2024年12月17日火曜日

DC-3398 USB-PDトリガーケーブル rev.2|ACアダプターをグレードアップしよう!

USB急速充電器と接続することで任意の電圧を出力できる画期的なケーブル!

今まで音質改善が難しかったACアダプターのグレードアップに貢献します。


DC-3398 USB-PDトリガーケーブル rev.2
12V(+)&12V(-) 0.3m:\3,740(税込)
12V(-) 1.2m:¥4,620(税込)


【 商品ページはこちらから 】

スマホの充電器やノートPCの電源として活用されている「USB急速充電器」。
高速充電器に対応させるためにUSB-PD規格に準じている商品が増えています。

USB-PD対応充電器は5V出力のみならず、9V/12V/15V/20V(機器によって対応電圧が異なる)といった段階的な昇圧機能も備えており、この昇圧機能を利用した商品となります。

USB-PDトリガーケーブルとは

USB PowerDelivery(PD)対応のUSB-C急速充電器と接続することで、任意の電圧を取り出すことができるケーブルです。USB-PD対応充電器やUSB-PD対応USB-Cポートであれば、5V以外の電圧もUSBポートから給電できちゃいます。

【過去ブログもどうぞ!】

rev.2 改良点

従来は「DC-3398LL」を改造し、USB-PDトリガーコネクタと専用メタルカバーを組み合わせて、手作業で取り付けていました。(とても大変だった・・・)
rev.2はUSB-C側もモールド仕様となり、耐久性の向上させました!

特に大きな改善点は3つ
  • モールド樹脂色で極性識別!
  • 電圧表記をレーザー刻印!
  • USB-C側も金メッキ仕様!
【USB-C側の比較】

【DCプラグ側の比較】

今までは全ての樹脂が「」だったところ、楽器エフェクター用でよく使われるセンターマイナス仕様を「」にしました。一目で極性が分かるので、誤った接続を予防することができます。

従来の電圧表記はテプラだったので、シールが剥がれたら、電圧極性情報が分からないという点も改善。レーザー刻印で長期的に安全にお使いいただけるようにしました。

USB-Cコネクタもニッケルメッキだったところ、シェル&ピンを金メッキ仕様にすることで導通安定性・耐ノイズ性・耐久性を向上しています。

ラインナップ

今回は試験的に12Vのみ・3種類をオーダーしました!

12V(センタープラス)長さ:0.3m
【12Vセンタープラス・対応機器例】
小型アンプ/小型ミキサー/シンセ/LANハブ・ルーターなど

12V(センターマイナス)長さ:0.3m

12V(センターマイナス)長さ:1.2m
【12Vセンターマイナス・対応機器例】
ギターエフェクター(マルチエフェクター・パワーサプライ)など



一般的なオーディオ機器のACアダプターは「12V・センタープラス」が多いようです。特に小型アンプも高性能化してきているので、ACアダプターの電源改善にUSB PDトリガーケーブルが活躍しているようです。

「12V・センターマイナス」はQuad CortexACアダプター改善&小型化に人気です!純正アダプターよりも安価でありながら音質改善が見込めるので、サブ電源としてUSB PDトリガーケーブルをお使いになられる方もいらっしゃいます。
従来は最長90cmでしたが、「もっと長いケーブルが欲しい」という要望が多かったため、最長120cmをラインナップに追加しました!

最近のパワーサプライに使われるACアダプターは「12V・センターマイナス」が多く、しかも安価なスイッチングアダプターが付属されていることが多いため、上流側のACアダプターをUSB PDトリガーケーブルに交換されている方も多いです。ACアダプターを改善することにより、各9V出力に対して電源改善の恩恵を受けることができます。

諸注意

DC-3398 USB PDトリガーケーブル rev2は全てのUSB急速充電器に対応するわけではありません。下記条件をよくご確認のうえ、ご使用ください。
  • 急速充電器は60W以上(12V/3A出力対応品に限る)を推奨します。
  • 2ポート以上の出力が搭載されている場合、使用機器や充電器の仕様によっては複数ポートを使用することで12V出力できなくなる場合があります。
  • なるべく信頼性の高いUSB急速充電器をご使用ください。(近年USB急速充電器による火災が増え、販売規制も厳しくなっています。)

