2025年3月24日月曜日

ケーブル被覆の肉厚が違うとどうなの?

 今週の週刊サンデンはケーブルの被覆のお話です。

ケーブルの被覆は、材質の種類によって絶縁性能(電気を通しにくい性能)が異なりまして、耐電圧、定格電圧の違いにつながります。


「耐電圧とは?」

絶縁破壊が生じることなく印加できる電圧の最大値です。


「定格電圧とは?」

電気機器を安全に使用するための最大電圧です。メーカーによって保証されている最大電圧となりまして、定格電圧以上の電圧で電気機器を使用してはなりません。定格電圧以上の電圧で使用した場合、電気機器はすぐに壊れることはないですが、安全性の保証はありません。


耐電圧は定格電圧とは一般的に異なります。商用電源の電圧は常に一定ではなく、雷のサージ電圧などによって電圧が跳ね上がる事があります。商用電源に接続されている電気機器や部品は、この過渡の過電圧に耐える必要があるため、定格電圧よりも耐電圧の方が高くなっています。


ただし、ケーブルメーカーによっては、耐電圧のことを定格電圧と表記している場合もありますのでご注意下さい。

また、全てのケーブルに耐電圧、定格電圧があるわけではなく、配線材によっては耐電圧、定格電圧が無い製品もございます。

信号線として使用する配線材は、耐電圧、定格電圧が無い製品も多くあります。


UL1015 (写真左) ↓  UL1007 (写真左) ↓

UL1015は定格電圧は600VUL1007は定格電圧は300Vです。

上記写真の通り、同じAWG18の導体でも被覆の厚みが異なります。


一般的に被覆が厚い方が耐電圧も大きくなります。

RSU シリコン AWG22 30kVは定格電圧がDC30kVですが、被覆はとても厚みがあります。

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また、被覆の材質によって絶縁性能が異なります。


ふっ素系の被覆は絶縁性能が高いため、薄い被覆でも耐電圧は高いです。

錫メッキ 3.5sq(45/0.32)  ハイフロン(FEP)被覆 透明色は被覆がとても薄いのですが、定格電圧は600Vです。

(注)「ハイフロン」は日星電気の製造するフッ素樹脂(FEP)の商標です。

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このようにケーブルは、被覆の材質や厚みによって、耐電圧、定格電圧が異なります。詳細はショッピングページの仕様の欄に記載しておりますが、ご不明な点等ございましたらお気軽にお問合せ下さいませ!

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佐々木でした。

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