皆さまおはこんばんにちは。
この挨拶が定着して良いのかどうか疑ったままブログを更新し続けて早nヶ月目。ちなみに私はおついちさんの動画が好きで観させて頂いております。
小倉です。
はてさて、ブログデビュー当初から続いたエフェクターにアース線シリーズ
がついに完結しまして、次の記事への思案も色々と進めているものの、ここ最近皆さんのお陰もあり店舗の仕事の方も忙しくなって参りまして。
なので少し今回は省エネなブログですが息抜き程度に読んでいただけましたら幸いです。
我々は勿論線材屋、もっと言えばそれ以前にものを売り、皆様に良いものを提供していく人間でありまして。
でも皆様からしたら『やたらこれ良い、これも良いと勧めてくるけど、そういう貴方はどうなのよ!』ってところだと思うんです。特に産業面ではなく趣味として楽しんでいらっしゃる皆様に関しまして。
入社一年ちょいのまだまだ新人ゆえ、自分のケーブル構成もまだまだ大したことない無いため、逆に『最初どんなんからいけば良いの?』ってところにも多少出来たらな、と。
まずはギター周りから。
自分が信号線で使っているのは主にこの5種類。
エフェクターまでの入力にmogami 3368とForce'77G、出力側にQAC-212(ディスコン品ですすみません…)、QAC-222、あとは弊社で取り扱いが無いのですがSOMMER CABLE社ののColonel Incredibleの3種類。
この組み合わせをやるバンドであったり録る曲のジャンル等によっても使い分けています。一番自分が好きな音が出るのがForce'77G+QAC-212、その他色々オールラウンダーに使いたい時、いわゆる王道的な音にしたい時は入力を3368にする事が多いです。
あとオヤイデケーブルを愛用している方からすると出力側の QAC-222が『何でGじゃ無いの??』というところだと思いますが、これはある意味 QAC-222Gとは全く別の方向性を持たせたくて使っています。
QAC-222Gですとワイドレンジ、倍音も綺麗なケーブルにはなりますが、それに対して QAC-222だと大分すっきりした音になります。なので逆手にとってギターボーカルのバッキング等、個人的にはあまり前面に出さない音だと逆に相性が良いと個人的に思うこともあったりします。
また、オルタナ等々のあのジャキジャキと刺さるような音を出したい場合も、このすっきり感と、またうまく高域をが刺すように作りやすい気がします。ただ、やり過ぎるとライン録り等の場合後々切ってもまだ痛い、みたいな事にもなりかねないので上手く使ってあげてください。笑
また、これら結線方法でちょっと小ネタが仕込んであったりするのですがそれは店頭でお話ししましょう。笑
さて、次にギター周りの電源編。
エフェクターボード用、アンプの電源用と使っているのはこの2本。
弊社で取り扱っている電源ケーブルの中でも比較的新しい二本ですね。
白い方がエフェクターボード用メガネケーブル仕様のACROLINK 7N-PC4020 Leggenda。奥がアンプの電源用で、お馴染みAXIS-303。
LeggendaにはP-004NTとFURUTECH社製FI-8N(R)が付いています。この組み合わせでエフェクターボードのメガネ型電源を取っておりますが、作った当初の音の印象は、料理に例えるなら懐石料理のような。予想以上にギターにしては薄味且つさらりとした音になってしまったのですが、エイジングも進み、これはこれで慣れてくると扱いやすい音になっているので、今のところは変える気も無く気に入っています。
それに対してAXIS-303には弊社のフラッグシップモデルのARMOREDシリーズであるAP-004、インレット側にはFI-C15 NCF(R)を付けています。アンプ用であるため中域狙いでプラチナ+パラジウムメッキであるAP-004を使用し、インレット側はアンプ以外にもラック内等でも使いたかったため比較的コネクター筐体の小さいもの、ということで選んでいます。こちらはおおよそ狙い通り、中域の表現も良く、尚且つ空間系エフェクトの質感も良く出るような感じでこちらも気に入っています。
そして何よりどちらもハイエンドなオーディオ用電源ケーブルでありながら、取り回しが比較的良いため、スタジオ等々に持ち運んで使うにも良いケーブルではないかと思います。LeggendaにはP-004NTとFURUTECH社製FI-8N(R)が付いています。この組み合わせでエフェクターボードのメガネ型電源を取っておりますが、作った当初の音の印象は、料理に例えるなら懐石料理のような。予想以上にギターにしては薄味且つさらりとした音になってしまったのですが、エイジングも進み、これはこれで慣れてくると扱いやすい音になっているので、今のところは変える気も無く気に入っています。
それに対してAXIS-303には弊社のフラッグシップモデルのARMOREDシリーズであるAP-004、インレット側にはFI-C15 NCF(R)を付けています。アンプ用であるため中域狙いでプラチナ+パラジウムメッキであるAP-004を使用し、インレット側はアンプ以外にもラック内等でも使いたかったため比較的コネクター筐体の小さいもの、ということで選んでいます。こちらはおおよそ狙い通り、中域の表現も良く、尚且つ空間系エフェクトの質感も良く出るような感じでこちらも気に入っています。
あとギターで自分が使っている相当変わり種なものがこちら。
いや自分でも作った後で
『何だよこれ!!!!』
とひとしきり笑った一品なのですが。
こちら、ケーブルにOR-800を使用したTS-TS仕様のアンプ用スピーカーケーブル。
もちろんこのプラグを付けているということは、これをスタックアンプのヘッド→キャビネット間に使うということです。
