2020年3月31日火曜日

アース、おぼえていますか ~ニッチ過ぎたエフェクターアース実験再び~

どうもおはこんばんにちは。
小倉です。

皆様。
私がブログに参加し始めた頃のこと、覚えていらっしゃいますでしょうか。

なんだこいつ??????????
みたいに思われてるんじゃなかろうかと思いながら投稿した初めての記事、

それがこの、

関係ないと思っていたそこの機材好きの貴方へ。~GND-47エフェクターで使ってみた①~




アースケーブルGND-47を楽器用エフェクターに使ってみちゃったシリーズ。
元はといえば、主にアナログオーディオで注目されていたオーディオ機器の筐体間の電位差をアースケーブルを使って無くすことにより、音質のブラッシュアップを図ろうというお話。
その筐体間の電位差はエフェクターでも発生するのでは?という予想からやってみたら思ったよりちゃんと効果が出た。ということで昨年の今頃から始まった三回分のこの実験。

実は。

先日この続きが発生しまして。

とある日の店舗での仕事中。
本社オーディオ担当より内線が入り。
「はい小倉です~」
『あ、小倉君さぁ、前アースケーブル色々比較とかしてたじゃん?』
「はい、導体の質とか撚りか単線かで結構変わりましたね」
『でさ、それ受けてちょっと他にもやってみたらさ、』

『Yラグのところのメッキの質でも変わるっぽいんだよね』

………はい??????????

『というわけでちょっとサンプル作るからやってみてくれない?』
「わかりました~!」

…………ホンマですか??????????

というわけではい、どん。




約1年の時を経て実験に加わったサンプル2本。

まず左側が3398‐16+銀ロジウムメッキY端子
3398EYのY端子をGND-47で使われている銀ロジメッキのものにした仕様ですね。こちら今までの実験と同じで長さは0.7mに合わせてあります。

そして右側が3398-14+金メッキY端子
こちらは3398EYから今度は導体の太さを太くしてみたもの。そういえばそこの太さの比較はしていなかったですね…?という訳で今回の実験のもう一つのラインナップ。

そうしてこの二つを去年の記事のその①その②と同じく、私のエフェクターボードのパワーサプライ←→スイッチャー間で接続して実験していきます。

まず、GND-47を単純に接続。
今の自分のボードの通常状態の音ですね。去年の実験以来GND‐47はずっと使っています。そんな変わるの?と思って当然ぐらいのニッチ過ぎる部分だと思います。本当に微調整に過ぎない差。でも最早無いとやっぱり解像度や音のもたつきが気になってしまう。自分の感覚では、確実なブラッシュアップをしてくれる一本です。

そして次に、3398-16+金メッキの過去に比較用に使ったものを接続。
やはり銀単線と比べて重心が高く、刺さるような音の印象。これがなんとも不思議なところですがオーディオ担当の方ともこの特性はオーディオで出ることも確認済み。なんとも不思議なアースワールドです。

さて、ここからが今回のメインディッシュ。

次に、3398-16+銀ロジウムメッキY端子を試してみますと…

………あれれ?????

変わったのはY端子だけです。導体は全く同じ、102SSCの1.25sqの銅撚り線。
なのに、重心が落ちました。

さて、オーディオケーブルを多数嗜んでらっしゃる皆様。普段ラインケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルにおいて、プラグ部分のメッキの違いはよくご存じかと思います。
金系メッキは角が取れて音が柔らかく、重心が低いような印象。
銀・ロジウム系メッキは広域の伸びやはっきりした音の印象。
と、思ってらっしゃる方が大多数かと思います。

アースケーブル、なんとそれも通用しませんでした。

GND-47の時に感じた、広域から低域まで広くブラッシュアップされる感じは、単に銀泉が特性として持つものだと思っていましたが、まさかのY端子部分のメッキの影響も大きいようです。

嘘でしょ????と思いながら金メッキの方と3,4回入れ替えましたが、どうやら微々たる差ながら銀ロジY端子は重心が落ちる模様。

一先ず「?」を大量に残しつつももう一本へ。

再び3398-16の金メッキY端子を接続し、その後今度は3398-14の金メッキY端子を繋ぐと…

またしても音の重心が下がる方向に。
しかし、こっちは何となく普段ケーブルを使うときのセオリーと少し似ていますね。ライン、スピーカー、電源で普段言えるのは太い方が低域の情報量が増えて押し出し感が強くなる事。それと似たように太くして抵抗値を落とすと重心が下がるという。

ちなみに先の内線をくださったオーディオ担当の方は、3398-14+銀ロジウムY端子の組み合わせも試されていたようで、しかしその組み合わせの場合重心が下がり過ぎてあまり印象が良くなかったのだそう。



ここまでの実験を振り返ってみると、どうやら筐体間につなぐアースケーブルでは、端子まで含めたトータルでの抵抗値によって変わってくるのではないか?という予想が立ちます。

これは…沼の予感…

ですが、アースケーブルで狙った音質を出すのに、少しだけ法則性が見えてきたかもしれませんね。




如何でしたでしょうか。まさか一年越しにこのニッチ過ぎる実験を再びすることになるとは。笑
思わず最初の内線で割と大声で『え!?!?!?!?!?』と言ってしまうくらい予想外の点で変化が起きました。

銀ロジウムメッキのY端子自体は残念ながら非売品となってしまっていますが、もし皆様も興味があれば色々なアース実験をしてみてください。ある意味Y端子も付けずに筐体のネジとネジに括り付けるだけでもできるので、なかなかお手軽な試行錯誤だったりもします。

それではまた。

Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!

小倉でした。

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