2015年9月19日土曜日

~ シールド線を使ったDCケーブルの作り方 ~ オヤイデ式ケーブル道

こんにちは、スタッフ本多です。ご無沙汰しております。

本日から秋葉原の店舗で販売開始しました純金メッキMMCXの金属カバーセットで、早速リケーブルしてみました。

ケーブルはHPC-26T V2、コネクターに合わせてプラグはP-3.5GLをチョイス

コネクターの使用感ですが、しっかりとした金属シースで肌触りも良く安心感がありますね。
見た目的にもシンプルでカッコいいんじゃないかと、個人的には思いますよ!

お値段は1300円!リケーブル派の方は是非!!


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 と、たまにはですね、DCケーブル以外の事を書いておかないと色々とありますのでご紹介させて頂きました(笑

では、本編です。
本日はシールドケーブルでのDCケーブルの作り方と、それに使えるシールドケーブルを紹介させて頂きます!



一般的に流通しているDCケーブルは1芯シールド線を使ったものがほとんどです
HDC-1430の様にツイストケーブルのモノは他ではほとんど見かけませんね


シールドケーブルを選ぶ利点はと言いますと、

「ノイズに強い」

「(ツイストしたりという手間がないので)簡単に作れる

といったところでしょうか

ツイストケーブルも構造上ノイズに強いのですが、しっかり編まれた編組シールドの方が外来ノイズをより遮断してくれます

ツイストする手間は省けますが、芯線とシールド線を逆に結線しなきゃいけないので、手間の度合い的にはそう変わらないのかもしれませんね…


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それでは先ずオヤイデ電気で扱っているシールド線でDCケーブルに使えそうな線材をピックアップしましたのでご紹介します!

オヤイデの新導体102SSCを使用した一芯シールドケーブル

音傾向はフラットで高解像度・ワイドレンジ。
モニター調な音色は、電源に使っても信号線に使っても素晴らしい効果を発揮してくれます。

PCOCC-A導体を使用した一芯シールドケーブル
高域と低域が溢れ出す艶やかな音色。色付けの濃い音色を好まれるかどうかはあなた次第。
高解像度・ワイドレンジで電源にはもってこい!
(※絶縁体が溶けやすく加工しにくいのが玉にキズ…)


MOGAMI 2520(OFC)

OFCの一芯シールド。かなりフレキシブルです
OFC(無酸素銅)を使った取り回しのし易いケーブル。
OFCのポピュラーで元気な音を感じて頂ける一本。


MOGAMI 2330(タフピッチ銅)
絶縁体にローノイズ特殊処理が施された、タフピッチ銅一芯シールド
一般的なタフピッチ銅ながら、特殊なローノイズ処理の施されたケーブル。
音傾向はフラット目で、ハンダでの色付けが生かせる。



以上、個人的に良いと思えた4種を上げてみました。


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 さてさて、次にシールド線を使ったDCケーブルの作り方です。

今回はオヤイデのAC/DC Cableを使って作ります。

先ずは1㎝くらいシースを剥きましょう。

シールドは細めに束ねておくと後で楽です。予備ハンダは盛り過ぎに注意です。


続いて結線しましょう。

皆様ご存知の通り、ほとんどのエフェクターがセンターマイナスですので、シールド線を結線する際は

芯線をグランド側へ、シールドをセンター(ホット)側へ接続します。

(ハンダ、盛り過ぎました...)


(3.5mmプラグなどのセンター+の際はエフェクター側を通常通り結線しちゃって下さい)

まぁ通常通り結線しても何ら問題なくご利用頂けるんですけどね。


芯線を結線するのが意外と面倒です。

シールド線とショートしないように絶縁処理を大袈裟にやっておいても損はないです。


はい完成




今回はケーブルの外装もこだわってみました。

AC/DC CableにPETチューブを被せてあります。今回は黒のチューブで無難に仕上げてみました。


端は収縮チューブなどできれいにとめちゃいましょう

他の色のチューブですとこんな感じ




ちなみに番外編でこんなのも使えます。

・HPC-23T

期待の新人、宇野津君作です。
イヤホン用の平行シールドケーブルを上手い事一本のDCケーブルとして仕上げてます。

現行品の26T V2でも同じように作れそうですね(今度試す...



・HPC-28-4U


PCOCC-Aのリッツ線が4本入ったケーブルです

オヤイデの完成品にも使われているケーブルの切り売り版です。

PCOCC-Aならではの音質の高さを保ちつつ、線が細くあまり低域が主張してこないのでPCOCCと似た感じの質感をお楽しみ頂けます。



BELDEN 9497



バンアパ川崎さんのボード等でよくみかけますね。

スピーカーケーブルでの使用がポピュラーですが、ノイズレスなDCケーブルとしても使用可能です。



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まぁ、ぶちゃけた事を申し上げますと一芯以上のシールドでしたらなんでも使えるんですよね
(許容電流量はちゃんと確保しないと危ないですよ)


こんな感じで

BELDENの同軸系は結構試しました



なんか良さげなシールド線を御存知でしたらコッソリと教えて下さい。



ではでは、また近いうちに更新したいです。



本多でした!

2 件のコメント:

  1. パワーサプライ、エフェクター共にセンターマイナス仕様の場合、双方合わせれば芯線をプラグのセンターに繋いでもGND側でも同じだと認識しているのですが、+の電流を芯線から供給したい理由があるのでしょうか?
    平行シールドケーブルを使う場合はそれぞれの芯線をプラグのセンターとGND側に繋ぐと思いますが、編組線もプラグのGND側に一緒に繋いでいるのでしょうか?
    回答頂けますと幸です。

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    1. シールド線を使ってDCケーブルを製作する場合、本来の目的として「芯線に外来ノイズを混入させないようにシールド線で遮蔽する」といった機能が大前提にあります。またシールド線の電線設計ではGND線を太くするのがセオリーであり、シールド線よりも断面積の細い芯線をマイナス極に使ってしまうとGND電位が不安定になる恐れがあります。

      ただし「セオリーから外れた音」というのが存在するのも確かですので、必ずしもセオリー通りでなければいけないということもございません。そういったチャレンジができることも自作の楽しみの1つとなりますので、色々なパターンで楽しんでみてください。

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