世の中には名前の似ているものって色々ありますよね?
ほんのちょっとの違いで、全然違うものもあるし。
「あとうかい」と「かとうあい」なんてその最たるものではないでしょうか?
「カフェオレ」と「カフェラテ」だって同じものに見えるけど、
実際は違う飲み物だし。
電線の名前にも似たものっていっぱいあるんですよ。
そんな名前の似ている電線の違いを紹介していこうと思います。
今週も「週刊サンデン」にお付き合いください。
以前にもこんなブログを書いたんですけど、読んでいただけました?
CVとCVSとCVV。おまけにCVVS
いわゆるビニール電線。600V以下の電気機器の配線に使用されます。
KIVの「K」は電気機器用の機器のK、「I」はIndoor、
「V」はVinylの略なんですけど、なんで「K」だけ日本語?
ずーーっと「機器用」だと思っていたのですが、検索したところ
「可とう性」のKという意味だという話もあるようです。
どちらが正解なんでしょうか?
「可とう性ってなんですか?」ということについては、のちほどIVのところで!
ビニールですので耐熱温度は60℃。極々一般的なビニール電線ですね。
オヤイデ電気の在庫サイズは2sqから22sqまでの6サイズ。
0.75sと1.25sqは取り寄せになりますが、200m巻になります。
②H-KIV
さきほどKIVと同じく600V耐圧のビニール電線です。
どこが違うかというと、頭に「H」が付いているところ。
この「H」はHeat resistantの訳です。日本語にすると耐熱性という意味になります。
そうです。H-KIVがKIVの耐熱仕様になります。
耐熱温度は80℃。
H-KIV以外でも頭に「H」が付くものは耐熱性のものになります。
例:H-VFF、H-VCTF、H-VSFなど
③IV
アルファベットの意味はKIVと同じで、Indoor Vinylの略になります。
スペックもKIVと同様で600V耐圧の耐熱60℃。「まったく一緒じゃない?」って思いましたよね?そうなんです、まったく一緒なんです。
それではどこが違うのか?素線構成に違いがあります。
KIVとIVで同じ5.5sqで比較します。
・KIV5.5sq 70/0.32(正確には5.626sq)
・IV5.5sq 7/1.0(正確には5.495sq)
KIVはビニール被覆の中に0.32㎜の銅線が70本入っていますが、
IVは1.0㎜の銅線が7本しか入っていません。
当然ですが細い線がたくさん入っているほうが柔らかくなります。
使用用途もKIVは主に電気機器の配線に、IVは配電盤や制御盤の配線や、
スイッチやコンセントの渡り線などに使用します。
あー、もう一つKIVとの違いを忘れてました。
IVには撚線(よりせん)と単線の二種類があります。
撚線 IV2.0sq
単線IV2.0㎜
特に間違いやすいので同じ2.0というサイズを載せましたが、
・IV2.0sq(7/0.6)
・IV2.0㎜(1/2.0)
中に銅線が7本入っている撚線タイプと、中に銅線が1本しか入っていない単線タイプの2種類があることもIVの特徴かもしれません。
お買い求めの際はお間違いのないように、お気をつけください。
在庫サイズは撚線が1.25sq~5.5sqと、単線は1.6㎜と2.0㎜です。この他に耐熱仕様の
H-HIVの0.8㎜と1.0㎜もございます。
④IE
正確にはEM-IE/F。「EM」はエコマテリアルの略。
こちらはオヤイデ電気では在庫しておりません。
見た目はIVですが、IVが被覆がビニールですがIEは耐燃性のポリエチレン製です。
ハロゲン含まないので、燃やしてもダイオキシンやハロゲンガスを発生させません。
頭にEMが付いている物は全てこのエコケーブルです。
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