オヤイデ/NEOの新製品
8chマルチケーブル「PA-08 V2」を使って、
実際マスタリングに使用してみました!
D-sub、TRS、XLRなどを組み合わせて、 様々な接続に対応できるようラインナップを組んでます。 |
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まずは簡単に「PA-08 V2」の特徴についてご説明いたします!
鮮やかな白シースで、印字も読み取りやすくなります。 |
【素線】
断面積は0.18sq(7/0.18mm)と標準サイズで、
導体には「102SSC導体」を採用し、高い解像度とフラットな特性を引き出します。
【絶縁体】
「架橋発泡ポリエチレン」絶縁に、ジャケットは「防振材入りポリオレフィン」を採用。
ジャケットの厚みが薄くなり、電気特性も改善されました。(静電容量 40pF/m (1kHz))
【デジタル入出力に対応】
特性インピーダンスを110Ωに設計したので、AES/EBUにも対応。
【重量】
10.2kg/100mと8chデジタルマルチケーブルの中で最も軽量。
※カナレ DA-202F-8Pの場合、17.0kg/100m
※ベルデン 7880A-8Pの場合、14.8kg/100m
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さて、「実際マルチケーブルでどれだけの差があるんだ?」ということで、
自身のユニット「MintJam」で作編曲/ギター/ベース/ミックス/マスタリングをこなし、
アニメのタイアップ曲などで多く知られるfripSideでギタリストを務める
「a2c」氏にご協力頂きましてマルチケーブル違いによるサウンドの差を、
マスタリング作業で比較音源を作成し、検証して頂きました!
アニメのタイアップ曲などで多く知られるfripSideでギタリストを務める
「a2c」氏にご協力頂きましてマルチケーブル違いによるサウンドの差を、
マスタリング作業で比較音源を作成し、検証して頂きました!
MintJam a2c氏 |
【オヤイデ/NEOのアーティストページはこちらから】
今回接続された機材は下記のようなルーティングになっております。
【Rupert Neve Designs Master Buss Processor】
XLR(ステレオミックスを出力)
XLR(ステレオミックスを出力)
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【Apogee Symphony I/O】
D-SUB(音声信号の入力)
D-SUB(音声信号の入力)
Master Buss Processorで処理したステレオミックスを、Symphony I/Oに入力しています。
写真を見ただけでも分かりますが、 既に多数のオヤイデケーブルを導入して頂いております。 |
入出力に使用する箇所が増えれば効果も変わってきますが、
今回は一箇所だけ交換して、ケーブル単体での音質の差を比較します。
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今回a2c氏が作成した
MintJam楽曲のハイレゾ音源(96kHz / 24bit ショートサイズ)も
ご用意してありますので、
再生環境がある方は是非ダウンロードしてみてください。
※iTunesなどで再生が可能です。
<ハイレゾ音源のダウンロード方法>
楽曲単体のページから[More]をクリックし、[Download]を選択してください。
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如何でしたでしょうか?
ハイレゾ音源で聞くと音質の差は大きいですね〜。
個人的な感想としましては、
音の重心が下がり、音像が安定した傾向になっております。
特にキックのアタック感が顕著に前に出てきています。
ハイレゾ音源で聞いた時、ボーカルが前に出てくる印象があり、
中音域の厚みも出てきたように感じます。
さらに2曲目「Regret」という曲では、
前半の静かな曲調の中で、聴こえてくる楽器の鮮明度が違っています。
こちらもハイレゾファイルで聞くと解像度の違いを体感しやすいと思います。
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今回ご厚意によって音源を用意して頂いたa2c氏に、
PA-08 V2を使用してみた所感を頂きました。
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元々V2になる前の「PA-08」を自宅スタジオのリファレンスケーブルとして2013年頃から使っていますが、今回のPA-08 V2との比較音源作成には、Apogee純正のマルチケーブル「AD8-IFC」を使用し、MintJamの楽曲3曲(Blue Lightning、Regret、Keep On Jamming)を新たにマスタリングしてみました。3トラックいずれもApogee純正→PA-08 V2の順に音源データを繋げています。
・Apogee純正
どの帯域もバランスは良く、良い意味で詰まった感じのまとまりのあるサウンドです。
・PA-08 V2
Apogee純正に比べ、一聴してキックドラムやベースの主成分になる80~100Hz付近が太く、立ち上がりが良くなっているのが感じられます。またApogee純正ケーブルに比べると、音像に少しコンプレッサーの設定を緩めたようなゆとりが感じられます。
初代PA-08は音像とレンジが広く、ミックスダウンやマスタリングには欠かせないケーブルなのですが、レコーディング~マスタリングまで一貫してPA-08で行ってしまうと中低域が若干薄くなりがちでした。
今回テストしたPA-08 V2は丁度”薄くなりがちだった帯域”を補ってくれるので、うちのスタジオでは今後レコーディングやトラッキングに使用していきたいと思っています。
これからスタジオを拡張するべく、「D-Sub to XLR」や「XLR to XLR」等のマルチケーブルを初めて導入しようと検討している人にもお勧めできるケーブルだと思います。
今回導入して頂いた「PA-08 V2 DXF」 |
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今回はステレオミックスだけでしたが、
各楽器のI/Oやアナログエフェクトでも使用すれば、
さらに歪み感のない、高解像度の維持が期待できます。
オヤイデ電気では「マルチケーブルは利便性を求めるもの」と割り切るのではなく、
「マルチケーブルでも音質劣化を最小限に抑えたい」という要望にお応え致します。
マルチケーブルをご利用の方、是非ご検討ください!
以上、原田でした~。
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