https://www.jas-audio.or.jp/journal_contents/journal202410_post19965 |
一般社団法人日本オーディオ協会が発行する「JASジャーナル2024年秋号」にて、オヤイデ電気・原田が「パルシャット®/NRFシリーズ」について寄稿しました。
本記事はパルシャットの製造開発元である「エム・エーライフマテリアルズ」様との共同執筆となります。
今回JASジャーナルに寄稿させていただきました原田と申します。
OTOTEN2024で開催した「パルシャット使いこなしセミナー」にご参加いただいた協会の方から「パルシャットを取り上げるのは良いのではないか?」とお声が掛かり、今回寄稿させていただく運びとなりました。
既にパルシャットをお使いの方も、気になっている方も、是非ご覧いただけますと幸いです。
JASジャーナル2024年秋号の寄稿記事は、裏テーマが「ノイズ」。流行りの仮想アースやUSBアクセサリーなどを手掛けるメーカーの記事も掲載されております。とても興味深いので併せてご一読いただければと思います。
記事内でも言及させていただいた通り、オーディオ環境の高音質化・デジタル化が進み、高周波ノイズの影響を受けやすい・発生しやすい環境が増えています。オーディオ界隈では従来から「ノイズ=悪」とされており、メーカーはノイズ抑制のために企業努力を惜しみません。
そんな中、弊社が締めくくったのは「ノイズを抑制し過ぎても、音が良くなるとは言い切れない」という結論です。(※他記事では「ノイズを抑制して音が良くなる!」という謳い文句なので、正反対のスタンスは面白いなと思いました。)
ノイズは自然発生的な要素であり、実はノイズを含んだ音も音質設計の一部であるという事実は、パルシャットと出会わなければ認識することはできませんでした。
まず大前提として「音が良い」というのは主観であり、高音質を謳う際に便利なものが「数値」「測定」だったりします。しかし、人間の感覚はそんな簡単に表現できるわけもなく、数値が良くても音が良いと感じられない機材なんてザラに存在しますよね。ましてや音質は機械要因だけでなく、「部屋」「温度・湿度」「視聴位置」「人間の体調」「耳の中の構造・状態」など、一生に一度たりとも同じ環境を生み出すことはできません。高音質なんてものは、意外と曖昧なものなのです。だからこそ悪とされていたノイズが良い音と感じる要素に加担しているのだとしたら、ノイズ抑制を謳っていたとしても「ノイズ設計がされているようで、実は無視されていないか?」と疑う目線を得られたことは、まさにパルシャットと出会えたお陰だと思います。
※ちなみにノイズそのものが何か影響を及ぼすというわけではなく、ノイズ起因で何かしらの電気的な要素を引き出しているのが本筋だと思います。要素は多岐に渡るので、ざっくり「ノイズ」と一括りに表現しております。
オーディオを嗜む者として、ノイズとの向き合い方を考えさせられる良い機会となり、この新しい体験を皆様と共有できれば幸いです。
以上、原田でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