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何気なく使っているそのマイクケーブル、選定方法は最適ですか?
普段から仕事で使われている方、自宅で使われている方、たくさんいらっしゃるかと思います。実はマイクケーブルとは言っても、大まかに2種類あるのをご存知でしたか?
【1】2芯のマイクケーブル
代表ケーブル例:Belden 8412 |
別名「音声用ケーブル」とも呼ばれる、最もスタンダードなマイクケーブルの構造です。
4芯マイクケーブルよりも静電容量を抑えられ、高域減衰を防ぎます。
【2】4芯のマイクケーブル
代表ケーブル例:Mogami 2534 |
「電磁シールドマイクケーブル」とも呼ばれ、スターカッド構造を持ったマイクケーブルです。
2芯マイクケーブルでは防ぎきれないケーブル内部で発生する電磁ノイズを抑え、相互インダクタンスを激的に減少させます。
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※詳しくは「カナレ電気」のFAQコーナーにも解説されております。
https://www.canare.co.jp/index.php?tget=faq#cab04
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この他にも各社メーカーによって構造や特徴が変わってくる為、マイクケーブルの選び方が更に細分化されます。
そこでオヤイデ電気で販売しているマイクケーブルの全てを一挙解説!
『それぞれの特徴』と『お勧めの使い方』をご紹介します!
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評価基準:★~★★★★★(最大星5つ)
(それぞれ個人的な主観になりますので、最終的な判断はお客様でご判断ください…!)
(それぞれ個人的な主観になりますので、最終的な判断はお客様でご判断ください…!)
2芯マイクケーブル
| MOGAMI / 2549 導体:AWG22相当 (無酸素銅)
外径:6.0mm
シールド:横巻 レコーディング向け。移動の少ない箇所に最適。 |
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高域から低域までバランスが整っており、音の癖が少ない。コストパフォーマンスに優れ、初心者の方や大量に加工する時にオススメ。 耐久性よりも音質を重視している為、可動性のある取り回し(ハンドマイク用や移動用のマイクケーブル等)には不向き。 【解像度】★★★【取り回し】★★★★ 【耐久性】★★★【加工難易度】★★(簡単) お勧めコネクタ:Neutrik、Switchcraft ショッピングページはこちらから |
| CANARE / L-2T2S
導体:AWG22相当 (タフピッチ銅)
外径:6.0mm
耐久・柔軟性に優れ、移動用やハンドマイクに。シールド:編組 |
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普遍的な音質傾向。高品質なオーディオ電線に比べると地味な印象だが、最も標準的な構造を持った2芯マイクケーブルなので、音の基準となり得るケーブルの1つ。
【解像度】★★【取り回し】★★★★★
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BELDEN / 8412
導体:AWG20 (高伝導スズメッキ銅)
外径:6.0mm
耐衝撃・耐候性に優れる為、過酷な現場にも◎。シールド:編組 |
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押し出し感のあるパワフルなサウンドで、オーディオ&楽器ユーザーに定評がある。EPDMシースは耐熱・耐候・耐衝撃性に優れ、煩雑に扱ったとしても断線原因となりにくい。PVCよりも比重が重い為、長距離の運搬はやや困難。
【解像度】★★★【取り回し】★★
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BELDEN / 8422
導体:AWG22 (高伝導スズメッキ銅)
外径:5.87mm
8412の軽量バージョン!シールド:編組 |
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PVCシース&ポリエチレン絶縁体・AWG22の導体などにより、普遍的なマイクケーブルの構造に近く、音への色付けが少ない落ち着いたサウンドとなっている。重量は8412より「約30%」軽く、移動性と耐久性を両立する。 被覆色が「クローム色」と珍しく、外観のかっこ良さは◎ 【解像度】★★★【取り回し】★★★ 【耐久性】★★★★★【加工難易度】★★(簡単) お勧めコネクタ:Neutrik、ITT Cannon ショッピングページはこちらから |
| BELDEN / 88760 導体:AWG18 (スズメッキ銅)
外径:3.9mm
シールド:アルミテープ レコーディング向け。スタジオでの固定配線に。 |
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やや硬質な音質傾向で、モニター的なフラット傾向が特徴。8412のようなパワー感が得られながらも中音域の情報が充実している。 アルミテープシールド+FEP被覆が非常に硬く、取り回し用途には不向き。ピュアオーディオ用途や、モニタースピーカーやミキサー卓など固定配線に最適。 【解像度】★★★★【取り回し】★ 【耐久性】★★【加工難易度】★★(簡単) お勧めコネクタ:Neutrik ショッピングページはこちらから |
4芯マイクケーブル
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MOGAMI / 2534
導体:AWG20相当 (無酸素銅)
外径:6.0mm
レコーディング向け。移動の少ない箇所に最適。シールド:横巻 |
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原音忠実で、周波数帯域に対して差し引きの無い、多目的用途に扱いやすいケーブル。コストパフォーマンスに優れ、プロ向けに最適。
