2019年2月11日月曜日

端尺の活用!〜ケーブルの太さによる音の違いを検証します〜


こんちは。小島です。

寒い。家にずっと居たい。

突然ですが、私は自宅ではApple TV→テレビ(オプティカル出力)→ミキサー(フォーン)→パワードスピーカーというシステムで音楽を主に聞いています。

ここでRCAオス→フォーンプラグのケーブルが必要になります。

でもRCAオス→フォーンプラグって意外と選択肢が少ないのです。

という事で…作りました!たっくさん!


何故こんなにを作ったかというと、どうせ作るなら簡単だし
色々な線で試してみようと思ったからです。
端尺があればできます。


ではまず製作手順から。

RCAプラグフォーンプラグを用意します。

②かしめ部分をニッパーで切断します。
こんな感じで切ります。


③ハンダ付け
 (今回は全てオヤイデ SS-47 1mm)

けっこうサクッと出来ます。

④収縮チューブをかける 

完成です!!


とてもシンプル。端尺の有効利用。
市販のプラグにないハイクオリティなオス同士のプラグも、
自作ならこんなに簡単にできちゃいます。

少し余ってしまったケーブルでこんなものを作ってみては
いかがでしょうか。

やっぱり自作っていいですね。
ちなみに、こんな風にダイレクトに繋いでいます。
たまたま幅がちょうど良かったのです。

以下、全部作って聞いてみた感想です。ご参考までに。
写真は全て同じ見た目なので割愛。


上記の通り、部材は比較するために全て統一しました。
ハンダはSS-47、導体は102SSC、収縮チューブはヘラマンタイトン 高収縮熱収縮チューブです。


1、ケーブルなし (直付け)
むむむ、ケーブル使わないからロスがなくなると思ったけど、音の輪郭はぼやけるし、なんだかパワー不足…
オススメ度・・・・・★☆☆☆☆ 
うまくハンダ付けできれば化けるかも


解像度は高いが、音場が狭く、全体的に少しパワー不足かな
オススメ度・・・・・★★★☆☆  
小さいスピーカーならいいかも


パワーが向上、音のスピード感、音場感もハリもいい感じ!
オススメ度・・・・・★★★★★ 
音のバランスはピカイチ


太い低音、音の解像度、音場感、全てが高水準でバランスが取れている、若干押し出しが強い
オススメ度・・・・・★★★★★  
素晴らしいバランス感+パワー!


3398-16に輪をかけてパワフル。いやパワフル過ぎる。低音がほんの少しもたつく。
オススメ度・・・・・★★★★☆  
普通に満足できない欲張りさんに。


一番好きなのは3398-16、次点で3398-18、でも気分によってトップは変わりそう。
2.0sqが一番良いという予想だったけど、太ければ良いってもんでもないんですね。


ちなみに、オヤイデ電気で0.75sqのラインケーブルはPA-02 V2ACROSS750 V2、1.25sqだとTUNAMI TERZO V2があります。
2.0sq相当のものは太すぎて存在しません。その理由がわかった気がします。


次回は市販では存在しないラインナップ、自作ならではの醍醐味のあるケーブルたちをご紹介します。 
(厳密には3398-14も市販のラインケーブルにはありませんが…)


次回、小島の更新は2月18日 (月)予定です。
もっとゴツいラインケーブル (?)を作ってます。ふふふ。

乞う、ご期待!
それでは〜

・余談・
テレビを軸にシステムを作っています。
ネットに繋いでいるのでストリーミングサービスも高音質で楽しむ事ができます。
バックトゥーザフューチャー最高。ヘビーです。

ちなみに、チョーヤ梅酒のCMの音楽はめちゃくちゃ凝ってます。
あのCMソングだけ空間の作り込みがハンパない。

2019年2月8日金曜日

オシャレギークスタイル~レツプリ用ケーブル編~ 

こんにちは。小島です。

最近、キーボード用のケーブルについてたびたび尋ねられます。
話を伺うとパソコンのキーボードで、何と分割しているそうです。

パソコンのキーボードが分割?れつぷり?

