2020年9月14日月曜日

アース棒、販売しています

こんにちは、本多です

気づけばもう9月も半ば!今年は本当に時が経つのが早いです!

来月頭には第二種電気工事士下期試験が待ち受けていますね

私もコロナのせいで流れてしまった上期試験の代わりに下期で受験します

受験予定の皆さん、試験勉強は捗っているでしょうか?

私ですか? 私は……フフフフフ……

という訳で今週のサンデンにいってみましょう!
(今週もいつもどおり文字多めです!)


久々に産業帯の商品の紹介です

というか、そんなもんまで売っとんのかい、というお声も届きそうな品ですね

読んで字の如く、アース棒です

こちらは地中深くに打ち込み、接地抵抗を減らしたいときに使用します

寸法は以下の図の通りです

本体部分は「鋼芯」に「りん脱酸銅の被覆」という構成になっています
リード線は5.5sqの軟銅撚り線です

B1はD種接地工事に使用できる、単独工法用の丸形アース棒です

と、いきなり「D種」やら「単独工法」やらと馴染みのない言葉を連呼するのもあれですので、先ずはアースと接地工事について、その必要性等を絡めながら簡単に説明していきますね

丸形アース棒B1のメーカー様である日動電工さんのHPに、とてもわかりやすい解説がありましたので、そちらを参考にさせて頂きながらご案内します


接地(アース)を行う理由ですが、「主に絶縁不良や漏電による感電や火災などの事故を防ぐために、電気製品や電線路における金属製の筐体や管路・ボックス類を大地と同電位にすること」を目的としています

一般的に洗濯機や冷蔵庫なんかは設置の際に、コンセントのアースターミナルにアース線を接続することを必ず求められると思いますが、これは漏電した際に電気をアース棒を通じてアースに流すことで感電しないで済むようにするためなんですね

これら感電事故防止などを目的として施工する接地を保守用接地といいます

ちなみに、配電設備に漏電遮断器がついている場合でも、アース棒を接地していないと、漏電した電流を検知できないので遮断器が作動しないんだそうで、ある意味必須アイテムとなります


この他には電子機器の安定した稼働や、ノイズ対策を目的とした機能用接地があります
オヤイデ電気でアースをとりたいとご相談を頂く場合は、皆さん大体機能用接地のことをおっしゃっているわけですね

その他にも避雷針用接地静電気防止接地など、接地にも色々と種類があるようです



さて、これらを施工することを接地工事というのですが、接地工事にもいくつか種類があり、対象となる施設やその規模、扱う電圧の高さ等によって区分されています

A種、B種、C種、D種の4種類があるのですが、我々の身近なところですとC種D種の接地工事を行うのが一般的です

それぞれの条件をみてみましょう

・C種
接地抵抗値 :10Ω以下
接地線の太さ:1.6mm以上の軟銅線
対象施設  :300Vを超える低圧用機器の鉄台の接地など

・D種
接地抵抗値 :100Ω以下
接地線の太さ:1.6mm以上の軟銅線
対象施設  :高圧用計器用変成器の二次側電路や300V以下の低圧用機器の鉄台の接地など

ちょとわかりにくいと思いますので、噛み砕いて説明すると、300V以下の電圧を扱う機器の場合はD種、300V以上の場合はC種、という感じです
普通に生活している上ではD種が一番身近かもしれませんね

ちなみにA種は落雷や機器の漏電対策、B種は電柱の高圧線と低圧線の接触トラブルの際の予防に用いられます


実際に施工する場合のことも少しだけ触れておきましょう

一般的に「接地極(アース棒)はなるべく湿気のある場所で、ガスなどにより腐食の恐れのない場所を選び、上端が地下75cm以上の深さになるよう、垂直に埋設すること」等を設置する際の基準としています

(湿気があるけど腐食しないってのはなんだか矛盾しているような気もしないでないですが、粘土質の水田湿地や畑などの方が大地抵抗率が低いそうです)

ここで一瞬製品の話に戻りますと、

オンラインショップページにもある通り、B1はD種接地工事に用いられるアース棒です

商品ページは画像をクリック!

「工法:単独」とありますが、「単独打込工法」というやり方で接地します
読んで字の如く、B1のみで地面に打ち込み、設置する方法です

他にリード端子と組み合わせる「連結工法」があります

この辺のやり方などは日動電工さんのHPの図解が最高にわかりやすいので是非チェックしてみて下さい



打ち込んだあとは必ず測定器で接地抵抗を測定します

接地抵抗は「接地線とアース棒の導体抵抗値アース棒の表面とアース棒が接する土壌の接触抵抗値土壌の抵抗値(大地抵抗率による)」の合計値で決まります

(1本で抵抗値が下がらない場合は複数本を並列に打ち込んで接続する「並列打込」を行います)

どうしても接地抵抗値が下がらない場合は、「接地抵抗値低減剤」なるものを使用することもあるそうです






と、つらつらとアースと接地について簡単な部分を紹介してみました

ほとんど商品の紹介をしていないことには、気付かないふりをして頂くということで、どうか一つ(笑



これ、実は第二種電工試験の筆記にも出てくる内容でもあるんですよね

ここに書いた文章が正しいかどうかで僕の理解度と勉強しているかどうかが知れてしまうという……


最後に、アース棒B1はオンラインショップ、並びに秋葉原直営店でも販売しています

商品ページはコチラから!

実はお店を入ってすぐの場所にいたりしますので、お店に寄って頂いた際は、どこにいるのか是非探してみて下さい!



それでは今回はこの辺で、

本多でした!








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