2025年12月1日月曜日

【Audient × オヤイデ】d+プレゼントはどれくらいアドなのか?デモ機でDTMしてみました


 皆さん、進捗はいかがですか?
 どうも、本社アルバイトスタッフです。

 私は日々アルバイトとして日銭を稼ぎつつ仕事が終われば直帰で音楽をはじめとした諸々の制作で追われているわけですが、オヤイデユーザーにはそういった方も大変多いかと思います。
 特に音楽制作の場で弊社商品を活用してくださっている方々。お世話になっております。

 そんな方々や、もしくはこれからそうなろうという方々に朗報なキャンペーンが始まったようですね。


※以下先週の弊社原田のブログより引用

オールアクセスインターナショナル株式会社様とのコラボレーションにより

audient iDシリーズ3機種(iD4mkII/iD14mkII/iD24)を購入すると

d+USB Type-CtoC classB/1.0m」がもらえるキャンペーンがスタート!


https://allaccess.co.jp/audient/campaign/

audient公式製品ページ
(オールアクセスインターナショナル株式会社様のHPへ飛びます)


 要するにAudient社のバスパワー専用小型インターフェースを買えば弊社NEOブランドの
 が貰えますよ、と。

  へーそんな話があるんだーと、一アルバイトの私は傍観していたのですが、

  「君DTMやってるんだって?Audientのキャンペーン手伝ってよ!」


  との指示が飛んできまして。

  コラボとはいえ他社様の売り上げを左右するようなブログを??アルバイトが??
  とビビり散らかしてしまってはいたのですが、

 


 言っている間にデモ機が回ってきました。
 仕事のお時間です。やっていきましょう。 



 今回デモ機としてオールアクセスインターナショナル様からお借りした
  ・iD14mkII
 および今回のキャンペーン対象のインターフェースはどれもバスパワー駆動のインターフェースです。
 ではその最大のメリットとは何か?



 このUSBケーブル一本の手軽な接続で済むことですよね???

 つまりあまり凝ったシステムに組み込んでレビューをしたところで、そういった域にまでいっている中級車以上の方ならばバスパワーではない、もっと上位種を買う方も多いでしょうし、なによりこのキャンペーンで手を出したいのは、

 『これからDTM始めたいけど最初にこれってどうなの??』


 くらいの初心者の方なんじゃないかと思うわけです。ならば!

 これを使って即席の簡易宅録デスク構成を1から作ってみようじゃないか!と。



iD14mkIIで簡易宅録環境を作る

 さて、とりあえずノートPC(自前)とデモ機は用意できているので、あとはひとまずモニター用スピーカーがあればそれっぽくなるでしょう。
 とはいえ?本格的なモニター用パワードモニターは社内にもないため、今回社内から集めたのがこちら。
2021年のONTOMO MOOK オンキョー編自作キットスピーカー

LUXMANキットのパワーアンプ

弊社のスピーカーケーブル EXPLORER 1.25sq

USBと同じくd+ シリーズのRTSモデル

 これらをすべてノートPCとiD14mkIIを中心として組んでみると…
 


 形は結構いい感じでは?
 基本的にヘッドホンアウトと、楽器用のHi-Zイン以外は全部背面なので、基本手元にiD14mkIIを配置して使う感じになると思います。天面にコントロールがある点からしてもこのような位置が妥当ではないでしょうか。


背面端子

前面端子

 で、モニタースピーカーでもない構成で組んで参考になんかなるのか?と思われるかもしれませんが、確かにモニタースピーカーと呼ばれるものは極力フラットな特性やより正確な位相を求められるものですが、相応の解像度がありつつある程度フラットで、音源の修正すべき部分やクリッピングなどが聞き取れれば作業自体は可能です。
 また、MIXやマスタリングの段階においてはセットアップ段階での音質の追い込みは重要ではありますが、作業時にはリファレンス音源との比較が重要となります。
 
 では、使う前にまず聴いてみましょうか、このセットの音を。


モニター側の音質変化を聴いてみる

 今回使ったリファレンス曲は以下4曲。

    ・AUROLA / Your Blood
    ・星街すいせい / もうどうなってもいいや
 ・THE SPELLBOUND / すべてがそこにありますように。
    ・浜渦正志 / 閃光 (from FFXIII Original Sound Track)

