ケーブルを自作していると出てくるのが1芯だとか2芯だとか4芯だとか...色々出てきます。
今回は私、丸山が試してみたギターケーブルの結線の違いによる物をやってみようと思います。
結線の違いと言えばケーブル自体(源流)は同じという事で考えると北斗神拳と北斗流拳の様な物(流派)と考えて頂いて差し差支えないと思います。
元々有った事なのですが近年聞くようになった物として「Dual-Core」です。見聞きされている方や「そういう呼び名だったんだ~」という方も居るのでは?
まずは言葉で説明するより見た方が早いと思います。
HOTが1つか2つかという違いだけなのですが音には確実影響してきます。
上がシングル、下がデュアルです。
※上記のケーブルは芯線が2本で御馴染みBelden8412を使用しています。
今回使用しましたケーブルは上記4種
QAC-222G、QAC-222、Galileo238、8412です。
各ケーブルのレビューになってしまうと主観が物を言ってしまいますのでシングルコア、デュアルコアによる違いに触れていきます。
現在店頭で販売している完成品はシングルコア仕様となっていますのでデュアルコアは、そこはかとなくレアな感じがしますね。自作が故の楽しみでもあります。どっちが良い悪いでは無いので選択肢の一つとして受け止めて下さい。
まずは音を出してみたところ、デュアルコアになる事でローミッドが少し特徴的に感じました。クリーンはデュアルコア、歪みはシングルコアが個人的な感想ですが音の分離感を求めるなるば断然シングルコアというのが個人的感想です。導体面積が大きくなる事で情報量が増えるという言い方の方が適切かもしれませんね。
私、ギターもベースも嗜むのですがギターで有ればハムバッカーはQAC-222G(赤)、シングルコイルは8412。ベースとシンセであればQAC-222(緑)、エレアコはGalileo238が好みでした。あくまで好みなので絶対ではないです。
突然ですが忘れてはいけないのはタッチノイズ問題ではないでしょうか?
全力でデコピンをしてみました。いつもですが私のアンプのセッティングはドンシャリ(意味はありません)。タッチノイズは分かり易い為にゲイン10(いつもです)でやってみました。
デュアルコアだと「コッコッコッ」という音が確認出来ました。
対するシングルコアですと「カッカッカッ」という音でした。
ノイズの音の方向性は同じケーブルでの比較ですので音としては同じ感じですが感じるノイズは別物です。
今回使用したデュアルコアで結線したケーブルをご紹介
QAC-222G(赤)
完全国産第一種OFCを硬化した「HC-OFC」を採用したQAC-222をさらにアニール調整などを施しギター、ベースに最適化チューニング。シールド編組率90%以上でノイズをシャットアウト。LDPE内部シースとPE絶縁体が生み出す優れた定位感とクリアサウンド。
QAC-222(緑)
“HC-OFC”を中心に据え、ケーブルの設計はQAC-202を踏襲。導体を被覆する絶縁体には誘電性の低いPE(ポリエチレン)を採用、ケーブルのキャパシスタンス(静電容量)を抑制することで信号の伝送ロスが軽減されることにより、伸びの良い高域特性が得られます。絶縁体を覆う内部シースにはLDPE(低密度ポリエチレン)を採用。内部シースを絶縁体と異なる硬度に設定することにより、ケーブルに伝わる振動が効果的に抑制され、よりシャープな定位感を実現しています。
Sommer Galileo238
ギター&ベース用シールドケーブルとしても最適で、低域の分厚さとレンジの広さを持ち合わせている。
シールドケーブルとして定評のあるBelden 8412のグレードアップバージョンといった印象。低域の厚みは8412並みに太く、フラットかつナチュラル特性で、解像度や情報量が濃密に出る。
Belden8412
低域は厚みがあり、全体的にトレブリーなサウンドです。ノイズにも強いしっかりとした編組シールド2芯構造で、全体的にバランスが良く、パワー感があります。ハムバッキングのソリッドギター、アコギ、セミアコ、ベースやアクティブP/Uとの相性が良いです。ケーブルの作りもとても丈夫にできており、耐久性にも優れています。
自分がどれを使うか...使ってみたいかは悩むところかと思いますが、今の音は好きだけど、ちょっと変化が欲しい時にやってみて頂きたいです。
E-mail:webshop@oyaide.com
TEL: 03-3253-9351
結線だけではなくハンダやプラグを変えたりしても色々な効果がありますので是非やってみたり特注の際の目安にしてみて下さい。
以上、丸山でした。
本日のBGM
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