電源環境の最先端!モバイルバッテリーでエフェクターも動かせる時代、到来。
2025年7月25日(金)発売の新製品「DC-3398USB PDトリガーケーブル」は、USB PDに対応したUSB急速充電器やモバイルバッテリーを使用することで、9V(センターマイナス)または12V(センターマイナス)を出力できる楽器用DCケーブルです。
画像はUSB急速充電器ですが、USB PDに対応したモバイルバッテリーでQuad Cortexを駆動することも可能です。 モバイルバッテリー容量は10,000mAhで約1時間30分ぐらい使用可能です。 推奨モバイルバッテリーは「CIO SMART COBY ProPlugII」です。 |
DC-3398USB PDトリガーケーブルは最大3Aまで対応しているので、大型デジタルエフェクター以外だと「パワーサプライの主電源」にも使えます。
12Vセンターマイナス入力のパワーサプライに使うことで、エフェクターボード全体の音質改善効果を発揮することが可能です。
音質傾向としては「DC-3398」と同じように、「解像度やレンジの改善」「音にメリハリが出て、元気な音になる」といった傾向が得られます。
DC-3398USB PDトリガーケーブルに使用しているケーブルは音響用配線材「オヤイデ 3398-18」を採用しており、導電効率の改善から音質も向上!ACアダプターのグレードアップができる代物ですよ!特にQuad Cortexの音質変化は目を見張るものがありました。👀
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パワーサプライのモバイルバッテリー駆動は夢が拡がりますね! 「主電源はアダプター」「サブでモバイルバッテリー」みたいな使い方が良いと思います。 CIO SMART COBY ProPlugIIは電源プラグも備えているので、100Vから直接供給することも可能です! |
最近リリースされた「DarkglassElectronics ANAGRAM」もモバイルバッテリー化が可能!
Darkglass ANAGRAMは10,000mAhで約4時間30分も駆動できました。リハから本番ぐらいはいけちゃう!
ちなみにANAGRAMはDC給電/USB-C給電の両対応なので、「d+USB Type-CtoC classB」でも駆動が可能ですよ。
CIO SMART COBY ProPlugII(10,000mA) 使用状況がモニタリングできるディスプレイ付きで、12.1V/0.56A消費していることが分かります。 ANAGRAMの電源は9V-12Vの両対応ですが、電圧により消費電力は変動しませんでした。 なので、モバイルバッテリーで長時間運用したい人は「9V仕様」 音質優先では「12V仕様」をお勧めします💡 |
CIO NovaPort SOLO 65W1C ANAGRAMの消費電流は約600mAでしたので、20W程度のUSB急速充電器でも駆動すると思います。 ANAGRAM用にUSB急速充電器の動作条件を確認する場合、12V時1.25~1.5A以上の仕様をお選びください。 |
下記にモバイルバッテリー使用時の駆動目安時間を表にまとめました!
※画像をクリックで拡大 |
普通は機材の消費電流なんて計測しないですが、CIO SMART COBY ProPlugIIを使用すれば消費電流を簡易的にモニタリングできます。
もしこれからモバイルバッテリーを導入する場合、CIO SMART COBY ProPlugIIがオススメです!
もし大容量の20,000mAを選ぶ場合、CIO SMART COBY TRIO 67W 20000mAhを推奨します!用途に合わせてお選びください。
長さは0.3m/1.2mの2種類をラインナップ!
エフェクターボード内で使用するには「0.3m」
ACアダプターの代替として使用するには「1.2m」がオススメです!
あとがき
とある販売店様から「純正アダプターで使わないと、メーカー/代理店の保証を受けられない可能性がある」と言われまして、これに関しては仰る通りだと思います。
メーカー/代理店は基準となるAC駆動条件があり、これで動作確認を行っておりますので、サードパーティ製で問題が起きても対応していただけない可能性は想定されます。
必ずしもDC-3398USB PDトリガーケーブルが推奨されるわけではなく、あくまで「ACアダプターの音質改善目的」「USB PDを活用した電源アクセサリー」である旨をご理解ください。
しかし、USB-Cの動作方式からして、従来のスイッチングアダプターよりもUSB-C制御の方が電気的リスクは少ないと考えられます。
USB-C(USB PD)は、ホストとシンクの間でデジタル通信によって電圧・電流を交渉してから供給を開始するため、誤った電力が供給されるリスクが相対的に小さいと言えます。
一方、従来のスイッチングアダプターは定格出力が固定されており、相手側の要求に関係なく電力を供給してしまうため、万が一アダプターが故障した際には過電圧や過電流のリスクが高まります。
USB PDでは、交渉が成立しない場合でも基本的に5V出力にフォールバックする設計になっており、安全性が確保されています。
最近主流のUSB急速充電器では、GaN(窒化ガリウム)半導体による高速化・高効率・低発熱のパワー半導体が主流となっており、これにより高周波帯でのスイッチング可能になっています。
楽器用電源アダプターに使われている従来のスイッチング方式と比較すると、GaN採用の電源はスイッチング周波数が高く、ノイズの帯域が可聴域外に移動しやすいため、ノイズ対策の面でも有利と考えられています。
その結果、USB急速充電器は音響機器や楽器などのノイズ影響を抑えた電源とも言えます。
ただし、これらは「信頼できるUSB-Cケーブルや充電器/モバイルバッテリーを使った場合に限る」という前提条件になりますのでご注意ください😅
たとえ安いからといっても、直輸入品(国内に代理店が存在しない製品)などは粗悪品が紛れている可能性が想定されます。急速充電器やバッテリーは火災リスクを内包していますので、くれぐれも慎重にお選びください!!!
唯一確定的なのは、DC-3398USB PDトリガーケーブルの電線はAWG18の極太仕様なので、電線自体の耐久性は高まり、一般的なアダプターよりも断線リスクは低いと言えます!
USB-Cは非常に複雑な規格となっており、一般的に認知されていない難しい話をお伝えしていることは認識しています。
もし分からないことがあればお気軽にオヤイデ電気にご相談ください!
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【DC-3398USB PDトリガーケーブル詳細】 https://www.neo-w.com/neo_cables/power_cables/dc-3398usb_pdt/ |
以上、原田でした
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