こんにちは、葛下です。
今年ももう終わりですね…
毎年早い早いって言って嘆いてますが、歳を重ねていく毎にその加速は止まりません…
やはり若人達の体感速度とは違いがあるのでしょうか…
今年は散々同軸ケーブルについて語り、作って来ましたが、やはり今年最後のサンデンは同軸で締めないと。(笑)
過去ブログはこちら
同軸ケーブルを作ってみよう初級編(Fコネクタ)
同軸ケーブルを作ってみよう中級編(Nコネクタ)
同軸ケーブルを作ってみよう上級編(Mコネクタ)
と言う訳で今回は「同軸ケーブルを作ってみよう」シリーズの応用編としてマルチケーブルを作ってみたいと思います。
プロジェクターや、業務用の映像機器等に使われているケーブルです。
使うのはCANAREのV3–3Cと言うケーブル。
75Ωの同軸ケーブルが3本入っています。
これにBNCプラグを取り付けます。
CANAREから完成品も出てるんですが、長さが限られてますので、今回は既製品では発売されていない1.5mで作ります。
まず15センチ外被を剥きます。
ピンポ~ン!
本日の第一注意ポイントです。
このケーブル、非常に外被が薄いんです。
普通にハサミ等で切り目を付けると間違いなく中の同軸ケーブルにも切り目が入ってしまいます。
なので軽~く軽~くソフトに切り目を付けて、ケーブルを折りながら慎重に外被を剥いていきます。
外被を剥くとこんな感じです。
なんか大層な紐が何本も入ってますが、全部切り取ります。
次に使うのは圧着端子に被せる絶縁キャップのTIC-22。
剥き出しになったケーブルに被せて、ゴム用ボンドで固定します。
この時、直接ケーブルの方にボンドを塗るとキャップを嵌めた時にボンドが押し出されてはみ出て汚くなるので、このように爪楊枝で少量取って
ゴムキャップの中に塗り、キャップを浮かすようにしてケーブルに嵌め、グルグル何回か回すと綺麗に固定されます。
あとはBNCプラグを取り付けるだけ。
皮膜を2センチ剥きます。
シールドを8ミリぐらいでカットします。
中心導体を3ミリぐらい出します。
ピンポ~ン!
本日の第二注意ポイント!
マルチケーブルはケーブル3本を同じ長さで仕上げないと不便です。
ここで一本でも失敗して導体を切っちゃったら他のケーブルも必然的にその長さに合わせてカットしなければなりません。
なのでケーブルがどんどん短くならないように、慣れない人はストリッパーを使って慎重に剥いた方が良いです。
あとは中心コンタクトを被せて圧着ペンチ(HOZANのP-741)で圧着。
そしてスリーブを忘れずに通してから本体をカチッと音がするまで差込みます。
あとはスリーブを被せて圧着して終わりです。
中々重量感があってカッコ良いです。
もちろん特注も承ります。
お値段は
CANARE V3-3C ¥484/m
CANARE BCP-A3 ¥308×6→¥1,848
TICキャップ(TIC-22) ¥44×2→¥88
加工賃一箇所 ¥550×6→¥3,300
となっております。
お気軽にご相談下さい!
~余談ですが~
昔、特注ケーブルを請け負う業者の社長さんが、このケーブルを護身用として車に積んでたらしいです(爆)
確かにヌンチャクのように振り回すと護身用にならない事もない気もしますが…
ですが決して好ましい使い方ではないので皆様決してマネしないで下さい(笑)
それでは良いお年を~!
葛下でした
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