2020年6月22日月曜日

舞台照明だけじゃない、C型コネクターの使い方

こんにちは、本多です

梅雨入りしてから約1週間、やっと梅雨らしいジメジメとした嫌な天気になってきました

全く嬉しくないですね、えぇ、低気圧で頭痛がですね…

憂鬱な梅雨が過ぎた後は、カラッと晴れた夏がやってきてくれることを信じ、今週のサンデンブログ、いってみましょう!


先ずは皆様、C型コネクターをご存知でしょうか?
舞台やスタジオで使用される「C型接地コネクター」のことです
照明など大きな電流を必要とする機器に使用されます

(ちなみに受け口の形が「C」になっているからC型と呼ぶそうですが、実際のところはどうなんでしょう…)

コネクター(B)、プラグ(P)、コンセント(C)の3種があり、それぞれB+P、C+Pといったように組み合わせて使用します

C-20シリーズ

機器と電源間のケーブルに取り付けることで、長い電源ケーブルを脱着仕様にできるという便利な使い方もできる代物です

左がプラグタイプのC-20P、右がコネクター(受け)のC-20B

舞台袖や舞台裏なんかに、黒くてゴツいこのコネクターがたくさん付いたケーブルの束が置いていあるのを、見たことある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか

C-20Pといった型番が割り振られ、数字の部分は流せる電流の値を示しています
C-20ですと「20A用」になりますね

他にも30A用や、60A用も存在しており、定格の電圧は125Vに設定されています

裏側には舞台・スタジオ用の表記が
C-20Pの内部です
C-20Bの内部です


BとPをドッキングしたところ
かなりガッチリと噛み合ってくれるので安心できます

内部はこんな感じで噛み合います

また、コネクター側は、プラグが差し込まれていない状態では非接地極が導通しない仕組みになっているのも安全面に配慮されていて好印象です


左側が非接地極側です、スイッチのようになっていますね

プラグを差し込むとこのとおり、スイッチが接触し導通するようになっています

ちなみに、250V用のD型コネクターなんてものもありますが、それはまた別の機会に紹介しましょう

C型・D型のコネクター類は、オヤイデ電気ではお取寄せにてご購入頂くことが可能です

ご注文はコチラから

(※通常は在庫しておりませんので、お急ぎの方はまずお問い合わせ下さい)






さて、今回はこいつを舞台やスタジオじゃない一般家庭でも活用してみようと思い立ち、筆をとった次第なのですが、C型コネクターの「手軽に脱着できる」ってところに私は注目しました

私も普段から自宅用の電源ケーブルや電源タップを自作して使用しているのですが、作ったタップのケーブルの長さが短くて配線できなかったり、電源ケーブルのコネクターやプラグが機器の規格と合わない、といった良くあるトラブルにちょくちょく遭遇します

基本、そういう時は延長ケーブルや変換アダプターを使用してトラブルを回避するでしょうが、色々なシチュエーションに合わせてタップや電源ケーブルのバリエーションを準備できると、どうでしょう、便利じゃないですか?

例えば、電源タップのケーブルを途中で切断し、タップ側にC型コネクターのPを、プラグ側にBを取り付けます

そうすると、B側のケーブルを変えることで、長さを調整できたり、先端に付いているプラグの種類を変えたりということが手軽にできるようになるわけです!

逆にP側にタップではなくIECコネクターなどを付けることにより、長尺の電源ケーブルにも早変わりします!

「いや、そんなん変換と延長で充分なんと違う?」とか言っちゃいけません



実際にやってみました






今回は普段使用しているタップのケーブルを脱着できる様にします

タップ側に使用したのはおなじみのコチラ

結線方法は私の過去記事で詳しく書いてますので、そちらを参照して下さいね

で、タップ側にはC-20Pプラグを取り付けていきます

*

※ ココで注意!とお詫び…

ブログ公開当初はタップ側にC-20Bコネクター、電源プラグ側にC-20Pプラグを付けていましたが、プラグを電源側に持ってきてしまうと「プラグとコネクターが逆になっている。感電しそう!」というご指摘をいただきました

