2022年9月12日月曜日

気が付けば夏が終わり、秋らしさを感じる事もあります。

去年は夏と冬しかなかった様に思いますが...

今年は、秋が有るのか考える、丸山です。

今回の週刊サンデンで、ご紹介するのは

『絶縁・固定用ワニス』です。

普段から、使用している方にとっては、お馴染みかと思いますが、ワニス？ニスじゃないの？そんな方もいらっしゃると思います。

元々は英語の「varnish（ヴァーニッシュ）」が訛り「ワニス」となり省略化して「ニス」となったらしいです。つまり、ニスもワニスも同じです。

書きながら、物凄く賢くなった気がしてきました(笑)

ワニス（ニス）は木材などの表面を保護する用途が馴染み深いと思われますが、電気関連ではモーターやトランスの電気絶縁等に用いられます。

※引火性の液体および蒸気であり危険物としても取り扱われるため、作業時は換気をしたり、火元のない暗所に保管するなどの注意も必要です。

当店で扱っている「絶縁・固定用ワニス W-2023M(飴色)」

商品名で、お気付きかと思いますが（飴色）とあります。

ワニスは大まかに「含浸用」と「仕上げ用」の2タイプに分かれます。

「含浸用」はマグネットコイルに含浸させ、コイル内部の間隙を充填したり、コイル内の層間絶縁物に含浸して、線間･対地間の絶縁性を強化する目的で使用します。

「仕上げ用」は各種絶縁材料で処理された電気機器部品に対し耐湿･耐薬品性の補助や化粧を目的として塗布するワニスです。

今回ご紹介する「絶縁・固定用ワニス W-2023M(飴色)」は

含浸用の飴色になります。画像の通り、液体は飴色です。

絶縁ワニスは、電気・電子機器用コイル絶縁（マグネットワイヤ）に使用され、電気絶縁材料の中でも基幹製品に位置づけられています。

コイル含浸後に加熱硬化させることにより、下記の効果が得られます。

1.主絶縁の基材の隙間を埋め、電気絶縁性を向上させる。

2.エナメル線やコア間の空隙間を産め、これらを機械的に固着して電磁力などの振動によるエナメル線被覆の破壊や騒音の抑制、遠心力などの外力によるによるコイルの変形、移動を防止する。

3.熱伝導率を向上し、機器の温度上昇を緩和する。

4.主絶縁内への水分、ガス、異物等の浸入を防止し機能低下の抑制（機器の信頼性向上）を計る。

5.酸化を防止し、耐熱性を向上する。

6.機器の防錆能を向上し、美粧性の維持を図る。

コイルと言えば「ワニス」という位に欠かせません。

・特に薄める必要はありません。

絶縁の種類	E種(許容最高温度120℃)
用途	家庭トランス・モーター用
特徴	PEW・UEWを侵さない。耐湿性･内部乾燥性が良い。硬化乾燥性、内部乾燥性105℃加熱乾燥。(この場合内部乾燥5h以内)　硬化乾燥性105℃加熱乾燥（この場合内部乾燥2h以内）※硬化温度・時間に関しては代表値です。保証値ではございませんので予めご了承ください。
消防法条の分類	第四類第一石油類
危険特級	危険特級Ⅲ
引火点	35℃