というわけで早速検索……ややっ!


参考:Google画像検索

確かに分割している!!そしてカラフルで可愛い!!

調べてみると「レツプリ (Let’s Split)」という名前でガジェット界隈で最近盛り上がっているようです。
このレツプリ用ケーブルのプラグが4極で、市販だとカッコ良い・可愛いのが
少ないから自作しよう!というオシャレさんが増えているんですね!

Twitterで検索してもたくさん出てくる…キレイ!


乗るしかねぇ!このビッグウェーブに!!

と、いうわけで

オヤイデ電気presents
オシャレギークの皆様に捧ぐ…レツプリ用ケーブルをとくとご覧あれ!!
使用素材は以下の通りです。
■プラグ■
エントリーNo.15共通

■ケーブル■
エントリーNo.14
モガミ電線「2799

エントリーNo.5



■エントリーNo.1 ()  PETチューブ1/4 カーボンカラー
シックな黒がプラグのシルバーと奏でるクールな高級感

■エントリーNo.2 ()  PETチューブ1/8 アクアブルー
アクアがもっと俺に輝けと囁いている…





■エントリーNo.3 ()  PETチューブ1/8 マラカイトグリーン
鮮やかなグリーンは一年を通してコーディネートを選ばない

■エントリーNo.4 ()  PETチューブ1/8 スネーク模様
攻めるパイソン柄、財布に入れておけば金運UP (効果には個人差があります)




■エントリーNo.5  HPC-26QUAD
一糸まとわぬ姿に息を飲む。素材の良さを100%活かしたネイキッド最高峰!


いかがでしょうか。たった1本のケーブルでもここまでオシャレにできるんですね!
他にも外装チューブの色は多数ございますので、ぜひお試しあれ!

他の色はこちらから


店頭でしたらケーブルとチューブもお試しいただけます。それでは〜

2019年2月7日木曜日

私、気になります!巷で噂のDCケーブルに迫る!


ごぶさたしております、オヤイデ電気のDCケーブルおじさんこと本多です(誰が呼んでいるかは不明です)
寒暖差とか花粉とか辛い今日この頃ですが、私も見事に喉をやられてしまいました
皆さま、ご自愛くださいませ


 さて、最近SNS上で何やらDCケーブルが盛り上がりを見せているという情報を目ざとくキャッチしまして、わたくし無限に広がるケーブルの宇宙より舞い戻って参りました

なんでもミュージシャンの方が製作していらっしゃるそうで、お使いになった皆さんのご意見や実際に使用している動画を拝見する限り中々良さそうです



気になる

私、とても気になります‼︎





というわけで、件のケーブルを早速入手して参りました
8460
こちらはBELDEN8460というスピーカーケーブルですね
サイズは18AWG(≒0.75sq)で、緩~くツイストが施されています

同じBELDEN社の8470(16AWG)の方が目にされる機会は多いかもしれませんね
弊社では8470を在庫しています、とてもポピュラーなスピーカーケーブルです
当初、両者の違いはサイズだけなのかなーと思っていましたが、中を剥いてみますと素線の本数や太さも違うことがわかりました
8460の芯線
ばらしたところ
84700.30mm×19本に対し、8460は約0.4mm×7本のIV構成でした
この情報だけでピンと来る方は立派なケーブルマニアです(笑
説明は後ほどするとして、先ずは実際に音を聴いてみたいと思います

✳︎

以下は比較環境です
私物のギターエフェクター(歪)アンプと繋ぎ、エフェクターに繋ぐDCケーブルを変える事で比較します


今回使用した機材はお馴染み拾ってきたJazzmasterと自作したRAT(ディストーション)、アンプはJC-20です
電源供給元はバッテリーパークを使い、比較的新しい電池で供給しています