はっ!として、プラグ側をよく見てみると、確かに+極もー極も思いっきり外に出てるんですよね

(むしろよく見ずとも電極は剥き出しになってますね…)
もしも電源側にプラグが付いていて、なおかつ電源に接続してあった場合、気づかずに電極を触ってしまった日には100Vの洗礼を受けることになってしまいます(ちなみに100Vでもかなりビビッときますよ、普通に痛いです…)

ちょっと考え無しに「安いプラグ側を取り替えられる方が経済的にもイイじゃんねー」と、プラグを2個とコネクターを1個買ってきた過去の自分をしかりつつ(軽率な行いでした、申し訳ありません…)、やっぱりやるからには安全にお使い頂けるやり方をご案内したいので、一旦公開を中止して修正を入れさせて頂きました

ご指摘頂いた方、有難うございました!


*

気を取り直して、作り方をば

組み立てには+ドライバーと、剥き出し用のハサミ類、そして裸圧着端子用の圧着工具をご準備下さい

①先端から2~3cm程剥き出します(写真は少し短めです)

②それぞれに丸端子を取り付けます
今回はR2-4を使用しました


③カバーに記載してある極性を参考にしながらネジで固定していきます
左から接地極(マイナス)、アース、非接地極(プラス)ですね

ちなみに使用したケーブルは自宅に転がっていた塩田電線時代のPC-23の端材です、レア物です



タップ側が完成!

続いてサクサク行きましょう、電源プラグ側です
今回は2P仕様と3P仕様のケーブルをそれぞれ作ります

コチラはコストを抑えるために一般的な「S-VCTF 2.0sq✕3芯」を使用します

①コネクタ(C-20B)側は1.5~2cm剥き出しましょう(写真はちょっと剥きすぎですね)


②コチラも同じ様に端子を圧着します
ちなみに端子の穴径が3.5mmだとネジが入りませんでしたので注意です

③コチラもカバーの極性を参考にしながら結線しましょう、といいつつカバーが逆になってました(汗
この場合、赤がアース線となり、左から非接地極(プラス)、アース、接地極(マイナス)となりますね

ここでワンポイント!

通常ですと、C型コネクターは、CTや2PNCT等の「外被が厚い」ケーブルを使用することを前提としています
今回使用した2種は推奨ケーブル径よりも少し細いケーブルでしたので、根元の補強も兼ねて10mm径のニシチューブを収縮させて厚みを作りました

厚みを作ることでしっかりと固定できました

ちなみにカバーの中に適用電線などが記載されています

それぞれの反対側に電源プラグを取り付けて完成です!

3PinのWF5113を取り付けたバージョン(※修正前の写真なのでC-20Pがついています)

2PinのWH4019を取り付けたバージョン
(※同じく修正前の写真なのでC-20Pがついています)

そしてこれらをタップ側と合・体!

やったー!これで実家に持って帰った時なんかも変換使わずにコンセントにさせます!

あ、勿論事前に2Pinの方を装着していきますよ、えぇ






と、長くなってしまいましたが、C型コネクターの活用?術でした

記事を書く前に後輩とC型コネクターについて話していましたら面白い使い方を教えてもらいましたので、今度サンデン以外の記事で紹介してみますね

また、この他にも面白い使い方がございましたら、是非教えてください(正座)

※作業する際は安全に気をつけて作業を行って下さいね

記事に書いてある部材はほとんどが秋葉原店で入手可能ですので、お求めの方は、メールかお電話で是非お問い合わせください

その他にお探しのものがございましたら、下記より問い合わせが可能です


それでは今回はここまで、

本多でした!


2 件のコメント:

  1. C20オスメス逆ではないですか 感電しそうです

    返信削除
  2. Hiro様
    コメントを頂き有難うございます。
    ご指摘いただきました通り、オス・メスを逆に取り付けてしまっておりました。
    確かに記事の作り方ですと、電源側にプラグを取り付けており、コネクターと接続しないまま電源に刺してしまいますと、剥き出しの電極部を誤って触ってしまい、感電してしまう恐れがございます。
    上記を踏まえ、記事を加筆修正させて頂きます。
    この度は貴重なご意見を頂き、有難うございました。

    返信削除