電線、糸、紐といった類の「線材」には避けて通れないトラブルがあります。
2706の無残な姿 |
[動ラ五(四)]
-
1 物に巻きつく。巻きついて引き離しにくくなる。絡みつく。「スクリューに網が―・る」「ロープに足が―・る」
-
2 物事が複雑に結びつく。密接に関係し合う。「私情が―・る」
-
3 言いがかりをつける。「酒のせいかしつこく―・ってくる」
- goo辞書より-
線材は雑に扱ったり保管状態が悪いとぐちゃぐちゃに絡まってしまいます。
こうなってしまうと根気との勝負。いかにストレスに耐えて地道に解くかという、時間のかかる作業になります。
オヤイデでも極細線や細物のチューブの切り分け作業をしていると、このような悲劇に見舞われます。
そこで今回はボビン巻き加工のご提案です。
既にご存知の方も多いと思いますが、オヤイデ電気ではボビン巻き加工を承っております。
基本的な工賃は1メートルあたり2円 + ボビン代です。
商品代以外のコストが発生してしまいますが、「保管しやすさ」「使いやすさ」「作業効率」「時間効率」など、
利便性が非常に高いので実際に使ってみると重宝します。(しみじみと)
巻き替え可能なボビンはこちら
ペットボトルはサイズ比較用です |
D=つば径 L=全長
P-1G
つば径 40mm
全長 46mm
ETFE0.26~0.4の50m巻きに使用しているボビンです。
手のひらサイズです。
P-2G
つば径 60mm
全長 60mm
こちらはUEWやPEWの300g巻やETFEの100m巻きなどに頻繁に使用しています。
P-5G
つば径 80mm
全長 82mm
P-5GはオヤイデだとUEWやPEWの1kg巻きでおなじみのサイズです。
●100m巻の目安 、、、外径 1.3mm 以下の電線
P-1
つば径 100mm
全長 90mm
0.26mmなどの細めのジュンフロン線が巻かれている黒いボビンがこのサイズになります。
●100m巻の目安 、、、外径 1.9mm 以下の電線
●200m巻の目安 、、、外径 1.2mm 以下の電線
P-3
後述のPS-1はP-3とほぼ同じ量が巻けます。 |
全長 110mm
●100m巻の目安 、、、外径 2.6mm 以下の電線
●200m巻の目安 、、、外径 2.0mm 以下の電線
●305m巻の目安 、、、外径 1.3mm 以下の電線
P-5
つば径 160mm
全長 114mm
エナメル線の5kg巻などはこのP-5に巻いて販売しています。
●100m巻の目安 、、、外径 3.7mm 以下の電線
●200m巻の目安 、、、外径 2.5mm 以下の電線
●305m巻の目安 、、、外径 2.0mm 以下の電線
P-7
つば径 180mm
全長 124mm
●100m巻の目安 、、、外径 4.1mm 以下の電線
●200m巻の目安 、、、外径 3.0mm 以下の電線
●305m巻の目安 、、、外径 2.2mm 以下の電線
P-10
つば径 200mm
全長 134mm
3389やEXPLORER V2と言ったオーディオ向け配線(の出荷ロット)を巻き付けているのもP-10です。
●100m巻の目安 、、、外径 5.2mm 以下の電線
●200m巻の目安 、、、外径 3.4mm 以下の電線
PS-1ボビン
つば径 213mm
全長 53mm
オヤイデ電気の店舗にお越しいただいたことのある方なら見覚えのあるボビンですね。
店内の天井に所狭しと吊るしてあります。
必要な分だけガラガラ引き出せるし、省スペースです。 |
小型プラスチックボビン(透明)
つば径 50.9mm
全長 12.6mm
こちらは巻き替えというより、あらかじめボビン巻きした商品を販売しています。
ちょっとした数量を保管、管理をするのにうってつけです。
小型ボビン巻きについてはこちらの記事もご覧ください。
過去の記事→ ボビン巻の特注、承ります!【UEW・極細線などに】
<注文>
オンラインショップでボビン巻きをご希望の場合は、束巻商品の購入ページで「ボビン巻き」を選択してください。
そのほか、店頭ではお客様の持ち込みボビンに巻き替えも可能です!
「以前買って使い切ったけど、ボビン捨てるのも勿体ないなぁ」と思ったら、商品ご購入時にそのボビンをお渡し頂ければ、そのまま店頭で巻き付け致します。サイズや数量にもよりますが所要時間は5~30分程度です。
※弊社で取扱いのないボビンについては綺麗に巻き取れない場合がございますので、事前にご相談ください。
↓お問い合わせはこちらまで↓
直売店舗 TEL:03-3253-9351 FAX:03-3253-9353
本社 TEL:03-5684-2151 FAX:03-5684-2150(24h)
E-mail:webshop@oyaide.com
齋藤新でした。
~おまけ~
俗に「束巻」とか「輪どり」などと呼ばれるボビンに巻いてない形状でも、
コツをつかめば絡まらずに取り分けられます。
その1
内側にある切れ端から取る
機械等で電線を束巻にする場合は、基本的に内側から外側に向かって巻き重ねてあります。
そのため、使うときは内側(巻き始めた先端)から取れば絡まりません。
たまに途中で引っかかることもありますが、無理にくぐらせたり引っ張ったりせず、
重なっている部分を丁寧にほぐせば、絡ませることなく取り分けられられます。
ただし、手作業で巻かれた電線は内側から取っても絡まる可能性があります。
その2
輪の中心に物を置く
内側から取っていても、何かの拍子で輪を崩してぐちゃぐちゃにしてしまう可能性があります。
上の写真のように、作業中は中央に物を置いて取り分ける方が確実です。
以上、ストレスフリーな電線ライフをお送りください。