2013年11月のInter BEEというイベントで発表された、
注目のモガミの新製品はなんと「楽器向けハイインピーダンス用ケーブル」でした。
モガミの拘りが込められた新モデルです。
_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*
■3368はどんなもの？？■
外径はやや太いですが、最高の音質が得られるべく限りになく低静電容量を実現したギターケーブルです。シールドが編組構造なので横巻き構造で時々発生してしまう中心導体のキンク現象問題が原理的に発生しません。また、ケーブルとして適度な弾性があるので型崩れしにくいですから、プロのステージ使用も可能です。更に今までなかった原理で低マイクロホニクス性が実現されていますので、ギターケーブル以外にも高インピーダンスセンサ用ケーブルなど、他の分野にも応用できる可能性があります。
※モガミ日本語カタログから抜粋。
*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_
■"Low Microphonics"とは？■
横巻きシールドケーブルは「マイクロホニックス雑音」が発生しやすいです。
マイホロニックス雑音とは「ケーブルを叩いたりした時に出るノイズ」、いわゆるタッチノイズと呼ばれる現象のことを言います。
後述にて説明致しますが、特殊な編組シールド構造によりこの問題を解消しています。
*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_
■2524と3368の違い■
忘れてならないのは、往年よりギターケーブルの定番として君臨するモガミ「2524」。
それぞれの比較をすると下記の様になります。
【2524の仕様】
| 導体構成 | OFC 50本/0.12mm (AWG20) |
|---|---|
| 絶縁体 | PE 外形2.7mm |
| 補助シールド | カーボンPVC(黒) 外形3.3mm |
| シールド | OFC 55本/0.18mm 横巻シールド |
| 外装 | PVC 黒 |
| 外径 | 6.0mm |
【3368の仕様】
| 導体構成 | OFC 50本0.12mm (AWG20) |
|---|---|
| 絶縁体 | CPE 外径5.3mm + 半導体層 外径1.5ｍｍ |
| 補助シールド | カーボンPVC(黒) 外径5.7mm |
| シールド | OFC 12/7/0.12 + 12/2/167Dtec (混成編組シールド) |
| 外装 | PVC 黒 |
| 外径 | 8.0mm |
基本的な構造はほぼ同じでありながら、サイズアップを図っており、
銅線の太さは同じAWG20ですが、その音質は全く異なるものとなっています。
*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_
【特殊な編組シールド構成】
3368はシールド銅線と繊維を編組で組み合わせた特殊な編組シールド構成になっております。
これにより従来の横巻きシールドと同様の屈曲性を保っております。
信号線の周りに半導体層を挟んだことで、2524よりもローノイズでタッチノイズも皆無。
2524よりも、さらにプロのステージに向いている仕様だと言えるでしょう。
 |
| 銅線と一緒に編込まれている白い繊維が見えます。 |
 |
| 剥いてみるとこんな感じに。 |
*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_
【実際にプラグを付けてみた】
 |
| P-285Mがピッタリ。 |
 |
| 収縮チューブを入れる隙間はほとんどないですね。 |
8mmに対応するフォンプラグはあまりないですが、、、オヤイデならP-285ですね。
オヤイデオリジナルフォンプラグ「P-285」シリーズはこちらから。
オヤイデオリジナルフォンプラグ「P-285」シリーズはこちらから。
*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_
【音質傾向】
音の密度が充実しており、尚且つ全帯域においてフラットな音質。
ギター・ベースの持つ情報を損なうことなく出力されるので特定帯域の欠損が少ない。
2524よりも全帯域において倍音感が充実していて、ワイドレンジになりすぎない最適なレンジ感を持つ。
とにかくめちゃくちゃ良いです！おすすめ！
是非お試しください！
0 件のコメント:
コメントを投稿