今、ギターオタクに選ばれているシールドケーブル、『Sommer Cable / The Silver Spirit』が最速入荷!
Sommer Cable / The Silver Spirit ¥730/m(税別) 【 商品ページはこちらから 】 |
BeldenやMogamiとは違い、もちろんオヤイデとも全然違うキャラクターを持った「The Silver Spirit」。一体どのような特徴を持っているのか、全部解説しちゃいます!
Sommer Cableとは?
ドイツのシュトラウベンハルトにあるSOMMER CABLEは、ヨーロッパでトップシェアを誇るケーブル専門メーカーとして知られています。
OFC(無酸素銅)線による圧倒的な伝導率と独自のシールド技術、そして他に類を見ない「ケーブルのしなやかさ」が特長です。他メーカーと比べ、電気特性の驚異的な正確さと誤差の少なさが認知され、現在では115ヶ国以上で採用されています。
SommerCable GmbH(English) » http://info.sommercable.com/
The Silver Spiritの特徴
人気急上昇中のSommer Cableですが、従来のThe Spirit XXLとは完全に異なる性質を持っています。
“Silver Spirit”の見た目は普通のギターケーブルに見えるのですが、マテリアルの選定には今まで以上の拘りを感じます。強いて言えば「Spirit XXL」をベースにサイズ調整を図った構造で、これこそ他メーカーでは形容しがたい独特なサウンドを構築しています。
ケーブル屋目線でThe Silver Spiritの特徴を挙げるとすれば「特殊な銀メッキ導体」「導体の特性を活かす為の絶縁構造」の2点が肝と言えます。
まずSommer Cableの発表する紹介文冒頭を和訳(稚拙ですが)しましたのでご紹介します。
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Sommer Cable公式プレス情報から引用
「銀メッキオーディオケーブルに対する議論はよくあるトピックです。技術的な観点から見て、”銀”は全ての金属の中で最高の導電性を持っています。」
「このようなケーブルは音の印象に関して、センスの良し悪しで意見が大きく分かれることが多いです。それは、銀が自然酸化によって”生きている”からで、ここでSommer Cableは”その闇”に光を当てようとしています。」
「酸化銅とは異なり、酸化銀は導電性があります。その電気的・機械的特性は長い時間の間に僅かに変化することがあり、また音色が変化する原因となります。
私たちは異なるオーディオマニアの印象を観察し、いくつかのミュージシャンやHi-Fi愛好家は”クール”、または”高域傾向”、または”中立”として銀ケーブルの音を知覚するのかもしれません。もちろん、そのような苛立ちや議論を避けたいので、The Silver Spiritだけはしっかりと作られています。」
【公式プレス情報】
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現実的に起こる僅かな問題点をクリアにし、銀メッキ線の可能性に挑戦する姿勢を読み取れます。
Silver Spiritにおいて最も特筆すべき点は「Ultrapure-OFC Cupper」を母体とした銀メッキ銅線を使っている点です。何とUltrapureーOFCは6N(銅比率99.9999%以上の純度)相当の銅線を使っているとのこと!しかも導電率の高い銀メッキを施しており、音抜けの良さが強調されています。また銀の自然酸化を抑えるべく、限りなく純度の高い銅にメッキを施したと言えます。
導体断面積はAWG24(0.2sq)と最近のギターシールド事情の中ではかなり細い設計となります。恐らくフラッグシップ「Spirit XXL」との差別化を図った結果なのでは?と推察しています。導体が太いと”マッチョ”な音になりがちなのですが、敢えて細身の導体にすることで”シャープな印象”を際立てている印象を受けました。
ただし欠点としては7m~10mになると情報の希薄さが感じられてしまい、プロの現場では活かしきれないかもしれません。その代わり2~3mで鳴らした時の質感はクリアでありながらリアリティがあり、レコーディングユースには抜群です。
Silver Spiritの断面。 導体の細さと肉厚なシースが印象的です。 |
絶縁体は「発泡ポリエチレン」を使用しています。発泡ポリエチレンは誘電率が低く、軽量化できる点にメリットがあります。これにより信号の減衰を抑えることができ、まさにギターケーブルに特化していると言えます。
加えて他の部分においても通常のギターケーブルでは使われていない素材を採用しています。(もし分かったらケーブルマニア!)
下記写真はSpirit XXLとSilver Spiritの比較です。
どちらも同じ発泡ポリエチレンですが、見た目で分かる通り「発泡率」が異なっている可能性が高いです。メーカー公表値はないのですが、Silver Spiritの方が発泡率が低く、硬質な発泡ポリエチレンを採用しています。
機能的なメリットとして強度が担保できますので、電気特性と強度のバランスを整えた結果なのでしょう。
(左)Spirit XXL (右)Silver Spirit |
Silver Spiritは発泡ポリエチレンとカーボンスクリーンにより直進性が出てしまっている為、シールド編組率はかなり緩くなっています。(もはや横巻シールドと思えるほど)
これ以上編組密度を上げると硬さに影響を及ぼすので、敢えて編組密度を少なくしたと想定できます。そうなるとステージや動きの多いシチュエーションでは耐久性に不安がある編組密度となってしまうので、「導体が細い=レコーディングユース」というコンセプトとも親和性が生まれてきますね。
編組密度の比較。 Silver Spirit並みの編組率は、一層シールドでは珍しいほど密度が薄い。 |
Silver Spiritは直径7.5mmと意外に太いです。他のPVCシースに比べてゴム感が強く、100m=7.3kgと重量もあるのが特徴です。似たような質感ですと「Belden 8412」は100m=6.5kgなのでかなり重さがあることが分かります。(Spirit XXLは100m=5.2kg。Mogami 3368は100m=6.2kg)
取り回し感は「Mogami 3368」を少し細くし、Belden系のような重厚感ある質感が印象的です。そのお陰か耐久性に対しては不安が無く、断線リスクもかなり低く抑えられると思います。
音質傾向
中音域に対して音の厚みを感じつつも、芯のある抜け感を損なわない絶妙なバランス感。
歯切れの良いサウンドが付与される為、クリスタルなクリーントーンやエッジの強いドライブサウンドとの相性は抜群。
ベースの場合、指弾きのベロシティに対してセンシティブに反応してくれるのに加え、低音が散らばらずに塊感が強調される印象。特にプレべやアクティブPU系との組み合わせが良い。
完成品もあります。
今回は最速入荷ということで入荷数は極僅か!年始より数量限定で販売いたします。
人気があれば再入荷も?是非使ってみた感想もSNSで拡散してくださいね!
Sommer Cable / The Silver Spirit S-S 3m \6,250/本(税別) S-S 5m \7,650/本(税別) 【 商品ページはこちらから 】 |
Sommer Cable / The Silver Spirit L-S 3m \6,500/本(税別) L-S 5m \7,900/本(税別) 【 商品ページはこちらから 】 |
【Sommer Cable / Spirit XXL 紹介ブログはこちら】 |
【Sommer Cable / Galileo 238紹介ブログはこちら】 |
以上、原田でした。
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