8460と比較するDCケーブルはパワーサプライなんかに付いてくるよくある市販のものです
素材はOFC(無酸素銅)のものですね


私がいつもDCケーブルを比較する際は30cm程のケーブルにマル信さんのMP-136Lを半田付けして行っています
今回はハンダにオヤイデのSS-47Kester44を使用して製作したものを聴き比べてみました

比較の際注目するポイントとして、
・ディストーションの歪み感
・音の粒立ち
・レンジ感
・帯域の変化
などなど
色んな部分に変化がありますので上記以外にも特筆するべき部分が発見できるやもしれませんね

ではでは、市販品→8460 Kester ver.(以下k)→8460 SS-47 ver.(以下s)の順に比較してみましょう

・普通のOFCケーブル
普通に元気な感じです
OFCにしてはハイに元気がない、かな?

続いて8460を、
赤い印の方がKester44
白い印の方がSS-47
k

ミッドに音が集まる傾向があり、音に厚みが出てくる
音の押し出し感が強い

s

レンジが広がり、開放感が出てくる
クリアで抜けの良い印象

比較してみた感想ですが噂通りなかなかに良いですね!
まず変な癖がなくレンジが拡がるのを感じます
18AWGという充分な太さを有していますので、ハイとローが共にしっかりと出てきてくれますね

また、音の抜け感が良いです
個人的考察ですが、これは素線構成が関係していると考えられます
IV構成という構造をしていると先に書きましたが、これは真円に近くなる様に配置するやり方で、こうする事で単線に近い特性を得る事ができます
ちなみにどういう特徴があるかというと、
単線パワフル/撚り線繊細
という感じでして、めちゃくちゃ大雑把な説明になりますが、撚り線でありながらも単線に近いパワーが出るので、より音の抜けも良くなる、という訳なのです
(本来ですと、単線は硬く可とう性が低いので、細いケーブルを束ねることで柔軟性と同程度の容量を得ることができる、というのが撚り線の意味合いとしては正しいのですが、この場合は構造が単線により近いので単線の様な音特性を得られる、という風に解釈して頂けると幸いです

錫メッキ線特有のザラッとした感じもありますが、ディストーションにはよく馴染みますね

後は両方のハンダの特徴が良く出ていると思います
これはケーブル自体に変な癖が無い証拠でもあります
 ケスターはハイとローが削れミッドが塊の様に集まる傾向がありますが、この特徴が如実に出ていました
 SS-47は銀入りハンダでとても透明感のある音が特徴ですが、音の拡がり方などにしっかり特徴がでています

個人的にはSS-47の方が色々な種類のエフェクターに使いやすいとは思いますが、ガッツリ歪ませてプレイされたり帯域を絞って使いたい方にはケスターバージョンをお勧めしたいですね






  久々に比較してみて興が乗ってきましたので他のDCケーブルとも比較してみました

DC-3398LL 30cm
オヤイデNEOのDCケーブル、DC-3398LL
レンジが広がり、よりクリアな感じになる
音の粒立ちが細かくなる
8460よりは押し出し感は少し弱めな印象

3398-18 k
DC-3398の母体、3398-18を同じようにツイストし、MP-136Lを取り付けました
レンジは広めだが音がまとまる感じ
ミッドにハリが出て気持ちいい、良い抜け感

もう皆様御馴染みのオヤイデ電気のDCケーブル「DC-3398LLと自作したDC-3398のケスターバージョンを比較してみました

DC-3398はこちらも癖のないケーブルなのでハンダの特性がよく出ています
プラグが金メッキなので少しキャラクターが違いますが、8460と近い印象を得られますね
102SSC導体のおかげでよりレンジが広く、解像度も高くクリアな音像を楽しめます

3398-18をケスターで結線したバージョンは、実のところ個人的にかなりお気に入りの部類に入ります
元々広いレンジを少し狭めつつ、しっかりミッドに音をまとめる事で抜けの良い楽器的に良いレンジ感を持たせる事ができます
クランチからディストーション、ファズまで何にでも合うと思いますので是非試して頂きたいですね!