【急速充電器は60W以上(12V/3A出力対応品に限る)】
メーカーHPや急速充電器本体には必ず出力できる電圧/電流が表記されています。
自作用USB PDトリガーコネクタは3A未満でも動作します。
画像をクリックで拡大できます。

【2ポート以上の出力が搭載されている場合、使用機器や充電器の仕様によっては複数ポートを使用することで12V出力できなくなる場合があります】
2ポート以上の出力が搭載されている場合、接続する機器が要求する電力によって各ポートの出力が自動的に変更されます。この電力配分の際に12V/3Aが出力できなくなっても使用できなくなります。(動作挙動としては12Vが出力されず、5V出力になります。)
画像をクリックで拡大できます。

【なるべく信頼性の高いUSB急速充電器をご使用ください】
最近はモバイルバッテリー機能が搭載された急速充電器も増えてきています。モバイルバッテリーは使用方法を誤ると火災や事故のリスクがあります。
総務省は安全上の注意を啓発したり、Anker社は電気用品安全法に纏わる情報を公開しています。

・総務省/電気用品安全法トピックス

・Anker/PSEマークの基礎知識とAnkerグループの安全への取り組み

最近はメーカーの素性も分からない直輸入商品が増えています。日本国内でPSE認可を取得しているのか怪しい商品が見受けられるため、信頼性の高いUSB急速充電器をご使用ください。
音質的にもノイズが多い充電器は安価なものが多いです。高周波ノイズが低周波域まで下りてきて、大きなハムノイズが混入しているケースもありました。

オススメ急速充電器

オヤイデ推奨のUSB急速充電器は「CIO」製品です!

CIO

  • NovaIntelligenceにより、複数ポート使用時に接続が途絶えない。
  • 仕様に各ポート出力電圧・電流バリエーションが公開されているため安心。
  • 出力電圧が高めに設定されている。(音質的有利)

NovaIntelligence詳細
画像をクリックすることで拡大できます。

特にNovaIntelligenceが画期的です。
例えば一般的な急速充電器を使用時、Quad Cortexを接続中に別ポートから電源を供給しようとした場合、別ポート接続時に全ての出力が一旦再起動してしまうため、通常であればQuad Cortexの電源が一度落ちてしまいます。これは強制終了となるので機器の破損や不具合の出る恐れが想定されます。

NovaIntelligenceがあれば、既に接続している電源はONになったまま、別ポートの電源抜き差しも可能になります。これはかなり大きなメリットです。

もしCIO製品以外を使用する場合、1ポート出力の急速充電器を使用することを推奨します。



CIOホームページには、各製品ごとの接続パターンに応じた振り分け電力例を細かく掲載しています。他メーカーは合計電力で表記されることが多いため、どのように電力が振り分けられるのか不透明です。

NovaPort TRIO 140W3C 電力自動振り分け例
画像をクリックすることで拡大できます。


CIOホームページ
NovaPort TRIO 140W3Cの仕様欄

DC-3398 USB PDトリガーケーブル rev.2は「12V*3A=最大36W」で動作します。
実際に使用する際に45Wが出力できることを確認してください。
※これは機器の消費電流ではなく、USB-PDトリガーケーブルが正しく動作するために必要な電力となります。
※USB-PD規格により、30Wの次は45Wと定義されているためです。

【CIOオススメ型番 ※2024年12月現在】
DC-3398 USB PDトリガーケーブル rev.2を使用した時の電力振り分けを記載しておきます。

【急速充電器】
【モバイルバッテリー内蔵型】

※その他CIO製品も対応しますが、複数ポートを備えた急速充電器は使用状況によって30W以下になる可能性があります。ご利用の際は接続するトリガーケーブルや充電器仕様をよく理解した上でご使用ください。


【Ankerオススメ型番 ※2024年12月現在】
Anker製品は複数ポート用意されていますが、67Wモデルで2ポート以上使用するとUSB-PDトリガーケーブルが使えなくなります。その他は未確認となります。(こういう時に仕様が分からないと困る・・・)

自作用USB PDトリガーコネクタはrev2と若干仕様が異なるため、複数ポート使用時でも動作します。

おまけ

DC-3398 Custom USB-PDトリガーケーブル
【 商品ページはこちらから 】

従来販売していたDC-3398 Custom USB-PDトリガーケーブルも特注製作にて受注受付中です。
12V以外のトリガーケーブルをご要望の方はコチラよりお申込みください!


以上、原田でした。

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