2020年3月20日金曜日

NEO by Oyaide Elec. Presents,『Live Wiring Report』-WOZNIAK-


 オヤイデNEOが現場の声と熱量をお届けする「Live Wiring Report」
2回目となる今回は、ちょうど1年前に行われたWOZNIAKのワンマンライブにおけるフルワイヤリングの模様をお届け致します。


【先日のNONA REEVESの記事はコチラから!】


「 強弱やニュアンスが恐ろしく聴こえるので、本番で力を発揮しやすくなると感じました 」



Artist Profile


DALLJUB STEP CLUBやOUTATBEROなど複数のバンドを同時進行中の星優太によるソロプロジェクト。
2014年、2017年にcatuneよりアルバム、2018年10月に同レーベルより”VICTIM”を配信リリース。
2019年夏から自主レーベル”77ROMANCE”を立ち上げ、“Vortex EP”を皮切りに続々と作品をリリース中。
ひたすらミニマルであることを軸にしながら、テクノ・ポストロック・電子音楽・ギターロックなど多様な音楽を通過した絶妙なバランスの楽曲と、それら全てを解放するライブを展開中。

ソロ転向から6年が経ち、様々な音楽性やライブ編成に形を変え続けているWOZNIAK。
近年は星がドラムを担当、ギター2名・ベースのサポートメンバーを迎えた4人編成を中心としつつ、様々なミュージシャンのサポートや飛び入りゲストなど、その日その時で編成が変わる予測不可能なライブは加速し続けている。
近年では音楽のみらならず、全グッズのデザイン・ディレクションも自身が手がけ、クリエイティブユニットとして変化を遂げている。

http://wozniakband.com/


-User Review & Report-

2019/03/20/ WOZNIAK First Oneman Live "MAGNE"



 去る2019年3月20日。 
豪華な客演と満員のオーディエンスの中で行われ、大成功の内に幕を閉じたWOZNIAK First Oneman Live "MAGNE"。  
弊社オヤイデ電気は、ステージのフルワイヤリングという形でサポートを致しました。 

今回、主催であるWOZNIAK・星優太氏と、PAエンジニアとしてフルワイヤリングに協力頂いた新宿MARZ店長、川端武志氏のお二人に、ワンマン公演を終えてそれぞれがフルワイヤリングで体感した事について言葉にして頂きました。




NEO(以下N):フルワイヤリングを体験してみて、演奏する側からはどう感じたか、感想を頂けますか?


自分が演奏するドラムの音が的確に聴こえすぎて、困惑しました。  
モニターしやすいの向こう側と言いますか、ちょっと上手い表現ができないくらい、ジャストでした。  
返しの音量そのものはいつもと同じですが、近いというか感覚的に「デカい」音でした。 
これが解像度ということか!をまざまざと体感しましたね。  
強弱やニュアンスが恐ろしく聴こえるので、本番で力を発揮しやすくなると感じました。

N:ケーブルの解像度によるモニタリングのしやすさが際立っていた、ということですね。 ドラマーとしての立場からは、ワイヤリングに対してどうお考えでしょうか?


「目の前で叩いた音が、聴こえたままスピーカーから鳴って欲しい」というとても単純な願いがありながら、 ドラムはその実現が最も難しい楽器だと思います。
 自分が叩いてからモニタースピーカーに音が返ってくるまでにかなり長いケーブルを経ている訳ですから、 ドラムは余計にフルワイヤリングの効果を如実に感じる楽器なのかもしれません。

N:確かにその通りかもしれませんね。その部分においても、弊社のケーブルが一役買えたことが誇らしいです。ワンマンライブお疲れさまでした!


Comment by Yuta Hoshi



N:川端さんからは、使用して頂いた3種類のマイクケーブル、「QAC-222」「PA-02」「TUNAMI TERZO」について、それぞれ使い所などを教えて頂けますか?



QAC-222 XLR
川端まず「QAC-222」はOH、TOMなどのドラム周りや、Gtアンプ、VOマイク等に使用しました. 他の2種と比べて取り回しがし易く、また適度な外皮の硬さもあり安心して使用できました。 
音質に関しては変な癖がなく、普段使用しているケーブルと比べて若干MIDからHIMIDにかけての抜けがよいと感じました。総じてバランスの良いケーブルだと思います。



PA-02 V2
次に「PA-02」ですが、BassやSYN、SAMP、SN等のラインに使用しました。
音質に関してはこのケーブルが一番好みでした。 LOWMID、HIMIDの楽器の美味しい部分がうまく引き出せる様な印象で、QAC-222よりも太さ、抜け共によく特にシンセやサンプラーのライン楽器との相性がよいと感じました。
ケーブル自体に硬さがあるので取り回しは少しやりづらく、マイクや場所を選んで使用しました。
 



TUNAMI TERZO V2
 「TUNAMI TERZO」はKICKやBassアンプのマイク等に使用しました。
 ケーブル自体の太さと取り回しのしにくさもあり、転換がある場所の使用には向いてないと感じました。
音質に関してはLOWの量感がUPする印象でMIDからHIにかけては他の2種よりはおとなしい印象でした。

太さが欲しい楽器には向いているような気がします。

N:有難うございます。それぞれの特色を生かしつつ、取り回しなども考慮した上で使用していただいた、ということですね。最後に総評もお願いできますでしょうか?


川端全体的な印象としては音の抜けが良くなる方向性の物が多く感じたので、全部のケーブルを統一させるというよりは、際立たせたい楽器に要所要所で使用するのが効果的に感じました。  
PA-02は最近PC周りの持ち込みでもよく見かけますがやはり取り回しに苦労するので、そこが改善できれば設備なんかのワイヤリング等でも選択肢として上がるのではと感じました。

N:貴重なご意見まで…痛み入ります。今回はご協力頂き有難うございました!


Comment by Takeshi Kawabata(PA/新宿MARZ店長)
  



最後に、当日の様子をライブフォトを通してほんの少しだけご紹介します。
ライティングの妙や、演奏の熱量を切り取った最高の瞬間を是非御覧ください!



 



Photo by 石崎祥子


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