最後に番外編
、を書く予定でしたが長くなり過ぎたのでまたの機会にします。

DCケーブルブームのリバイバルがきて嬉しいー!
という思いから飛びついた8460でしたが、中々に良いケーブルでした
これは通常用途としてスピーカーケーブルでも試してみたいですね

ちなみにオヤイデ電気でも8460はお取り寄せ可能ですが、ロールでのお取り寄せになりますので1巻買いをしたいという強者からの連絡をお待ちしております(笑

最後に自作の仕方や他の線材の特徴を書いた過去記事へのリンクを貼っておきます

DCケーブル自作記事 
DCケーブルにお勧めの線材の記事 其の1
DCケーブルにお勧めの線材の記事 其の2

ちょっと内容が古いのでそろそろ更新したいところですね
コチラを覗いていただき、是非是非色々試してみてくださいね

それではまた次回、

本多でした~

2019年2月4日月曜日

【はんだこてにはんだがのらない!】~正しいはんだこての保管方法



こんにちは!


『週刊サンデン』ブログです。
週は,柳沢がお送りします。



秋葉原直営店で、

『久しぶりにはんだこてを出してきて使おうとしたら、はんだが上手くのらないんです』


こうゆう話をよく耳にします。こうゆう場合の解決策として、

② チップリフレッサーを使う ⇒ ブログはこちらをクリック
③ ラバー砥石で酸化被膜を除去する ⇒ ブログはこちらをクリック
④  こて先クリーナーでクリーニング ⇒ ブログはこちらをクリック



こういった方法を、以前のサンデンブログではご紹介しました。
今回はこういった事にならない為に、作業が終わってから
どうしたら良いのかを、簡単にご紹介したいと思います。



~*~*~*~

はんだ付け後の順序



1. こて先を、水で湿らせたスポンジで清掃する
2. こて先に新しいはんだを流し込む
4. はんだこての電源を切る(ケーブルを抜く)




こて先が酸化して黒ずんでしまい、使い物にならなくなってしまいます。特に買ったばかりのはんだこてだと、まだ十分にこて先がメッキされていないため、すぐに酸化してしまいます。


1. こて先を、水で湿らせたスポンジで清掃する

作業中も含めて、こて先はきれいな状態にしておきましょう。
汚れが残った状態だと、はんだ付け不良の原因になります。
こて先に残った不純物を常に取り除くように、
水に湿ったクリーニングスポンジでこて先をきれいに拭います。

(画像:白光ホームページより)



2. はんだこての先に新しいはんだを流し込む

こて先に、はんだが溜まった状態にします。この処理をしないと、
こて
先が酸化して黒ずんでしまい、はんだがのらなくなる原因になります。(画像:白光ホームページより)

3. はんだこての電源を切る(ケーブルを抜く)

作業終了の時に抜くのは当然ですが、作業途中でも、長い時間使わない時には、
必ず電源を抜くようにしましょう。電源を入れたままで、
はんだこてを長時間こて台に置いていると、
こて先が黒く酸化してぬれ性が悪くなり、コテ先の寿命を早めます。







以上の方法でもしっかりとケアできます。
白光さんのホームページ等には、メンテナンスのやり方が詳しく紹介されているので、
興味のある方はそちらも参考にしてみて下さい。

② チップリフレッサーを使う ⇒ ブログはこちらをクリック
③ ラバー砥石で酸化被膜を除去する ⇒ ブログはこちらをクリック
④  こて先クリーナーでクリーニング ⇒ ブログはこちらをクリック



~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~~:~



秋葉原直営店に是非お越し下さい。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。





営業時間:10:00~19:00
定休日 : 日曜日(年末年始)
東京都千代田区外神田1-4-13

☎ 03-3253-9351 FAX 03-3253-9353

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