こんにちは、三浦です。
暑さも彼岸までとはよく出来た慣用句だもんで、幾分か過ごし易い季節になってきましたね。
私、仕事後に秋葉原から自宅まで散歩したりランニングしながら帰る事があるのですが、最近は半袖だと肌寒く感じる日も増えてきました。
季節の変わり目、巷ではインフルエンザも流行しているらしいので、皆様も体調を崩されません様、くれぐれもお身体ご自愛のほどお過ごし下さいね。
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さて、毎度月曜の週刊サンデン。
本日ご紹介するのはこちら。
秋葉原の店頭でも、よく問い合わせを頂くこちらの商品は、600V耐圧 2種EPゴム絶縁クロロプレンゴムキャブタイヤケーブルになります。
と言われても「?」って感じですよね。
ご紹介致します!
キャブタイヤケーブルとは?
キャブタイヤケーブルは、産業用電線として広く一般的に使用され、固定配線を必要とせず通電状態で移動可能なケーブルです。
キャブタイヤケーブルは、主に「ビニル系シースキャブタイヤケーブル」と「ゴム系シースキャブタイヤケーブル」に分ける事が出来ます。ゴム系キャブタイヤケーブルはそこからシースや絶縁体の材質ごとに「1種〜4種」に分類されます。
今回ご紹介する2PNCTは、「2種ゴム系キャブタイヤケーブル」になります。
2種ゴム系キャブタイヤケーブルとは?
絶縁体がEP(エチレンプロピレン)ゴム、シースがクロロプレンゴムで構成されたケーブルは「PNCT」と表記されます。
PNCTの中で導体、EP絶縁体、クロロプレンゴムシースで構成されたケーブルを「2PNCT」と言います。
2PNCTには兄貴分の3PNCT、4PNCTがいまして、兄貴達には外部からの応力に対応する「補強層」が付いていたり、絶縁体が太かったりします。
これらは用途によって選定する必要がありますが、一般的に使用されているのは2PNCTが多いです。
EP(エチレンプロピレン)ゴムの特徴
耐オゾン性に優れている点が大きな特徴でしょう。
オゾンには強力な酸化作用があり、屋外で使用されるゴムやプラスチックなどの亀裂やひび割れの原因になります。
EPゴムが持つ耐オゾン性は、それらの化学的、物理的変化に影響されにくいです。
さらには耐熱性、耐寒性、耐極性、耐水性等にも優れています。
注意点としては、耐油性は全くないという点です。
クロロプレンゴムの特徴
引っ張りや衝撃などの機械的強度に優れ、さらには耐候性、耐熱性、耐寒性、難燃性、そして耐油性に優れています。
注意点としては、耐水性がなく、また低温環境では結晶化しやすい傾向があります。
2PNCTの特徴
2PNCTには、他のキャブタイヤケーブル(CT,RNCT)と比べて許容電流量が多いという特徴があります。
その為、同一条件でケーブルを選定する際に、他のキャブタイヤケーブルよりも外径や質量を小さくする事が出来ます。
これらを踏まえた上で、2PNCTの特性を確認していきましょう。
・優れた電気特性
・耐オゾン性
・耐候性
・耐熱性
・耐寒性
・耐水性
・機械的強度(耐摩耗性.耐衝撃性.引っ張りに強い.可とう性)
・耐油性
・難燃性
・外径.質量のサイズダウン(他のキャブタイヤケーブルと比較した場合)
ご覧の様に多くの耐性や特徴を持っています。
一台十三役!素敵!
2PNCTの用途
鉱山、工業、農業その他で600V以下の移動用電気機器、配線用に使用され、特に耐油性、耐候性、耐燃性を要するところに使用されます。
クレーンやエレベーターなんかにもよく使用されています。
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今回紹介しました2PNCTはお取り寄せ品になります。
また2PNCTにはさらに種類があり、シールド付きの「2PNCT-SB」、耐屈曲性や耐捻回性に優れた「F-2PNCT」や先程少し触れました「3PNCT」「4PNCT」もございます。
これら兄貴分や親戚たちもお見積もりさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい!
以上!
三浦でした〜。
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