2019年2月26日火曜日

関係ないと思っていたそこの機材好きの貴方へ。~GND-47エフェクターで使ってみた①~

 ブログではお初にお目にかかります。


 2018年4月入社の店舗スタッフ小倉と申します。
 もうそろそろ入社して一年、短いながら色々な方々のお陰で店頭に立たせて頂いております。
 今後とも宜しくお願い致します。



 はてさて、
 そんな私ですが得意分野は楽器や宅録といった方面でして、入社して半年経った昨年末、幾つかそれに関連する新商品が弊社から発売されました。

 先ず一つ目。

AXIS-303
 オーディオ・楽器周辺用の電源ケーブル。プラグ・コネクターのついた完成品電源ケーブルであるAXIS-303 GXや、これを使った完成品電源タップOCB-1 AXも絶賛発売中。
 導体に102SSCを使用し、撚り構成等々を拘り抜き、コントラストのハッキリした表現力豊かな音質の電源ケーブルとなっています。ギターアンプ等に使用するも良し。楽器を嗜んでいる方で気になっている方、もしくは既に買って使って頂いている方も多いのではないでしょうか。
 弊社の電源ケーブルの中でも比較的柔らかく取り回しがいいのも良いところ。

 次に二つ目。

HPC-QUAD 35 / HPC-QUAD 63
 片出しヘッドホン用(脱着部が3.5mmステレオプラグのもののみ)完成品リケーブル
 こちらも102SSC導体の四芯スターカッド構造のヘッドホン用ケーブルHPC-26QUADを使用し、電磁ノイズや柔軟性の面で優れたケーブルになっており、普段使いのヘッドホンや、楽器周辺だと製作時のモニターヘッドホン等にお使い頂いている方もいるかと思います。店頭でご試聴も出来ますので宅録作業環境のグレードアップにも是非。

 で、今回表題となったのが三つ目。

GND-47

 ………なんだこれは?となった楽器関連勢も多いかと思います。
 こちら、本来はアナログプレーヤー用のアースケーブルになりまして。導体は5Nの純銀1mm単線+専用のシルバー&ロジウムメッキのY端子という構成のハイクオリティアースケーブルです。これをターンテーブルから仮想アースへ接続したり、もしくはターンテーブルの筐体ネジからフォノイコライザーの筐体ネジへ接続し、信号が流れることによって生じた筐体間の電位差を解消することによってS/N比を向上させ音の輪郭をはっきりさせたり、といった感じで使用します。

 最近はバンドマンの方々の中でもターンテーブルを買って、アナログで音源を聴く方も多いとは思います。自分の周辺でもアナログで音源を出す方も増えてます。

 が、しかし自分も含めアナログ機材を持っていない人には、
 この商品、いまいちピンと来ない。

 「いや関係ないなこれ」

 と思っていた方、多いのではないのでしょうか。
 ぶっちゃけた話自分も思いかけてt(殴

 …そんな中。


 私はギターを弾く人間の中でも、

 ………察する人は察すると思いますがこういう類の要塞組んでる人間でして。
 先日これらエフェクターボードの組み換えをしていたんです。

 色々ガチャガチャしながら作業は進み………ふと配線中に………

 ………おや?
 こちら、自分が使っているスイッチャーの背面。

 これは…アースのマークではないか!?

 それで気になって改めてマニュアルを見てみたところやっぱりこれは「アース線接続用のネジ穴」であることが判明。

 そこで思い出される新商品。
 GND-47

 ………使えるんじゃないか????

という訳で。


 買いました。私も。
 要塞ボードとはいえそこまで長くなくても事足りそうなので0.7mモデルをチョイス。
 
 隣に映っているのは線材比較用として用意した3398-16+金メッキ1.25Y-5S端子で構成されたアース用ケーブル。こちらも0.7m。これに関しては後程。
 
 そしてこれを接続する位置なんですが……

 今回は見付けた『スイッチャーのアース用ネジ穴』と、
 『パワーサプライの筐体ネジ』を接続して実験してみようかと。

 先程アナログでの使用例にて『筐体間の電位差』を述べたと思うのですが、
ざっくりスイッチャー入りのボードを図解してみますと、


 こんな感じ。赤い線がサプライからエフェクターへの電源供給。青い線がスイッチャーからSEND・RETURNされる信号線。で、そこにだいぶアバウトではありますが電気の流れを書き込んだのが黄緑色の矢印になります。

 こう見ると、なんだかスイッチャーって電荷が溜まりそうですね??
 スイッチャーを出た信号はパワーサプライから電源供給されたエフェクターへ行って信号が大きくされたりエフェクトがかかったりして再び入力以上の電気を持って戻ってくる。ざっくりした解釈ではありますが、電気的に上流となりそうなパワーサプライと、下流となりそうなスイッチャーの筐体の電位差は結構ありそう。

 そこを解消したらもしかしていい感じなのでは??

 …という予想の元、今回はその二点をGND-47で繋いで実験をしてみました。


 まずスイッチャーの件のアース用ネジ穴へ。


 反対側はパワーサプライの抜け止め金具固定用のネジへ。


 ご参考までに今回使ったギターはこちら。
 『ストラトなのにリップスティック載ってるやんけ!!』と突っ込まれそうですが意外と普通にストラトらしい良い音がします本当に。自分の持ってる中でスタンダードな音が出そうなのはこれかなと。

 さてその効果は…!
 
 ネジ一本で抜き差しできるので、特に機器の電源もON・OFFすることなく間髪入れずに比較できました。
 効果の程としては、個人的にはエフェクト全体的に未使用の時と比べて音の輪郭がはっきりして、少し明るくなったような印象。だからといって低域が引っ込むような事も無く、全体的に音質がブラッシュアップされてハリが出た感じといったところでしょうか。バッファー内臓のスイッチャーな事もあってか効果がちゃんと出てくれました。

 ちなみに効果としては本来のアナログプレーヤー周辺機器での使用時によく似ています。
 敢えて違いを挙げるとすれば、本来のアナログ機器の使い方ではS/N比が向上し、細かな表現まで再現され空間表現が豊かになるような印象を受けますが、今回このシチュエーションで使ってみた場合ですと空間系エフェクト等々に作用するというよりも、細かなタッチの表現や歪みの乗り具合といったドライ音に特にその効果が解る感じでした。

 個人的にはとても好印象。中低域のモッサリして邪魔になっていた部分もいい具合に引っこんで、少し重心が上がったようにも感じますが、それでもビッグマフ等々を踏めばちゃんとローも伸び、非常に扱いやすい音になった気がします。私は今後も続けて使っていこうかと思います。タッチが出やすくなるのでもっと上手くならなくては…(笑)


 さて、一通りその効果のほどを楽しませていただきまして。

 ではこれは果たして単に筐体間のアースを取ったからの効果なのか?
 それとも線の質やこのGND-47のハイクオリティを含めての効果なのか??

 そこがやはり気になるところ。


 私は先程用意していた比較用のアースケーブルを手に取り、同様にパワーサプライとスイッチャー間に接続。そして適当にコードを鳴らした一音目…!!!!


 『エッッッッッ!!!!????』


 思わず私の口から零れた一言。
 その結果や如何に!!




 …と良いところですが長くなってしまったので今回はここまで。
 次回の私の更新では、このアースケーブルonエフェクター考察、線材比較編綴らせて頂こうかと思います。
 再来週あたり更新を予定。お手柔らかにお願い致します。

 それではまた。
 Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!

 小倉でした。


 



 



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