 まずはこの4曲を上記セットを組んだ段階で聴いてみましたが、特に偏った特性もなく、ある程度の作業までであれば問題ないような音質に組めたように思います。
 勿論厳密なことを言えば部屋の反響特性や設置の厳密な角度や位置は全然雑なわけですが、今回のキャンペーン対象品を購入された方もいきなりそこまでガチガチに詰めるようなこともないと思いますので、今回はこのまま試聴を進めていきます。


 こちらが本来iD14mkIIに付属しているUSB Type-Cケーブル。各曲これとd+を交互に付け替え、ボリュームも完全に同じにしながら比較しました。
 音を出す対象は、組み上げたセットのスピーカーからの音に加えて、ヘッドホンでもチェック。ヘッドホン端子が3.5mmと6.3mm両方用意されているのが地味に便利ですね。
(試聴作業当日に3.5→6.3変換をまんまと忘れた人)

 で、聞いた結果ですが、先に結論から申し上げましょう。

 個人的には断然d+USB Type-CtoC classB/1.0mを使うべきと思います。


 と、まぁ中の人が言っても説得力に欠くのは仕方がないとして、ではどのように変化したのか挙げていきましょう。

 ちなみにDTM初心者や機材を調べ始めた方はあまり意識されていないとは思いますが、人間の耳のリスニング特性というのは人によって様々です。あくまでこの手のレビューというのは主観的な部分が多分に含まれていることを覚えておきましょう。

 まず、比較順は付属品→d+の順で各曲行っていったのですが、定位や各楽器の鳴る位置の分離、距離感の表現がd+の方が優れていたと思います。モニターとしての観点でも、明らかにd+の方が作業しやすいと思います。
 また、純正品は中低域あたりに少しピークがあるように感じられ、AUROLA / Your Blood 冒頭のアコースティックギターのフレーズでポコポコと鳴ってしまう印象がありました。
 また、こういった解像度の向上や聴きやすさの向上というと、味付けにより派手になっただけ、という特性のアクセサリーも時折ありますが、今回はそうではなく、単純に解像度やスピード感が上がったような印象があります。特に 星街すいせい / もうどうなってもいいや での試聴時は、付属品で『こんなにおとなしい音像だっけ…?』と思っていた部分がd+になったときに本来の音像を取り戻したようにも感じました。
 
 他2曲に関してもその差は顕著で、THE SPELLBOUND / すべてがそこにありますように。では、付属品の時に冒頭のピアノ音が『おそらく生ピアノではないとはいえそんなにしょぼい音にするかなぁ…?』という印象だったのですが、d+できちんと音色の方向性がわかる音になり、浜渦正志 / 閃光(from FFXIII Original Sound Track)ではど頭一発目の音のスピード感から違い、メインメロディの弦楽器の歌い上げ方もしっかり表現されるような印象になりました。

 と、メーカーの中の人がここまでべた褒めすると逆にとても胡散臭いのも仕方がないとして、ではなぜここまで変わるのか?をちゃんと考えてみましょう。


バスパワーだからこそUSBケーブル大事

 
 ここまで感じ取れるほどの違いが出た理由としては、バスパワー駆動であるという部分がかなり大きいです。
 そもそもバスパワー駆動とは何なのか?
 それは、

 別途電源アダプターなどを使用せず、
 USB接続した機器からUSBケーブル経由で電源を供給し、
 回路を動作させる方式


です。つまりはオヤイデ電気で常々製品を出している電源ケーブルでの音質変化と同じ話がバスパワー駆動におけるUSBケーブルには言えるわけです。

 USBケーブルというのは基本的に2対のケーブルと外側のグラウンドをつなぐシールドから構成されており、2対のうち1対が電源線、もう1対が信号線となります。バスパワー駆動ではUSBケーブルの品質が変わることによりこのうちの電源線の質も変わり、他の機器の電源ケーブルと同じように音質が変化します。

 そのため今回のキャンペーン対象である、

 audient iDシリーズ3機種、iD4mkII・iD14mkII・iD24はすべてバスパワー駆動

であるため、より品質の高いUSBケーブルと使用することは重要になってきます。

 じゃあ付属ケーブルはd+を貰えた後にはもう完全に用済みなのか?というと、私はそうではないと思います。
 なぜなら、音楽制作において複数の特性でチェックできることはむしろ優位に働く場合もあるからです。
 宅録の場合自分の環境一つ、スピーカーで言えば1ペアのみで聴いた音像で良し悪しを判断してしまいがちですが、世の中のリスナーが同じような特性で聴いているとは限りません。 
 そうなったときに、複数のモニター環境があるとその中でバランスを取りながら作業することで普遍的な音を作っていくことができるのですが、このキャンペーン一つで付属品の音の特性とd+での音の特性二つを同じ機材で手に入れることができます。個人的なおすすめはd+で作業をして、仕上げの段階で純正品にも変えてチェックする、という使い方が良いと思います。人によって印象は異なると思いますが、d+の方が作業していてテンションが上がる特性になっていたように思います。