通常、こちらのケーブルはケーブル単体の切り売りは無く、バナナプラグ、Yラグ端子のついた完成品としてのみ販売しているのですが、自分はたまたま端尺の中から見つけまして、なんというかマッドサイエンティスト的な精神が働いてしまいこんな太刀魚みたいなケーブルを完成させるまでに至りました。
ちなみに今も何本かこの端尺が出ていたと思います。興味のある方は店頭で実物を確かめてみてください。笑
明らかに太い分迫力も出せますが、かといって思ったほど低域が出過ぎるような事も無いので、取り回しは滅茶苦茶大変ですがこれも変える気はありません。ちゃんと持ち出して使っております。この太刀魚を。
ギター周りに関しては自分の主な部分はこんな感じでしょうか。
加えて自宅でのみ使っている部分も少し紹介していこうかと思います。
こちらシンセ用のミキサー周りです。
明らかに目立つのはやはりこの白と緑のd+ ClassBシリーズ。シンセ二台からここへ来る部分を二つともd+にしています。理由としては音質の面も勿論ありますが、自分はこのd+を中村圭作さん(kowloon,stim,toe,木村カエラ,ホテルニュートーキョー)リスペクトで入社前から使っていました。弊社のケーブルは比較的色や見た目の部分もそれぞれすぐわかるようなものも多いため、こういったリスペクトやフォロー感を出しやすい、というのもなかなかケーブルを選ぶ面としてなかなか楽しい部分ではないでしょうか。ちなみに先程のギターのところで使っているForce'77Gをエフェクターの入力部で使う、という点も辻友貴さん(cinema staff,peelingwards)由来だったりします。今となっては日々使っていただいて感謝を伝える立場となった訳なのですが、そうしてご愛用頂いているプロの方々は勿論、一般のお客様にも日々『なるほど!!!』と思わせられる使い方があったりで、それをフォローしていくことでも日々楽しませていただいております。
このミキサーからの出力は先程も登場したQAC-212(再三になりますがディスコンですごめんなさい…)で伸ばしたのち、宅録用のラック機器の部分に入っていきます。
短いですがラック内の配線がこんな感じ。
一番下がインターフェースになっており、先ほどのシンセからの信号が入っています。
一番上がマイクプリアンプであり、マイクからの信号や、楽器のLINE録りの信号が入ってきた後、弊社の最新ソルダーレスケーブルで繋がれて据え置き型のエフェクターに入ります。ラック内の配線としてもプラグが小さいため録り回しが良いですね。もっとたくさんのラックエフェクター等々で組む場合にも、ソルダーレスなのでサクサクパッチケーブルを作って組んでいけるかと思います。
そしてその据え置きエフェクターから伸びる青い線。楽器を主としている方はもしかしたらあまりなじみのない線材かもしれません。
こちら、弊社のフォノケーブル用線材のPA-2075で配線しております。
本来はこういったラインケーブルに使うような特性では無いため、あまりこういった使い方をされる事は無いと思います。
では何で使ったか?と言いますと、もともとここをTUNAMI TERZOで配線していたのですが、インターフェースを今のものに変えた際に流石に太くて取回せなくなってしまったため、それに代わるある程度取回せるものを探していました。しかし、TUNAMI TERZOのクリアーさ、さらに据え置きエフェクターでリバーブをかけたときの広がり具合は気に入っていたため、何とかせめて『102SSCな部分だけでも…!』と思い色々悩んだ結果、102SSCで且つ3E撚りを採用し、丁度良くステレオで繋ぐにも平行に二本一芯シールドがくっついている(正確には2本の真ん中にアース用の線が付いています)ケーブルであったPA-2075を実験的に使ってみることにしました。そうしてそのまま今に至るわけですが、TUNAMI TERZO程のクリアー感や広がりはないものの、高解像度な部分や表現力は十分感じられたため(あくまで一個人の感想です)そのまま使っています。
そうしてインターフェースに入った信号は、
自分の場合はd+ USB Class Sで繋いでPCへ入力しています。
その他d+ USB ClassBも所持していますが、そちらを持ち運び用のインターフェースにして、自宅での作業用にClass S、と使い分けています。ここに良いケーブルが欲しくなるのは音質の面も勿論ありますが、やはり動作の安定の面でも良い線を使うことが重要になってくるため、自分はデジタルケーブル部分もこだわりが重要と考えます。
如何でしたでしょうか。自分のケーブルの楽しみ方としては必ずしもセオリー通りでなかったり、変わり種、もっと言って変な部分もあると自覚はしています。笑
我々は店頭で日々お客様に合うよう、納得のいく買い物がしていただけるように知識や経験に基づき『最短距離』や『最適解』のような感じで案を提示させていただく事が多々あります。
しかし、やはりケーブルは『これやったらどうなるだろう?』という部分にもかなり楽しい世界が広がっているもの。
『こう紹介して貰ったけどあえてこう使ったら面白そう!』、とか、
そんなの、大いに結構でございます。
但し安全面ではルールを守ってくださいね。笑
何より自分が納得したケーブルで、自分が一番楽しめるのが何よりだと私は思います。
私も働きながらセオリーからちゃんと狙ったり、外れて冒険したりして楽しんでおります。
さぁ、今日もお気に入りのケーブルを繋いで。
成功も失敗も沢山楽しんで。
そうしてまた私はこう締めるのです。
Get New WIRE for Your FUN!!!!!!!
それではまた。
小倉でした。