耐久性よりも音質を重視している為、可動性のある取り回し(ハンドマイク用や移動用のマイクケーブル等)には不向き。
【解像度】★★★【取り回し】★★★★
【耐久性】★★★【加工難易度】★★★(標準)
お勧めコネクタ:Neutrik、Switchcraft
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CANARE / L-4E6S
導体:AWG24相当 (タフピッチ銅)
外径:6.0mm
シールド:編組
耐久・柔軟性に優れ、移動用やハンドマイクに。
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日本で最も普及しているマイクケーブル。色付けの少ない音質と、扱いの良い柔軟性が特徴で、多目的に使いやすい。断線にも強く、業務用として活用するのが最適。 |
CANARE / L-4E5C
導体:AWG26相当 (タフピッチ銅)
外径:4.8mm
シールド:編組
細径化、密集部の配線にも。
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L-4E6Sの細線バージョン。4E6S同様に色付けが少ない音質。導体が細いので長距離伝送には不向き。XLRだけでなくRCAや1/4”フォンプラグ・バンタム等の業務用配線にもオススメ。 |
BELDEN / 1192A
導体:AWG24 (高伝導裸銅)
外径:6.2mm
耐久・柔軟性に優れ、移動用やハンドマイクに。シールド:編組 | |
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L-4E6Sとほぼ同じ構造をしたBELDENの4芯スターカッドマイクケーブル。電気特性はL-4E6Sよりも少しだけ優れているが、外径が若干太くなる。(静電容量:128pF) 柔軟性と耐久性に優れる為、業務用やスタジオ用として活用するのがベスト。 |
オヤイデ電気のマイクケーブル
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NEO / QAC-222
導体:AWG20相当 (HC-OFC)
外径:6.0mm
音響特性に優れる為、レコーディング用途に。芯数:2芯 シールド:編組 |
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定位感の良さに定評があり、クリアで開放的なサウンド。マイクケーブルとしては珍しくLDPEを充填しており、ケーブルに伝わる振動を抑える効果がある。 通常のマイクケーブルに比べると硬い為、ハンドマイクよりもレコーディング用マイクケーブルやモニタースピーカー等に。 |
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NEO / QAC-222G
導体:AWG20相当 (HC-OFC アニール処理)
外径:6.0mm
音響特性に優れる為、レコーディング用途に。芯数:2芯 シールド:編組 |
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QAC-222(緑)の特徴は引き継ぎながらも、レンジの広さ・解像度の高さが改善され、透明感と元気の良さを両立させた音質傾向。 こちらも通常のマイクケーブルに比べて硬くなる為、レコーディング用マイクケーブルやモニタースピーカー等にお勧め。 |
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OYAIDE / PA-02 V2
導体:AWG18 (精密導体102SSC)
外径:8.0mm
音響特性に優れる為、レコーディング用途に。芯数:2芯 シールド:編組 |
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オヤイデケーブルの中で最もフラットに近い特性を持ったプロ用マイクケーブル。解像度・レンジの広さ・フラット傾向・音の密度ともに最上級。 非常に取り回しが困難な為、レコーディング用のマイクケーブル・モニタースピーカー用・オーディオインターフェースの入出力部分など、音の鮮度を最優先したい箇所に最適。 またケーブル外径が太い為、XLRはSwitchcraft A3MB/A3FB、ITT Cannon XLR3-11C/XLR3-12C、オヤイデ電気 Focus1が使用可能。 |
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OYAIDE / TUNAMI TERZO V2
導体:AWG16 (精密導体102SSC)
外径:8.8mm
積極的な音作りを実現する音響特性。芯数:2芯 シールド:横巻+銅箔テープ |
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音の情報量が多く、音圧感の強い音質傾向。低域の量感も充実し、包み込むような音場感が特徴的。小さな音から大きな音まで満遍なく繊細に表現してくれる。 耐久性はずば抜けて高いが、極太マイクケーブルの為、稼働用途には不向き。ピュアオーディオ用途や、レコーディング用途に最適。特に楽器単品の録音に使用することで図太い音が録れると定評がある。 |
~最後に~
如何でしたでしょうか?普段から使っているマイクケーブルがどのような特性があるのか、それに比べて他のケーブルがどのようなものなのかを理解してもらえたかと思います!
また余談にはなりますが・・・
4芯マイクケーブルは「2芯+2芯」で結線されますので、1芯のみ断線したとしても導通は生きてますので、音声事故の可能性を下げることにも繋がります。
なので業務用で使用する場合、4芯マイクケーブルを使うのが妥当ではないでしょうか。
またマイクケーブルで必要な「XLRコネクター」も、各メーカーごとに特徴があり、メリット・デメリットが存在しています。
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XLRコネクターのハンダ付け方法について
コネクターのアップ写真で細かく解説されています。 |
各メーカーに対応した製作方法がありますので、使用するXLRコネクターを確認してみてください!
以上、原田でした~。