 さて、ここまでモニターだけを綴ってしまいましたが、これではただのDAC扱いですので、ここからが本番、録り音に関してもレビューしてみましょう。

録り音の音質変化を検証する

 さて、録り音をテストするために追加していくのが、

弊社で見つけたギター + QAC-222G

Marantz MPM-1000(自前) + QAC-222 XLR

 と、こんな感じで弾き語りっぽいような状態で組んでみます。


 ふむ、オフィスデスクであることに目をつぶれば割とDTMデスクでしょう。ちなみに、楽器接続用のHi-Z入力を差すと、自動的にIN1がそれに割り当てられ、同時にマイクを繋ぐならIN2に繋ぐ感じになります。
 これらを使ってUSBケーブルを変えたときの録り音の変化を録ってみます。

 やり方としては、
①各ケーブルを接続する
②専用コントロールアプリの画面とノブ位置でいずれも設定を同じにする
③ギターと声でそれぞれ録音する
④DAW上で付属品とd+でとったものをそれぞれのバスでまとめ、プラグイン等何も差さずにミュートを切り替えて比較
 という順で行いました。その際、④の比較時は、前のモニター音での解像度も評価してd+を接続した状態で2種類の録音を比較しています。

 その結果の結論としては、

 こっちは好みと方向性次第かなぁ、

 という感じです。
 
 d+の方が明瞭かつ、距離感や広域の伸びを含んだ質感になり、録り音をそのまま活かすような自然な質感を目指すなら適していて、付属品の方は付属品の方で音の距離感が若干近くなり、コンプと高域のカットがすでに若干かかったような質感になるので、これはこれで使いどころがあるような感じがしました。
 ただし、これらの変化を付属品での再生でも聴き比べてはみたのですが、やはり再生においてはこの違いも付属品では若干分かりづらいかつ、再生にも付属品の特性が乗ってしまうので、基本はd+でつないだ状態での使用になるかなと思います。付属品を繋いだ録り音のような特性はおそらくマイクケーブルやギターケーブルの選定次第でもd+USBのまま出せるかと思います。

※あくまでそれぞれのテイクで弾き方も歌い方も揃えようとしても若干変わるので厳密な比較ではありません。また、音源を提示できればよかったのですが、オリジナルのフレーズを用意している余裕が無かったため既存曲をカバーして録ったので著作権的にお出しできません。ご了承ください。
 

その他iD14mkII所感


 USBケーブルの給電の質でA/DもD/Aも変わるということは、マイクプリ部やDAC部でしっかりアナログでの回路設計が為されており、初心者向けの小型モデルでありながら、細かな違いにもきちんと反応してくれるインターフェースであると見ていいのではないでしょうか。
 また、バスパワーであるため宅録での用途だけではなく、ライブの同期再生用の入り口としていいのではないかと思いますし、その観点からすれば背面のアウトプットがステレオ2系統出せる点も上物とキックを分けて出力するなどの使い方ができそうです。


 あと、すごく個人的かもしれませんが、ファンタムがトグルスイッチなのが好きです。
 側面にコントロールがあるインターフェースなどのプッシュ式のスイッチなどはたまに間違って押してしまうし、かといってアプリコントロールでの管理もちょっと面倒臭い。ゲインノブとも近いので操作を間違える事故率も少なそうな印象です。
 キャンペーン対象内の上位種iD24だと同じトグルスイッチで-10dBパッドとローカットが付き、それもまた便利そうですね。
 



 さて、こんなところでしょうか。
 一アルバイトの意見というところで皆様に少しでも近い視点でのレビューとなっていれば幸いです。
 これからDTMを始めようという方のファーストマシン、もしくは持ち運び用のサブを何かしら考えている方にもちょうど良いラインナップ、好都合なキャンペーンにはなっていると思います。

 是非チェックしてみてください。
 では私も直帰して今日も今日とて進捗に追われます。それでは。

Audient & オヤイデコラボレーション
【キャンペーン期間】2025年11月22日から12月25日まで

ウィンターキャンペーン詳細:
https://allaccess.co.jp/audient/campaign/
※キャンペーン実施店舗につきましては直接販売店様にお問合せください。

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