こんにちは。小島です。
溶けるような暑さが続いておりますが、皆さまお元気でしょうか。
私は少し夏バテ気味で、アイスばっかり食べております。
今日はそんな溶けるような暑い日に溶かす実験をしました。
それでは、週間サンデン始めます。
過去に「デペントKXを使って、無理矢理UEWの被膜を剥がしてみた!果たして剥がせるのか?」という記事がありましたが、リッツ線については触れていない&店頭で質問をいただく事があるので、今回はデペントでリッツ線の皮膜は剥がせるのかを検証しました。
まず、リッツ線とは…
「リッツ線は、エナメル線を撚り合わせたもので撚り線とも呼ばれ、高周波用コイルの線材として使用されています。
エナメル線を素線に使用することにより、各温度指数に対応するリッツ線が得られます。
単線と比較して高周波領域での抵抗上昇が抑えられ、コイルの温度上昇を低くすることができます。
可とう性に優れています。
端末処理加工を容易にするため、はんだ付け可能なエナメル線を素線に使用することをお勧めします」
オヤイデ電気HPより引用
という、柔らかく、高周波特性の優れた線なのですが、いかんせん導通させる際の予備ハンダが少々面倒臭い…
という事でデペントの登場です。
本来はポリエステル塗膜されたマグネットワイヤーに使用する剥離剤ですが、これがウレタン塗膜でも使えたら作業も一段と楽になるはず!
では検証です。
まずは、リッツ線30/0.08で実験。
リッツ線をデペント液に30秒ほど浸します。 |
ここで1分ほど乾燥させ、デペントを拭き取ります。
導通チェック! |
無事導通しました!
難なく導通しましたね。
それではこれはどうだ!
オヤイデ電気で在庫しているリッツ線の王様…
2重綿巻OFCリッツ線 4/57/0.12!
なんと脅威の228本撚り(2.57sq相当!)
デペント液に浸したもの。 |
上:拭き取り済 下:未拭き取り |
こちらは先端にウレタンの皮膜が少し剥がれているのが分かりやすいですね。期待UP。
導通チェック! |
こちらも導通しました!
ただ、3回ほど試したところ導通していない部分もあったので、しっかりと浸し・乾かし・拭き取る事が大事です。
結果は、
リッツ線のウレタン皮膜もデペントで剥がせます!
ただ、デペント自体はそもそもポリエステル系の被膜を剥がす溶液なので、ご使用の際は自己責任にてご使用くださいませ。
それでは!
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