですが、代替プラグはニッケルより金メッキの方がオススメですよ。無電解ニッケルメッキのP-275M/P-275Lはメッキ硬度が高いので少し硬質な音になります。)

Ecstasy Cableの肝

さて、ここからが本題です。

Ecstasy Cableニュートラルな特性は唯一無二なものです。
ニュートラルな特性を持つシールドケーブルの性能・ギターとの相性はパッシブPUで確認する方法があります。

  • ボリュームを絞っても、音がチープになりにくい
  • トーンを絞った時に音が籠り過ぎず、モコモコ(ブヨブヨ)な質感になりにくい。
  • ボリューム/トーンがどのポジションでも、”使える音”を作りやすい。
  • ケーブル長による音質差(印象変化)が少ない。

ボリューム/トーンがフルアップ時、どんなシールドケーブルでも好みに応じて使いどころがあるものです。
しかし音に癖が残るシールドケーブルを使っている場合、少しでも絞ると腰が無い使えない音になったり、思っていた以上に高域が減衰してしまったり、ボリューム/トーンを絞っても消えない癖が残る等、ボリューム/トーンの反応に違和感を覚えることが多くなります。
※TONEのポット容量/コンデンサーの数値的な相性もありますが、現状好きな音が出ている前提でお考えください!

逆に言うと、ボリューム/トーンをフルアップしているとシールドの音質差異が一番分かりにくい状態であることを知っていましたか?ボリューム/トーンを絞った方がケーブルの音質傾向は見えやすくなりますよ。

是非ご自身のギターで、お持ちのシールドと一緒に試してみてください!

オススメセッティング

Ecstasy Cableをボリューム/トーンをフルアップで使うのも気持ち良いのですが、絞っても”使える音”が作りやすい特性を活かす方法をご紹介します。

💡このセッティングをベースに、基本となる音を作ってみてください。
💡きっと違和感なく、普段通りに近い音が出せると思いますよ。
シングル/ハム(250k/500k)どちらでも良好な反応が得られるよう設計・調整されています。
※ただしEcstasy Cableの特性を最大限に活かすためには「P-275EX/P-275EXL」を使った完成品のみとなります。


このセッティングにより、下記のような演奏性の幅を持たせることができます。

  • ボリュームを絞るだけでなく、ブーストも可能。ゲインアップして音を前に出したいソロ時にも便利。
※ボリュームにハイパスコンデンサーが搭載されている場合、低域側のコントロールも可能になりますので、コンポーネントギターなどにEcstasy Cableは相性抜群です。

  • トーンは高域のブースト/カット両方向にコントロールできるようになり、アンサンブルでの立ち位置を微調整しやすくなる。
※もし一般的なストラトタイプ(1Vol/2Tone)を使用している場合、センターToneをリアToneやマスターToneに改造するのもオススメです。

【お持ちのケーブル長に合わせたアドバイス】
  1. 1.8m~3.0m物は標準長5mより少し高域が伸びますので、TONE位置は7~8でも使える音になると思います。
  2. 7.0m物は少し高域が減衰しますので、TONE位置は9に近い方が扱いやすいかもしれません。


音に癖のあるシールドで前述の方法を試した場合、元の音に近づきにくく、違和感や物足りなさを感じる時があります。
  • 特定帯域にピークがあるシールドで試した場合、絞った時にピーク部分が残る・目立つ傾向が出やすい。
  • 特定帯域がディップ(カット)しているシールドで試した場合、絞った時に音が細い・薄い傾向が出やすい。
Ecstasy Cableであればボリューム/トーン位置を問わず違和感なく音作りができ、しかも上下にコントロールの余白を残せるので、手元で音色コントロールができるようになります。もはや手元にクリーンブースターが付いているような操作感で、、、一度体験したらハマりますよ!
特に3シングル・ストラト使いにとっては鬼に金棒といった相棒になってくれること間違いなしです。ボリューム操作に敏感なファズ系エフェクターが好きな方は、ファズの新しい表情を見ることができるかもしれませんね。

ちなみにアクティブPUで使用した場合、パッシブPUほどの音質傾向を感じることはできませんが、Ecstasy Cableの持つニュートラルな特性や「弾いていて本能的に気持ち良い」と感じる成分の恩恵は受けられると思います。アクティブPUの人でも是非お試しください!エレアコにもオススメですよ。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
Ecstasy Cableは色んな想いが込められたケーブルで、「本当に良い物を作りたい」と「量産コストの制限」との狭間で生まれた思い出深い1本です。でも「他よりもちょっと良いお値段で」「一生物レベル」が作れたことは、自分で自分に及第点をあげたいと思います。笑
Ecstasy Cableは切り売りしてますので自作いただくのも良いですが、Ecstasy Cable完成品だと更なる高みを目指せますので、まずは完成品をお試しいただきたいですね!
もしEcstasy Cableを気に入っていただけましたら感想を教えてください👏(コメントでもメールでも!)

以上、原田でした。